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ハルピン留学日記(保存用)

2009年8月〜2013年7月、中国東北部ハルピンに留学していたときの記録。2020年1月、ヤプログ閉鎖に伴い引越し。

主観的に見る、各国の中国語の特徴

2011-10-26 07:40:49 | 中国語学習関連
いわゆるカタカナっぽい日本人英語を「ジャングリッシュ」、中国人っぽい英語を「チャングリッシュ」などと呼んだりしますが、中国語も、それぞれの国の人間によって、つまり、どんな言葉を背景に育ったかによって、いろいろな特徴が出るもの。

今回は、僕の知ってる範囲での各国の中国語の特徴を紹介します。特徴が特に顕著な国には具体例を用意しました。その国の人間に言わせてみよう!(笑)

ロシア

ロシア語の発音が複雑だからか、発音自体はキレイな人が多い。声調に問題があることが多く、中国語なのかロシア語なのかわからないことも。だが、逆に言うと声調が完璧なロシア人は、ほぼ完璧な中国語を話す(汗)。

北米
カナダ人の知り合いは一人で、アメリカ人も数自体が少ないので判断は難しいが、キレイに発音する人の率が一番高い、というより、知り合いの北米人は全員めちゃくちゃ発音がいい。

だが、ウチの大学の留学生センターの特徴として、アメリカからだけは特に中国語の堪能な人材を集めているから、とも考えられる。これにカナダを含むかは謎。

南米
知り合いはたった一人のメキシコ人。判断は難しいが、コイツの発音はめっちゃくちゃ上手い(汗)。

ヨーロッパ
一括りにしてしまうと広過ぎるし、背景にある言葉も種類が多過ぎるが、発音自体はキレイな人が多い。ドイツ語が背景にある人の「h」は必聴!(笑)

西アジア
イラン、イラク、アラブに知り合いがいますが、どれも結構上手い。が、わりと威圧的な中国語を話す傾向があるため、中国人ウケは悪い(笑)。

東南アジア
タイとベトナムにしか知り合いはいないが、両国とも中国と隣接(タイは微妙に離れてるっけ?)しているためか、何となく特徴が似ている。また、言語自体の発音も広東語に近いせいか、南訛りの中国語に聞こえることが多いが、総合的な発音はかなり上手い。

アフリカ
一括りにしてしまうと広過ぎるし、背景にある言葉も種類が多過ぎるが、ルームメイトがアフリカはベナン人だったこともあり(思い出すだけで胃が痛いw)、今でも知り合いは結構多い。大体の傾向は掴めてると思う。問題が多い地域その1(笑)。

「xi」→日本語の「すぃ」に近く変化。
「qi」→日本語の「つぃ」に近く変化。
「ji」→日本語の「ずぃ」に近く変化。

具体例:「谢谢,从前天起渐渐喜欢你了」


列挙してみると一目瞭然だが、口の中で発音する音が舌先で発音する音に変化してしまうようだ。

韓国
ウチの大学の留学生のおよそ約半分を占める韓国人。触れ合う機会が多いせいか、変な発音も耳に入ってきてしまう。問題が多い地域その2(笑)。

「s」→「sh」に変化。日本語の「しゅ」に近い
「c」→「ch」に変化。日本語の「ちゅ」に近い
「z」→「zh」に変化。日本語の「じゅ」に近い
「f」→「p」に変化。日本語の「ぷ」に近い


具体例:「上次在韩国作的衣服」

前者3つは、アフリカと逆の傾向。舌先が使えず、口の中で発音してしまうようだ。「f」は謎(汗)。

日本
最後に日本。何しろ僕自身が日本人のため、把握できてない問題も多いだろう。最も客観視できない地域であり、客観的には、最も問題が多いと言われる地域のひとつでもある(笑)。

「n」→「ng」との区別がつかず
「ng」→「n」との区別がつかず
「r-1」→反り舌音が出せず、まんま「ら行」
「r-2」→英語の「r」になってしまう
「sh」→反り舌音が出せず、まんま「しゅ」
「ch」→反り舌音が出せず、まんま「ちゅ」
「zh」→反り舌音が出せず、まんま「じゅ」
「e」→「あ」、「う」、「お」のどれかに変化
「er-1」→舌を巻き過ぎてしまう
「er-2」→マンガの読み過ぎか「アル」と発音

具体例1:「康先生,你看过抗日战争片儿吗?」
具体例2:「我饿的时候,你千万别忘记别惹我」
具体例3:「我左看右看想了又想」


もうさ、最後の「アル」なんてギャグみたいでしょう?「狙ってんじゃねぇぞ!PINKY!」って言われそうですが、ほんとにいるんですよ(汗)。

また、日本語は抑揚の少ない言語のためか、声調を表現するのも苦手と言われることが多い。・・・・ボロボロじゃねぇか(苦笑)。

我々日本人が、アフリカ人の「xi」が「すぃ」になるのを聞いたとき、また、韓国人の「f」が「p」になるのを聞いたとき、「舌の位置がそもそも違うじゃねぇかよ(ワロス)」などと思ってしまうが、「n」と「ng」も舌の位置がそもそも違うんだよね。全く同じ音に聞こえるが(汗)。

人の発音を笑うのはほどほどに・・・・

僕もアナタもきっと笑われてます(´ω`;)

以上。


中国語東北弁講座

2011-10-06 07:16:15 | 中国語学習関連
4つある声調からか、「歌のようにキレイな言語」といわれる中国語(普通語)だが、当然汚い言葉もある。

ハルピンは、教育の普及が他の都市より遅れているせいか、大人も平気でこれら脏话(汚い言葉)を使う。我々外国人は覚えなくてもいいが、知っているとハルピン人ウケが全く違うので、今回はそういうマニア向けの中国語東北弁講座。では、前回のおさらいから。

「哎呀我操!一个鸡巴大火蹿,就给他打逼了!你看着了吗!?」

――(゜д゜;)??


僕も全然わからなかったが、教養のある中国人の友達にひとつひとつ解説してもらいました(笑)。分割して訳していくととこうだ。

哎呀我操(ai1ya1wo3cao4)
代表的な東北弁。「チキショー」とか「クソッ!」の意味で用いるが、授業中などに使うと強制帰国の恐れアリ(笑)。「操」は1声ではなく4声。最近使われなくなった「肏(cao4)」の代わりに使う。「aiya」と発音せず、「ei」とファジーに発音する方がそれっぽい。

鸡巴(ji1ba)
男性器を表す極度に汚い言葉だが、主に形容詞として用い、英語の「F○○KIN'+形容詞」のように使う。日本語に訳すときは「クソ~」、「クソッタレ~」程度にしておこう。これまた授業中に使うと強制帰国の恐れアリ(笑)。

大火蹿(da4huo3cuan1)

「ストリートファイター」シリーズのボス、ベガの用いる代表的な必殺技「サイコクラッシャーアタック」の中国語訳。当然、これは別に東北弁ではない(笑)。

逼(bi1)
女性器を表す極度に汚い言葉だが、主に形容詞として用い、英語の「F○○KIN'+形容詞」のように使う。日本語に訳すときは「クソ~」、「クソッタレ~」程度にしておこう。これまた授業中に使うと強制帰国の恐れアリ(笑)。

看着了(kan4zhao2le)
「着」は「zhe」ではなく「zhao2」な点に注意。動詞の後ろに補語として置き、動詞の目的や結果に行きつくことを表す。東北弁ではないが、東北人が好んで使う補語のひとつらしい。

以上をまとめて訳すと、

「チキショー!あのクソッタレのサイコクラッシャーがクソッタレに当たったぜ!見たか!?」

――こんな感じだと思います(笑)

しっかし、キタネエ言葉だ(´ω`;)


「哎呀我操」の派生として「哎呀我去」というのがあるが、コチラには汚い意味は全くなく、「マジかよ」、「しまった」程度の意味として気軽に使えます。この一言で爆笑を取れたりするので、まずはこれを覚えてみてもいいかも(笑)。



これが大火蹿だッ(´ω`)!

以上。


日本語の五十音と中国語のピンイン

2011-09-21 12:30:09 | 中国語学習関連
佛教(仏教)の佛って、

「fou」じゃなくて「fo」って知ってた(´ω`;)?


いやね、僕、ずっと否定の「否(fou)」と同じ発音だと思ってたのよ。そもそも、「fo」っていう音の存在を知らなかったし。ちなみに、この「fo」という音の中国語、僕の電子辞書には「佛」しか載っていないし、PCでも「坲」「仸」「仏」の3つしか変換候補に出てこない。

日本語で言う「る」みたいなもんかなぁ

いや、しりとりで「る」が来ると、

「る」の単語が少なくて困るじゃない(´ω`;)?


他にも、「cuan」という音の存在も結構最近知った。これは、僕が中国語学習をピンインから初めてないからこそ、なんだろうなぁ。

中国の子供は、日本の子供が五十音の表をトイレとかに貼りつけて覚えるように、ピンインの表を同じように使って覚えるらしい。きっと、「fo」も「cuan」も載っていることだろう・・・・と、思って調べてみたら、中国のピンイン表はもっと不親切だ。



これしか音がないならどんなにラクか(´ω`;)

これじゃ、五十音表に「あかさたなはまやらわ」しか

載ってないようなもんだよ(笑)


ということで、「fo」も「cuan」も、僕の勉強不足によるものだということが判明。いや、ほんとに奥が深いわ。だって、2年も日本にいる日本語を勉強してるガイジンが、五十音の「る」の存在を知らなかったようなもんだよ、これ(笑)。

いや、「る」は文章等ではよく使うし、

「ゐ」とか「ゑ」くらいにしておこう

・・・・僕の名誉のためにも(´ω`;)


ということで、言葉における位置づけは似てるような気がしなくもない五十音とピンイン。でも学習法が違うと、結果はここまで異なるものなんだなぁ。そもそも外国語を勉強するときに、母国語の常識を当てはめてはいけないね。今更そんなことを思った僕でした。

以上。


今すぐ使える中国語 その11

2011-09-05 12:52:46 | 中国語学習関連
今回は、腕時計が壊れて修理に行って初めて知った、「走」の言い回しを紹介します。

我的手表不走了
(訳:時計が動かなくなっちゃった)


時計の動く動かないは「走」を使うんですねぇ。はい!またひとつ勉強になったね!――え?「そのくらい知ってる」って?――没事!(笑)

しかしこのコーナー、アメブロさんから引っ越してきた際にほとんど文字化けしてしまった(汗)。ヒマができたら直しておかなくては!

以上。


今すぐ使える中国語 その10

2011-09-03 08:15:47 | 中国語学習関連
久しぶりのこのコーナー。今回は、現地にいないとなかなか聞かない「养(yang3:育てる)」の言い回しを紹介します。

养胡子(ヒゲを伸ばす)
养牛仔裤(ジーンズを色落ちさせる)

ヒゲは何となくわかるけど、ジーンズの色落ちにまで使うとは。こんなの辞書にも載ってないし、現地にいないと絶対学べないよね(笑)。

ところで前から気になってたけど、本ブログのフォント、中国語が非常に見づらくないですか?でもこの壁紙、フォントの変更できないんだよね。せっかくお気に入りのPOPな壁紙だけど、ぼちぼちデザイン一新も兼ねて、フォント変更できる壁紙に変えようかなぁ。

話が逸れたけど、そんなわけで依然として奥が深い中国語。珍しい言い回しを見つけたら、またぼちぼちUPしていきます!

以上。