ハナスキの散歩で見た花

みんなの花図鑑から移転して来ました。散歩道で出会う四季折々の花を撮っています。

捩れないネジバナ

2019-07-03 00:42:25 | みんなの花図鑑
この花を見た時、何故か微笑ましく、可笑しかった。
律義に一方を向いて、「気を付け、前へ倣え!」
の号令か何かに従っているように見える。

通常、右巻きか、左巻きに捩れていて、
捩れが弱いものや、部分的に捩れていないのもあるが、
ここ迄一直線は珍しく面白い。




普通のネジバナ。


「なぜ、右巻きと左巻きがあるのか?」と言う疑問にかられ、
ネットで調べてみましたが、決定的な結論は未だ出ていないようです。

ネジバナの花言葉は「思慕」です。
「思慕」、ネジバナの見た目に合う可憐な言葉ですね。

ネジバナの花言葉の由来は古く、奈良時代まで遡ります。
万葉集の歌(詠み人知らず)に次のような歌があります。
「芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも」
ここで出てくる「ねつこ草」がネジバナです。
現代訳では「逢うことがなかったならば、私はこのように恋に苦しむことはなかっただろうに」となります。
恋しく思い悩む様子をねじれて咲くネジバナの姿に重ねたようですね。
(ネジバナの花言葉より)