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ハルピン留学日記(保存用)

2009年8月〜2013年7月、中国東北部ハルピンに留学していたときの記録。2020年1月、ヤプログ閉鎖に伴い引越し。

僕の私の中国語勉強法

2011-01-09 21:54:12 | 中国語学習関連
コメント欄で、中国語の学習法についての話題が出たので、僕の勉強法を紹介したいと思う。とはいえ、僕は人に言えるほどの中国語力も資格も持ってないので、あくまで「こういうやり方もある」程度にしていただければ幸い(笑)。

僕のやり方は、とにかく辞書を引く!

これに尽きる。僕は、わからないところがあったら、とにかくすぐに辞書を引くようにしている。便利な世の中になったもので、今は、重い辞書を持ち歩かなくても電子辞書というツールがあるので、いつも持ち歩くといいでしょう。

次に、調べた単語をピンイン順にノートにまとめる!

「ピンイン順」というのは「ABC順」っていうことです。こうして並べておくと、後で見返すときに非常に便利。僕は、さらに利便性を追求するため、順番の入れ替えが自由なバインダーにまとめてました。ピンインや声調記号、日本語訳の記入も忘れないように!

そして、まとめた単語を使って例文を作成&記入する!

僕の勉強法の中では、これが一番大事。単語によっては例文が載ってない場合もあるので、そういうときは、先生や中国人の友達に例文を作ってもらうか、教科書の文をそのまま使って記入していきます。

また、新しい文法や類似単語・文法の比較等は、授業中に先生が特に力を入れて説明するので、それを授業用ノートに走り書きでもいいから書いておこう。あとは帰宅後に、ゆっくりこのバインダーにまとめ直すのだ。僕は日本語でもいいから、とにかく文法構成等が記憶に残るように解説をバンバン付けてました。

さらに、ピンイン順のインデックスをつける!

ここまでやる必要はあまりないが、この「スーパーまとめノート」をコツコツ作っていくと、あっという間に膨大な量になるので、インデックスを作っておくと、後で読み返すときに便利。




一年も経つと、こんな自分だけの中国語辞典ができる

これ、我褒めのようで恥ずかしいが、非常に便利なのだ。自分の言葉で解説が書いてあるからわかりやすいし、自分で作った例文だから記憶にも残りやすい。また、ピンイン順だから探したい単語も比較的早く見つかる。論文を書くときなど、今でもフル活用しています。

――え?発音やリスニングはどうするって?

そこは僕も悩んでるので、聞かないでください(´ω`;)


ちなみに、僕が留学生センターで勉強した一年で、このサイズのバインダーが2冊パンパンになった。1冊目は「A~M編」、2冊目は「N~Z編」。ある程度内容が難しくなってからは、「スーパー成語(4文字熟語)ノート」
「高難度単語ノート」なども作っています。

うーむ・・・・人を選ぶね、この勉強法(´ω`;)

マメじゃないとやってられないと思う(笑)


――ただ、この「スーパーまとめノート勉強法」が正しかったかどうかは、今の時点では何とも言えない。「ムダなことやってんなぁ」って思う方もいるでしょう。ただ、少なくとも単語力・文法力はこれで大幅に伸びた自信があるかな。マメな人は是非やってみよう!


中国語の発音「-n」について

2011-01-08 17:49:07 | 中国語学習関連
(「-n」の)発音の仕方、根本的に間違ってたとはorz

と最近書いたけど、これ、おそらくテキストだけで勉強してきた人は、全員僕と同じミスをしていると思われる。銀さんからいただいだコメントにもあったが、末尾が「-n」の音のときは、「舌を上あごにつける」という風に習ったはずだ。

さて、これを実行すると、他の単語と一緒に発音するときに、「なんかネイティブと違うな」と感じたことのある人はいないだろうか?英語の「an apple」が「アナーポー」と聞こえるように、例えば、「??」は「ハヌユィー」、「看医生」は「カンニーション」のような事態だ。これを語学の専門用語で「リエゾン(1)」と言うらしい。

ところが、中国語にはリエゾンは発生しないらしい(2)

つまり、上記のように発音してるってことは、発音が正しくないっていうことになるのだが、中国語のテキストに書いてあるやり方で発音すると、どうしてもリエゾンが発生してしまわないだろうか。もちろん、ひとつひとつの音を区切りながらしゃべればこの限りではないが、流暢にしゃべろうと思うと、これは避けられないだろう。

じゃあどうやって「-n」を発音すんだよ(゜д゜;)!

って思う気持ちはよくわかる。そこで、中国人の友達に発音の仕方を聞いたところ、「舌は下の前歯の後ろにつける」と言われた。これで上記の「??」、「看医生」を発音してみると違いは一目瞭然。いかに速く発音しようと、リエゾンは発生しない。

さらに発音を続けるうちに気付いたのだが、このやり方で発音すると、「舌の先は前歯の後ろについているが、舌の腹は上あごについている」のだ。つまり、中国語のテキストに書いてある、「舌を上あごにつける」というのは「舌の先」ではなく、「舌の腹」のことだったのではないだろうか。

もっと詳しく書いてくれよ(゜д゜;)!

ちなみに、「-n」と「-ng」の区別があるハングルをしゃべる韓国人は、自慢げにリエゾンしまくりで中国語を発音しているが、彼らに影響されないようにしよう。僕は、それが正しいのかとこの1年ずっと勘違いしてたから(笑)。

――僕が、大学の第二外国語で中国語に初めて触れたのが今から10年前。外国語学部じゃなかった僕は、当時、あまり詳しく発音を習うことはなかった。そして、なんとなく「耳コピ」のようなスタイルで中国語に触れて、もう10年も経つのか。

今さら直んねえよ、このクセ(゜д゜;)!

今まで僕は香港や上海など、中国は中国でもいわゆる「南方」を主に活動してきたのだが、彼ら自身の発音が適当なので、僕の間違った発音でも結構通じたんだよね。アメリカ人の流暢な英語より、タイガージェットシンの片言英語の方が僕らには聞きとりやすいのと同じ理屈で。

でも、「中国一発音がキレイ」と言われるハルピンに来て、初めてわかった自分の発音の悪さ。そして中国語の発音の奥の深さ。今からこれを矯正するのは並大抵のことではないが、それでもやるしかない。一生懸命難しい文法を駆使してしゃべったのに、通じなかったときの虚しさったらないからね(笑)。

ということで、これから中国語に初めて触れる人に、この愚かな男からひとつだけアドバイスを送らせていただこう。

発音はシ~ッカリ身につけよう!



10年経ってからじゃ直らないから(笑)


以上。

参考サイト:
(1)はてなキーワード「リエゾン」

僕の説明ではわかりづらいと思うので、参考にどうぞ。
(2)中国語達人への道「声門閉鎖」

非常にわかりやすい中国語学習のサイト。10年前に出会いたかった(笑)。


僕の私の中国語勉強法 ~新聞勉強法~

2010-11-12 11:46:16 | 中国語学習関連

いやいや、昨日は11月11日。1が独り者を表し、それが4つも重なった日ということで、中国では「光棍儿(独り者)?」と言います。ちょうど大雪が降ったこともあり、「ホワイト独り者節」となりました(笑)。



さて、最近行ったプレゼン
、成功するにはしたが、新たな課題も浮き彫りになった。



先生曰く、「PINKYくんのは、確かに語学能力の問題はあったけど(以下略)」



↑の太字の部分が新たな課題ってわけだ。



確かに僕らももう研究生。もはや語学生じゃないので、極端に言えば、「言葉の上手いヤツより、観点の面白いヤツが勝つ舞台」なのだが、たまたま一度僕の観点が褒められたからって、これがずっと続くとは限らない。むしろ、まぐれくらいに思っておかないと危険だ。



また、ロシア人のクラスメートのスピーキング能力が凄まじく高くてね。書面語をバンバン使って、さらにあの西洋人特有の豊富な表情、アクションを交えたダイナミックなプレゼン。



スピーキング能力だけを比べたら、



ロシア人のクラスメート10点、僕2点



大げさじゃなく、このくらい差があるね(´ω`;)



――で、「この差はなんだろう?」と考えるまでもなく、僕の問題は、「書面語を使いこなせてないこと」。ここで、中国語の書面語について補足しておこう。もちろん、読んで字のごとく「書き言葉」なんだけど、中国語においては書き言葉としてだけでなく、「プレゼンやスピーチなど、公の場で使う言葉」という役割も持っている。「もう日常会話は問題ないぜ!」と自信満々にニュースをつけたら、サッパリわからなかったっていうのはよくあるが、こういうことなのだ。



さて、ここでロシア人クラスメート(以下、露)との会話の中の一コマを紹介しよう。



僕:「我不知道該怎麼提高口尼」


(訳:どうやって中国語力を上げたらいいかわかんないよ)


露:「多多練口巴」


(訳:たくさん練習しなよ)


僕:「恩,,那様的話,應該馬上就好口巴!」


(訳:うん。それならきっとすぐよくなるよね!)


露:「対!應該迅速提高哦!」


(訳:そうよ。速やかに向上するわ!)



↑の大きい文字のところに注目して欲しい。これ、二つともこの状況下ではほとんど同じ意味だが、聞く人の印象が全く異なる。僕の「馬上就好」なんて、中国語初級クラスのヤツだって言えるが、「迅速提高」は、言い慣れてないと高級クラスの人間にもなかなか言えないよ。日本語訳を見てもらっても、この2つの差は歴然としていることがわかるだろう。「すぐよくなる」と「速やかに向上する」だからね。



僕、ほんとに高級クラスにいたのかよっていう(´ω`;)



ちなみに、このクラスメートは前学期、「もう勉強することがない語学留学生」のために設けられた超高級クラス出身。今学期は、そこまでレベルの高い留学生がいなかったらしく、そのクラスは開講しなかったらしい。こんな超高級クラス出身と比べても仕方ないものの、それにしても僕、不甲斐ないなぁ。もう少しなんとかなんだろ!っていうね(笑)。



ということで、そのプレゼンの日から始めた学習法がコレ!






ありきたりだが、新聞学習法!



わからない単語・使えそうな書面語表現は蛍光ペンでチェック。後でこれらを辞書で調べて例文を作り、ノートにまとめていく。社会学研究生として、日頃のニュースを抑えておくだけでなく、もちろん、読解能力の向上にも繋がるのでいいことづくめだ。



これ、太古から伝わる典型的な外国語学習法なだけあって、やはり効果はかなり高い、今さっきノートにまとめた単語が授業中に出てきたりすると、理解度だけでなく喜びも倍増。



まだまだひとつの記事を完全理解するには時間がかかるため、また、あまり自分にプレッシャーをかけ過ぎると失敗しそうなので、僕の決めたペースは、「一週間で一日分の新聞を完全理解」。継続するには、無理のない計画管理が必要だ。



さぁ!目指せ書面語マスター!ヽ(´ー`)ノ




今すぐ使える中国語 その7

2010-10-08 12:48:48 | 中国語学習関連

ダイエットどころか、逆に太ってしまったのに失望したため、今日はプール行ってやらない!(笑)――というより、今日は夕方から友達と洋服を買いに行くので、論文進めることを考えると、プール行く時間が算出できなかったってのが、ほんとのところです。



さて、論文――というよりは読書感想文なんだけど、ようやく本を読み終わり、下書きに取りかかっているところです。しかし大変だったなぁ。僕ら研究留学生は、現地の研究生が10000字なのに対し5000字。本も、現地の研究生が一冊まるまるなのに対し、僕らは一部分でいいっていう優遇っぷり。



でも、それでも全然優遇とか思わないけど(´ω`;)



何しろ、まず外国語だからねぇ。それで専門書を読むわけだから、結局、1部分の25ページ読んで理解するのに2週間かかったよ。でも、新出単語は思ったより少なく、200語ちょっと。しかも嬉しいことに、読み進めるうちに、だんだんと読解スピードが速くなっていくんだよね。



では、ここで今回の新出単語・成語の中から僕のお気に入りを紹介。



1、?言(yang2yan2:公然と言い放つ)


例:他?言要得到第一名。


訳:彼はトップを取ることを公然と言い放った。



2、恭?(gong1wei:おせじを言う・おべっかを使う)


例:??什?恭?我?


訳:貴様、何故おれに媚を売る?(「北斗の拳」のラオウのあのセリフを再現!w)



3、相提并?(xiang1ti2bing4lun4:同列に論じる)


例:??个??不能相提并?。


訳:この二つの話題は、同列に論じることはできないな。



補足:1は、「?言(要)」の後に、公然と言い放ちたい内容を加えればOK!2は、「?好」でも同じ使い方ができると思うが、より難しいこっちを紹介。3は、中国人と討論になったときにめちゃくちゃ使えます。何しろ、マナーの話してたら、いきなり戦争の話にまで飛ばされたりするからね(笑)。



以上、どれもわりと書面用語よりですが、日常会話で使うと「おぉっ!」って思われます。サクッと使ってライバルに差をつけろ!(笑)




あーぁ、やっぱり社会学より中国語そのものの勉強の方が楽しいなぁ。もっとも、ウチの大学は中国語の研究室がないからしょうがないのだが・・・・。




中国に来て400日も経つのに中国語が進歩しない

2010-09-21 15:03:22 | 中国語学習関連

ハルピンに来てから400日が経った。早いもんだ。ところで、最近あることで悩んでいる。それは、



中国語の進歩をあまり実感しない



これは、中国人の友達にも言われるので、決して勝手に悲観的になっているわけではない。理由はわかっている。それは、僕の発音とスピーキング能力があまりに伸び悩んでいるからだ。



簡単な例を挙げると、日本語を勉強している外国人が二人いるとしよう。その二人が、「こんにちは!今日もいい天気ですね!」とあなたに言った。一人は、とても発音が流暢、もう一人の発音は、お世辞にも上手いとはいえない。



――ここだけを聞いたら、ほとんどの人が「発音がいい方=日本語が上手い方」と認識いてしまうのではないだろうか?たとえ、発音のいい方が実はその一言しかしゃべれないとしても、たとえ、もう一人の方が単語力があっても、作文を書けば日本人と変わらないような文章を書けたとしても、それらを一瞬で判断することなんてできっこないので、結局、その一言だけで判断してしまうだろう。



僕は、この例の発音の悪い方に近い。最初に書いたことと矛盾するようだが、単語力も作文力も、この一年で随分進歩した自負がある。



でも中国人からすると、あくまで進歩の遅い外国人(´д`;)



なので、じっくり時間をかけていいのであれば、いい作文を書ける自信があるが、授業中、突然意見を振られたりすると、非常に脆いのだ。今日の哲学思想の授業中に「矛盾」という言葉が出てきたのだが、このときの僕のかっこ悪かったこと。



先生:「矛盾・・・・矛,知道??」


(訳:矛盾・・・・矛を知ってるかい?)



これを聞いて、むしろ呆れかえる僕。そんなの1年前にやったわい!そして口を開く。



僕:「当然?!・・・・(言葉が出てこない)・・・・刺的武器」


(訳:もちろん!・・・・刺す武器)



こんな簡単なのもスラスラ出てこないなんてね、僕は一年何やってたんだと。そして、たった一言しゃべっただけなのに、やけに自分が緊張していることに気付く。さらに、冷静になってから、



あー!「『所』刺的武器」にしとけばよかった!




「所」を付けるだけで、グン!とかっこよくなるのに!



と一人で後悔したりしてたっていう(笑)。とにかくね、発音はこの際、年齢のせいにしてしまおう!でもね、スピーキング能力が低過ぎだなって、改めて思いました。



そりゃ、誰も僕の進歩を感じないわけだ(´д`;)



今日から、また音読を始めます。もう一度語学の基本に立ち返らねば!