QLD 4000

G'day from Queensland!
オーストラリアで静かに暮らしています。

スイッチト・オン・バッハ (Wendy Carlos) の中古レコードとモーグ

2006-02-11 | --- 2.1 音楽

今朝はいつものように慈善団体ENDOのショップに中古品あさりに行ってまいりました。

本日は全品半額セールをしていました。

Hubbyは古本、私はガラクタ(?)などをみていました。

自分がみていたガラクタ風の物のなかに豪州版のLPレコード(made in Australiaとしっかりプリントしてある)、Wendy Calros Switched-on Bachがありました。

(英語版にはどちらもでてきますが、日本のWikipediaにはウォルター(ウェンディ)・カルロスはあっても、スイッチト・オン・バッハは項目としてありませんでした。 どなかた追加してくださるとうれしいです(^_-)-☆)

[歴史的金字塔]
シンセサイザーを使い初めてヒットした、またモーグ(レコードジャケットのバッハの後ろにある初期の電話交換機風のマシン)の名を広めたという、歴史的なLPレコードです。(Switched-On Bach is a 1968 album by Wendy Carlos on CBS Records . It was the first record to popularise music performed on synthesizers, and resulted in a huge increase in interest in synthesizers, particularly Moog synthesizers. ) ....昔はムーグといってましたが、最近はモーグと表記されていますね。 本ブログでは、以後ムーグ...にいたします。


《ブライアン・イーノ大先生が使用していたムーグ》
Roxy MusicのFirst Albumで不協和音を出している(Chance Meetingなど)のはこれ?

スイッチト-オン・バッハは中学校か小学校か高校の、音楽の教科書にもでてきました。 冨田勲が影響をうけた、というLP。 そのほか影響をうけたミュージシャン多数。 最近の教科書にもでているのでしょうか。 これには関係ありませんがSMAPの「世界にひとつだけの花」はのっているらしいですね。 


[大切な余談]
学校ではウォルター(Walter Calros)と習いましたが、のちにWalterは性転換して(ブログのどこかに昔書いたかもしれません)、ウェンディ(Wendy Calros)となりました。 性転換といいますか性同一性障害だったので手術したのですね。


《じゃ~ん、Wendy Carlos》
性転換後と思われる写真

実家には音にこだわった、ほどほどにいいレコードプレーヤーがあり、音楽にあわせて2-3あるカートリッジを変えたり、していたこともありました。。。そのプレーヤーももう使うことはないだろうということで先日処分されたようです.....書きながら、やっぱり取っとくべきだった...という気になってきています....

ということで、豪州にも日本にもレコードプレーヤーはなくなりました、が、レコードは全部とってあります。 実家には78回転(?)のレコードもいくつかありました。 これはブログ世代のおじいちゃん、おばあちゃんたちにあたる人たちの若い頃のものですね。

[Swiched-on Bachについて~Wikipediaより]
The album was the first classical album to go platinum. It went quickly to the Top 10 in Billboard's pop Top 200 and stayed on the chart for more than a year. In the 1970 Grammy awards, the album took three prizes: Best Classical Album, Best Classical Music Performance, Instrumental Soloist(s) (With or Without Orchestra) and Best Classical Engineered Recording.

現在このLPがいくらくらいの価値があるのかWEBでみてみました。

まず、豪州版eBayで"Carlos、 Bach”でカテゴリー"レコード"内を検索すると....こちらのeBayは日本にくらべて出品数も少なく、しょぼい!と言われてはいますが、それでも50件ヒットしました。 まだ世間には相当あることがわかります。 一番高くてA$25-くらい。

USAのヒットチャートに長くあったようですので、何世紀かたたないと希少価値はでてこないかも。 今日買ったLPもたいしたことなさそうです(A$1.50~130円くらい~で購入していて過剰期待ですが)。。。ただ!、私のはFirst coverなのです。 一般にUglyと言われていて、この最初のより二つ目の方がジャケットとして知られている、らしい...のです。 希少価値をちょっぴり期待しています。

[カバーのかわった経緯]
The Switch" this month is a close-up look at Switched-On Bach's original cover. As chronicled in the Switched-On Box Set, Carlos and producer Rachel Elkind were dismayed when they saw the cover of the initial release. The model playing Bach was posed in a goofy manner, as if he was hearing something unpleasant coming out of one the Moog's modules. Since the module wasn't plugged in, he wouldn't have been hearing anything. The photo wasn't framed well and had poor color balance, but an even worse problem was that the type wasn't squared up properly (made even more of a problem on the copy below whose cover slick isn't pasted on squarely to the cardboard backing).

Carlos and Elkind asked Columbia Records chief Goddard Lieberson if they could use a different photo from the session, and he agreed (I'm glad the white cat on the chair remained). The reproduction of the first cover in the Switched-On Box Set was color corrected and cleaned-up (and for some reason had the Columbia logo removed). So, I thought it would be neat to show just how ugly the first cover really was. The second, and more familiar, Switched-On Bach cover is included for comparison. There has been no retouching, and the two covers were shot at the same exposure and color balance settings.


《こちらが普及している方のジャケット》
上記説明によるとひとつめと同じときに撮影されたものだそうです。


[日本では]

日本のYahooをみると、今日の時点でひとつもありませんでした。

でもいいことを学びました Yahooのレコードのカテゴリーで一番入札件数が多いのが英国版のビートルズのシングル。
こちらのマーケットにいくとシングルレコードが50セントくらいであったりします。 私は一昨年くらいにマーケットで、1979年のフリートウッドマックUSA版のシングルを50セントで購入しました。 これからは1960年代のシングル版も気をつけて探してみようと思いました。 豪州だったら英国版、ありそうですね。 (コレクターではないのですが、1960年代のコミックブック、ポパイなど面白いと思うのは買ってしまいます....)


これからは英国版のがあったらちょっとマークしておこうとおもいました。

《...と思ったとたんに近所の古本屋さんではLP1ドル、シングル版50セントのセールスをしていました》


ちなみに、ちらりと見た感じでは、日本のアマゾンでは日本語版は現在在庫なし、輸入版のみ購入(もちろん、レコードではなくCD)できるようでした 

[おまけ 01]
日本語Wikipediaではミニムーグはキース・エマーソンが依頼して開発されたとあります....が、本当かなと思って(英語圏のことは日本語Wikipediaよりも英語Wikipediaの方が信憑性が高い....日本関係が日本語Wikipediaの方が信用できるように....)、ムーグ博士開発談話他を読んでみたりしたのですが、使用したミュージシャンの一人として紹介されているものしかみつかりませんでした。 またムーグ(アナログ・シンセサイザーの項)の歴史を読んでもそういう話はでてこないですね....と、ちらちらとWEBサーフィンをしただけで確信にはいたってません。

ただし、他のミュージシャンがスタジオでしかシンセサイザーを使っていなかった頃、エマーソンは Moog modular synthesizerを自分のキーボードに組み込み、ツアーにはじめて持ち歩いたミュージシャンとしては紹介してあります。 ミニムーグうんぬんの真偽はもっと見てみる必要があります。 なにかの折に新説がみつかりましたらUpdateいたします。

「展覧会の絵」のライブ映像で彼がナイフをもってキーボードを切りつけるというようなパフォーマンスがあったような、なかったような。。。。きりつけていたのはキーボードですね。 当時、シンセサイザーはすごく高価だったんですよね。

あと日本が誇る、松武秀樹氏(YMOと一緒にツアーをしていた)は巨大なシンセサイザーを舞台であやつっていたそうですが、Miniムーグ、ではとーぜん、ありませんね。

[おまけ 02]
ロバート・ムーグ博士は昨年の8月に亡くなっています。 ウェンディ・カルロスはまだ健在です。("健"がつくかどうかは不明)

《ロバート・ムーグ博士》
キース・エマーソンの公式WEBサイトにいくとムーグ博士がバイクにのった写真がありましたよ。

写真はここより。

ここまで読んでくれた人、いないかもしれないけど、ありがとう



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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
読みました! (zig)
2006-02-25 12:24:00
Switched-on Bach、アマゾンの試聴でガッツリ聴いてみました。

いやー、ピコピコしてていいですね。



http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/stores/recs/radio/krex/-/album/B00005ORCV/



しかしものすごいマシーンぶりですね。初期のSF映画のコンピューターみたい!

日本だと即湿気にやられてすぐダメになってしまいそう・・・。

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Zigさん、最後まで読んでくださってありがとう! (Happy Gilmore)
2006-03-23 12:20:18
自分のを読み返してみましたが、文が下手でベリー読みにくかったです^^;



そうですね。 これくらいの単純なピコピコ音なら家の中にあるすべてのスイッチ類に組み込んで、一押しすれば、ピコピコ~って鳴らせそうですね。。。
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Unknown (みらの)
2013-06-18 13:11:03
1音しか出ないですが出音がすごく強いんですよ。
あの巨体=音の強さみたいな感じです。
minimoogの方も他では再現できない太い音。
最近ではソフトシンセで真似して出てたりもしてますが実機に比べて音がかなり細いです。
ちなみに今でもMoog modularは200万~500万くらいで取引されるほどマニアには人気です。

ものすごく遅いコメで申し訳ありません。。
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> みらのさまへ (Happy Gilmore)
2013-06-21 10:56:37
コメントありがとうございます。
すごいです。 実際に音を聞いていらっしゃるのですね。
骨太なホルンの音という感じなのでしょうか。
マニアすごいですね~。 
昔の携帯の呼び鈴も和音がだせませんでしたけど
音程をもった電子音のご先祖さまですね。
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超なつかしい。 (shinny)
2013-09-05 00:23:42
いやあーー何とも豪州版のswitched on bach 超懐かしいです。あのアルバムのバッハのかっこうは印象に残っています。音楽も未来的で大好きでした。父親が70年代に会社帰りにレコード屋で買ってきました。それを父と一諸に応接間のLPプレイヤーで聞いていました。当時父親の仕事の関係で、家族でメルボルンに住んでおり、自分は現地校に通っていました。まだ音楽家バッハを知る前に、switched on bach を知りました。後に日本に帰国後、富田勲にハマル中学生になったのですが、富田さんもこのアルバムが発端だったのですね。いやあーいいものを見せて頂きました。またオーストラリアに住みたいです。ブリスベンも住みやすそうですね。行ってみたいです。
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Shinnyさま、コメントありがとうございます。 (Happy Gilmore)
2013-09-05 20:46:27
実際にこのジャケットのレコードをオーストラリア(メルボルン)で聞いていらした方からコメントをいただけるなんて…うれしいです。 お父様はやはり電子音ということで買ってみられたのでしょうか。 私も冨田氏よく聞きました。今でも自分の携帯の着メロは氏のLeroy Andersonの曲などを使っています。
メルボルンは今年も世界で一番住みやすい街に選ばれていたよいところですね。 ブリスベンも2位でもいいくらいよいところです。(実際は20位 なんといいますか。。。腑に落ちません^^)
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