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ハルピン留学日記(保存用)

2009年8月〜2013年7月、中国東北部ハルピンに留学していたときの記録。2020年1月、ヤプログ閉鎖に伴い引越し。

それでも険しい中国語道

2013-06-16 10:15:07 | 中国語学習関連
ちょっと前に、博士課程の先輩とゼミの先生に会いに行ったことがあった。でも、それすらもいろいろ問題が起きた。以下、僕:P、先輩:X。

P:「もしもし(´ω`)?」
X:「PINKYくん、どうしたの?」
P:「例の研究報告ができました(´ω`)」
X:「早いわね!先生とは連絡取った?」
P:「はい!今から来てくれと仰ってます(´ω`)」
X:「じゃあ○○で待ち合わせでどう?」
P:「わかりました!先に打印してから行きますね(´ω`)」


打印(da3yin4)とは、「プリントアウトする」の意味。僕は、「(書き終わった研究報告を)プリントアウトしてから行きます」という意味で言ったつもりだった。そしてプリントアウトが終わり待ち合わせに向かう僕。しかし、何分経っても待ち合わせの場所に先輩は現れない。

さぁ!何が起きたのでしょうか(´ω`)?

ヒント:nとng、2声と3声の区別

答え:打印と答应の発音を間違えた(´ω`;)


答应(da2ying)は、「答える」、「返事をする」の意味。また、「ying」は軽声だが、この場合はかなり4声っぽく発音する。つまり、先輩は僕の「答应」を聞いて(ほんとは「打印」のつもりだったのだがw)、「先に先生に(今から行きますという)返事をしてから行きます」と理解したわけだ。

30分ほどしても先輩は現れないので、電話をしてみた。

P:「先輩、今どこですか(´ω`;)?」
X:「まだ寮だけど、答应終わったら連絡いれてね」
P:「え?いや、打印終わりましたけど(´ω`;)」
X:「先生に答应したら、普通そのあと私に連絡するでしょ?」
P:「え(´ω`;)?」
X:「いや、先生が急に都合悪くなることもあるでしょ?」


ここで、ようやく「打印」と「答应」の発音を間違えてたことに気づく僕。目的語である「研究報告」を強調させることにした。

P:「研究報告の打印終わりました(´ω`;)」
X:「えっ」
P:「えっ(´ω`;)」
X:「あー!先に『打印』したのね?」
P:「すいません、相変わらず発音悪くて(´ω`;)」
X:「あはは!ごめんなさいね、今から行くわ」


先輩が「答应」と思っていたなら、この反応は正常だろう。「今から来なさい」と言っていたのに、1分後に電話したら急にキャンセルする先生は中国では多いからだ。先輩が僕からの連絡を待っていたのも当然だ。

ということで、何度も何度も本ブログで書いていますが、ほんとに中国語は難しい。他の国のガイジンから言わせると、さらに漢字もあるからもっと難しいらしい。僕ら日本人は、漢字の勉強は基本的に必要ないのでかなり恵まれてはいる。それでも中国語道はまだまだ険しい(苦笑)。

以上。


四年目にして見つかった僕の中国語の弱点

2013-04-17 09:27:24 | 中国語学習関連
つい最近、日本人二人中国人二人で飲んでいたとき、ふっとあることに気付いたので記します。それは、普通の飯屋で僕の大好きな「土豆泥」を頼んだときだった。以下、僕:P、店員:F、友達、T。

P:「土豆泥ちょうだい(´ω`)!」
F:「は?」
P:「土豆泥(´ω`;)!」
F:「え?わかんないよ(汗)

――えっ(゜д゜)


土豆泥はピンインで書くと「tu3dou4ni2」。日本語で書くと「とぅーどうにい」。もちろん、ひとつひとつの音に厳密な違いはあるものの、日本語でも表すことができる音で構成されている。「n」と「ng」を区別する必要もなく、「ch」や「r」等、日本語にない音が入っているわけでもない。

そういえば、こないだ別の店で「薄餅(bao2bing3:クレープ)」が通じなかったこともあった。薄餅も、同じく日本語でも表すことができる音で構成されている。そんなときに、友達が放った一言。

T:「声調が違うんじゃないの?」

――えっ(゜д゜)


思えば、僕はわりと声調に自信を持ってしまっていた。なぜなら、少なくとも上げたり(2声)下げたり(4声)そのまま(1声)だったりってのは、そんなに間違えないからだ。でも、ずっと誤魔化してきた問題がひとつ。

それが2声と3声の区別だ(´ω`;)

2声が難しいのか3声が難しいのかはわからない。「3声は下げればいいから簡単」なんていう意見もあるが、語尾に付く場合や単独で出てくる場合は、キチンと下げてから上げなおさなきゃいけない(はず)。2声はちょっとでも照れると上がりきらずに3声になってしまう。

僕の中国語の弱点は間違いなくコレだ(゜д゜;)!

そういえば、「土豆泥」も「薄餅」も「泥」と「餅」の発音をカミさんに注意されたっけ。「泥」も「餅」も日本語にある音だ。この音を間違えることは考えられない。つまり、語尾についたときの声調が間違っていたことになる。

ビザの期限が7月15日なので、いよいよ僕の留学生活も残り3ヶ月を切った。ここで気付けたのはラッキーだ。4年近く経ってから発音を矯正するのは並大抵のことではないが、それでも、誰に対して「土豆泥」と言っても通じるように頑張ってみようと思う。

読者の皆さんの中国語の弱点は何でしょうか?語学の学習では、「下手に自信を持ってしまうのが一番危ない」と言います。逆に自分の一番自信のある部分を疑ってみると、意外と効果があるかもしれません。

以上。


どうしても間違えてしまう中国語単語

2012-12-04 16:11:52 | 中国語学習関連
僕もハルピンに来てもう三年以上経つわけだが、未だにどうしても間違えてしまう中国語単語というものがある。今回はそんなお話。

僕が未だに間違えてしまうのは・・

「鹿(lu4:鹿)」と「驴(lv2:ロバ)」
「鸭子(ya1zi:アヒル)」と「鸽子(ge1zi:ハト)」


「鹿」と「驴」は、発音が似てるっちゃ似てるので、わからなくもないだろう。でも、「鸭子」と「鸽子」は単純に僕の勉強不足というか、言い慣れ不足というか(笑)。

カミさんと一緒に日本に行ったとき、中国南方航空の機内食がピーナッツ一袋だったのね。なので、↓のドラえもんのセリフを言いたかったのだが、



「ハトでも食べないよ」と言うところを、

「连鸭子也不吃(アヒルでも食べないよ)」

と間違えてしまった(´ω`;)


ということで、本ブログでカミさんの「イチゴ!」とか「コイツ!」とかをさんざんネタにしてきたが、考えてみれば、僕も未だに似たようなことをやってるなぁ(笑)。

難しい副詞とかになればなるほど、使える場面が限られているため間違えることも少ないのだが、こういう単純な名詞は意識してないとあっという間に忘れてしまう(笑)。

こういうの、僕だけですかね(´ω`;)?


以上。


日本語も中国語もなく、とにかく外国語学習の話その2

2012-11-28 18:12:10 | 中国語学習関連
昨日、変なものでも食べたのか、はたまた昨日から降り続く大雪のせいで、気温が大幅に下がったからなのかはわからないが、とにかくオナラが止まらない僕です(笑)。

さて、カミさんの日本語を聞いていて思ったことがある。

人って話す言語によって、

性格まで変わったりってするのかな(´ω`)?


うちのカミさん、普段は「わんぱく少年」みたいな性格なのだが、ひとたび日本語を話すと、わりと穏やかな「大和撫子」っぽい話し方になる。他にも、いわゆる「東北老娘妈(訳すなら「大阪のオバサン」みたいな感じか?w)」みたいなおてんば娘も、日本語ではなぜか穏やかになる子が多い。

逆に、僕はわりと穏やかな性格であると自負しているが、中国語を話すときは凶暴な言葉を吐きたくなる。人とぶつかったときとか、もう慣れたので実際はそんなに怒ってないのだが、操你妈!!(「くたばれ」的な英語でいう「f☓☓k」くらい汚い言葉)」とかを、ついつい大声で言いたくなるのだ。

これは、別に日本語が穏やかな言語で、中国語が凶暴な言語って言いたいわけでは決してない。

「その国をどう見てるか」

ってことになるのかなぁ(´ω`)?


気性が荒くて有名な中国東北はハルピン人も、ひとたび日本語を話せば穏やかになり、一方で事なかれ主義の日本人は、中国語を話せば凶暴になる。もしかしたら、お互い「こうなってみたいな」ってのが心の底にあり、外国語を話すことで、それを一時でも解放しているのかもしれない。

例えば英語を話すと、普段はできない表情や、肩をすくめての「I don't know!」みたいなのや、「Heeey, Maaan!」とか言いながら握手したり抱き合ったりが全く照れずにできちゃったりするでしょう?それと同じなのかなと(笑)。

そんなわけで、少なくとも僕は、大声で「操你妈!!」って言ったあとはめっちゃくちゃすっきりします。たとえそのあとケンカになったとしても(笑)。

ということで、日本語にしろ中国語にしろ、その国の人になりきるくらいのつもりで話すと、また違った成果が出るかもしれません。少なくとも、中国はハルピンでは、このくらい荒々しく中国語を話す方が通じる気がします。

以上。


日本語も中国語もなく、とにかく外国語学習の話

2012-11-27 11:44:21 | 中国語学習関連
カミさんが日本語の数量詞を勉強してた頃だから・・もう一年くらい前の話かなぁ。以下、僕:P、カミさん:T。

T:「ヒトツ、フタツ・・(´∀`)」
P:「3は(´ω`)?
T:「エート・・サン・・サン・・サンツ(´∀`)!
P:「・・『みっつ』ね(´ω`;)」
T:「アー、ソウカ(´∀`;)」
P:「続けて4は(´ω`)?」
T:「ヨッツ(´∀`)!」
P:「5は(´ω`)?」
T:「エー・・ゴ、ゴ・・コイツ(´∀`)!

――Σ(゜д゜;)

こりゃあ先は長いぞ(´ω`;)


そんなわけで、それから一年くらい経ったわけだが、前も書いたとおりカミさんの日本語が思ったより伸びてない。さすがに本人も焦りだしているようだ。日本語学習歴一年というと、優秀な学生なんかは日常会話をかなり流暢にしゃべり、日本語検定1級に挑戦するような人も出てくるからだ。

僕もちょっと前までは焦っていたが、最近はそうでもなくなってきた。――なぜか?うちのカミさんは、単語量300くらいしか無さそうだけど、それでも、その300個の単語力で日本人を笑わせたり楽しませたりできる。これ、日検1級持ってたって、ひいては日本人にだってなかなかできないことだ。

日本語ペラペラで日検1級持ってて、それでいてさらに他人を楽しくさせることができればそりゃあ最高だが、いきなりそうそう上手くいくわけない。逆に言えば、日検1級持ってたって「つまんねぇヤツ」と思われたらそれまでだ(注)。

うちのカミさん、日本語は落第だが、

「人として合格」だからいいや(´ω`)


そんな風に思うようになって以来、あんまり焦らずにカミさんの日本語学習を見守れるようになった。

ということで、日本語学習にしろ中国語学習にしろ、外国語学習ってのは、目の前の検定試験の結果だけを追い求めればいいってものではない。その先の、その国の人間との付き合い方までをも含めたものだと思っている。

「人から好かれる好かれない」ってのは、数値化しようがないことなので言い訳のようだが、少なくとも好かれやすい性格ならば、日本に行ってから友達もできやすいだろう。そして、いつの間にか日常会話くらいはマスターしてくれるはずだ。なので、同じような悩みを持っている方、焦らなくていいと思います。

あ、でも、「人としてもクソ」だったら、さっさと縁切るほうがいいけどね(笑)。

以上。

注:成績優秀で性格のいい日本語学習者もたくさんいます。でも、こと「面白さ」にかけては、うちのカミさんに敵うヤツぁそうはいねぇぞぉ!――うん、完全に身内びいきです(笑)。