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ハルピン留学日記(保存用)

2009年8月〜2013年7月、中国東北部ハルピンに留学していたときの記録。2020年1月、ヤプログ閉鎖に伴い引越し。

中国人から見た日本語の難しさ ~発音編3~

2012-03-04 09:00:54 | 中国語学習関連
中国人日本語学習者の苦手とする発音と、その理由を考えていく本シリーズも三回目です。

1,濁音・半濁音・清音の区別がつかない
2,「ゆう」と「よう」の区別がつかない
3,長音と普通の音の区別がつかない
4,促音と普通の音の区別がつかない


今回は「3」について。

これは、おそらく「中国語の発音全てが長音みたいなもの」だからだと思う。例えば、中国語学習者が4声を習うとき、「妈麻马骂」という「ma」の4つの変化から勉強すると思うが、日本語で書くと、これらは全て「まー」という長音だ。

――と、乱暴に括ってしまうと、

「じゃあ『軽声』はどうなる?」

ということになるなぁ・・・・(´ω`;)


補足しておくと、「軽声とは、単語や文のなかで音節の声調が失われ、弱く短い音になること(Wikipediaより)」。

例えば、「妈妈(お母さん)」という単語、「妈」を単独で発音すると、「ma1」――日本語で言うなら「まー」という長音だ。でも、「妈妈」と2つ重なると、後ろの「妈」は「まー」ではなく「ま」という伸ばさない音になる。つまり、「妈妈」は「まーま」という発音になるわけだ。

こうやって考えると、

中国語にも長音とそれ以外の区別あるじゃん

なんで日本語のそれは区別できないんだ(´ω`;)?


――むむむ!この理由が全く推測できん(汗)。中国語の発音を掘り下げて研究してる方、もしくは「こういう理由じゃないの?」っていう独自の考えをお持ちの方、ご意見お待ちしております。

では例によって・・・・

「ウチのおばさんとおばあさん、道産子だから不動産に切に精通してなくて・・・・」

これを中国人にディクテーションさせてみよう!

多分、難しいはずです(笑)


どんどん例文の意味がめちゃくちゃになってきてますが、あくまで発音の練習なので・・・・大目に見てくださいな(笑)。

さて、昨日の「2,『ゆう』と『よう』の区別がつかない」での「不と去のuについて」、読者のN・ドラゴンさんから貴重なご意見をいただきました。

「去」等、「xu」、「ju」、「qu」のuは、本来「上に『・』が二つ付くu(文字入力時には「v」のアレ)」だそうです。路の「lu」と旅の「lv」を書き分けるのは、「L」始まりの音がカブるから。反面、「xu」、「ju」、「qu」などは一つしかないため、簡略化して皆「u」と表記するのかもしれませんね。

なるほど・・・・そういえば発音して気付いたが、「去(qu)」と「旅(lv)」の母音、確かに同じ音だ(汗)。僕、中国語の入門あたりはほとんど独学だったのだが、これのせいで意外なものができない。「阿姨」「姨」が書けなかったり(笑)。

皆さん、基本は大事ですよ(´ω`;)!

つづく!


中国人から見た日本語の難しさ ~発音編2~

2012-03-03 11:27:05 | 中国語学習関連
前回のつづきです。「中国人から見た~」と書いたが、一応ハルピン人限定としてお読みください。さて、前回書いた「ハルピン人の苦手とする日本語の発音」は以下のとおり。

1,濁音・半濁音・清音の区別がつかない
2,「ゆう」と「よう」の区別がつかない
3,長音と普通の音の区別がつかない
4,促音と普通の音の区別がつかない


「1」は前回参照。今回取り上げるテーマは「2」。

中国語学習者の皆さん、「酒(jiu3)」という単語を発音してみてください。これ、わかりやすく日本語で書くと、「じゅう」という発音に近いと思うのだが、「じおう」という発音でも通じる。

そう、「-iu」という発音は、どうやら「iu(日本語だと「ぃゆう」→ほぼ「ゆう」と同じ発音)でも、「iou(日本語だと「ぃおう」→ほぼ「よう」と同じ発音)でも正しいようだ。つまり、中国人には「ゆう」も「よう」も同じ音として認識されるため、それらの区別がつかないんじゃないか、というのが僕の持論。

ちなみに、「酒」のときは「じよう」でも「じゅう」でもいいようだが、例えば「修(xiu1)」のときはどうだろう。これ、僕の思い込みかもしれないが、「xiu(しゅう)」としか発音しない気がします。同じ「-iu音」だから、「xiou(しよう)」という発音になってもよさそうなものだが。

同じ母音でも、

前に付く子音によって音が変わる(゜д゜;)?


そういえば、「不(bu4)」と「去(qu4)」、母音は同じ「-u」だが、前に付く子音が違うからか、発音すると母音自体が全く違う音に変わる。

――あっΣ(゜д゜;)!

いつの間にか中国語の話題になっていた(´ω`;)


ちなみに、こんな細かいことを考えながら発音すると、僕のように2年半経っても「不自然で硬い中国語」と言われてしまいます。周りの人の発音を真似るのが一番の上達の早道ですね(笑)。

では例によって・・・・

「よう!お前、養老の滝でユーコとヨーコと悠々自適にヨーヨーしてたらしいじゃん!」

これを中国人にディクテーションさせてみよう!

多分、難しいはずです(笑)


つづく!


中国人から見た日本語の難しさ ~発音編1~

2012-03-02 22:51:26 | 中国語学習関連
最近、相互学習を兼ねて日本語学校に入り浸っているのだが、そのおかげで多くの中国人日本語学習者と知り合うことができた。すると、あんなに複雑な発音を使いこなす中国人でも、日本語の発音で苦戦している姿を見かけることも多い。

今回は、そんな中国人から見た日本語の難しさを僕なりにまとめてみた。続きがあるかわからないが、とりあえず「発音編」と銘打ち、「中国語学習関連」カテゴリーに入れました。

早速、中国人の苦手とする日本語の発音を挙げていきます。いや、何しろ大きい中国。地方によっても苦手とする音が違うので、ここでは「ハルピン人の苦手とする日本語の発音」としておこう。

1,濁音・半濁音・清音の区別がつかない
2,「ゆう」と「よう」の区別がつかない
3,長音と普通の音の区別がつかない
4,促音と普通の音の区別がつかない

「1」だが、わかりやすい例を挙げると、多くの中国人にとって、日本語の「が」と「か」の区別はほとんどつかず、発音を区別することも聞いて区別することも非常に難しいらしい。

これは、中国語には基本的に濁る音がない(とされている)からだと思う。「とされている」をカッコで括ったのは、僕ら日本人からすると、中国語の「g」は日本語の「が行」、「k」は日本語の「か行」に聞こえ、実際、ほとんどの日本人中国語学習者は、gとkを「濁るか濁らないか」で区別していると思う。

だが、一昔前の中国語の発音の参考書では、gとkの区別は「音を破裂させるかさせないか」で区別するように書かれていた(今もそうだったらごめんなさい 汗)。有気音と無気音というヤツだ。

さて、中国人が日本語の濁音・半濁音・清音の区別を苦手とするところから、やはり中国語のgとkは「濁るか濁らないか」ではなく、本来は「音を破裂させるかさせないか」」で区別しなければいけないことがわかる。「濁るか濁らないか」で区別しているのなら、「が」と「か」もスンナリ区別できるわけだからね。

「画家がガッカリしながら、カカシのように科学的にガガガSPを聞いている」

これを中国人にディクテーションさせてみよう!

多分、難しいはずです(笑)


――と、「1」を書いただけでもうこんな文章量になってしまった。「2」以降は、また次の機会に。もう少し簡潔に文章を書けるようになりたい(汗)。

つづく!


ふとしたところで感じる中国語の難しさ

2012-02-29 11:13:27 | 中国語学習関連
突然のネット切断から一日、今日は朝から技術者が来てくれました。そこで、またも中国語の難しさを思い知ったので、それについて書きます。

ちなみにウチのネットは、もうひとつの部屋のベッド(chuang2:床)の下を電話線が通っている(と大家に言われた)。それを使ってネットに接続しているわけだ。大事な伏線なので覚えておいてください(笑)。以下、僕:P、技術者:J。

J:「電話線見てみるから、chuangを開けて」
P:「おーけー!」

「ベッドを開ける」って変な表現だな、と思いつつも、ベッドの下に電話線が通っていると聞いていたので、ベッドのマットレスを持ち上げる僕。――と、そこで技術者のおっちゃん、大爆笑ですよ。

J:「いやいや、chuang1だよ!」
P:「え?窗户(chuang1hu:窓)?
J:「そうそう!」


電話線を調べるのに、なんで窓を開けるかが理解できなかったが、技術者のおっちゃんは下に降りていき、窓を開けた5階の僕に外から指示を出す。

数分後・・・・

P:「状況はどう?」
J:「・・・・」


あれ?と思って下を見回すと、どこにもいないそのおっちゃん。結局、2,3分後にネット接続が復活し、こうしてブログを更新できているわけだが、

いつの間にか帰ってしまったおっちゃん

直ったかどうか、確認くらい来てくれよ(´ω`;)


話を戻すが、言葉の難しさってのは習慣にも大きく依存すると思うんだよね。まさか、ネット接続の修理で窓を開けるなんて、日本人だったら思いもしないでしょう?あとは、今回の僕のように「ベッドに違いない」という思い込みもよくない。

でも、2年半も中国にいて、

「窓」と「ベッド」を聞き間違えるなんてorz


自分では全く中国語の成長を実感しないこの1年。少しは上手くなっているのでしょうか・・・・(苦笑)。

――え?「ネット切断の原因は?」だって?

おっちゃん帰っちゃったから謎のままです(´ω`;)


以上。


スーパー環境保護漢字書き取りノート

2012-02-26 10:08:40 | 中国語学習関連
働いていたとき、会社で使うメモ用紙は全て裏紙を使うように指導された。以来、裏紙が出たときにそのまま捨てることができなくなってしまった。なんかもったいなくてね(笑)。



そんな「MOTTAINAI」を集めて作ったのが、

このスーパー環境保護ノート(´ω`)!


これ、本ブログ常連のちっかさんから帰国直前に頂いた裏紙と、僕が今まで「なんかもったいない」で捨てられなかった裏紙を合体させたもの。あとは、普段から利用している复印公司にこれを持って行き、綴じてもらえばできあがり(この工程は無料でした)。

合計約200枚の裏紙だったので、

約100ページの自由帳をゲット(´∀`)!


いや、ノートなんて一冊3~4元(約45~60円)で買えるからさ、もちろん買ってもいいんだけど、なんか「地球のためになった!」っていうような変な満足感が嬉しいわけだ(笑)。

また、このノートだけの長所を紹介しよう。僕は、漢字の書き取りのような単純作業に普通のノートを使うのは気が引ける人なのだが、このノートならガシガシ書ける。さらに、うっかりコーヒーを垂らしてしまったのだが、何しろ元はゴミになる運命しかなかった裏紙。そんなことお構いナシだ。

思うんだけど、漢字の書き取りって非常に大事なことだが、やっている留学生をあまり見かけないのは、「キレイなノートにやるほどじゃないし・・・・」っていうためらいから来ているような気がするんだよね。なので、裏紙が溜まっている人は、是非このノートを作ってみよう!

劇的に捗るぞ(´ω`)!

以上。