Terraced House と呼ばれる、イギリスによくある屋根続きの長屋造りの家々。
我家を含むご近所は Semi-detached House (2軒でひとつ屋根を分け合う造り)が多いですが、
最寄のスーパー・テスコに行く途中に、3軒つづきになった平屋のテラス・ハウスがありまして。
そのうち2軒が毎夏、見事なまでに花で埋まります。
ひとりサンポしてテスコに寄って帰宅途中だった先日、鮮やかな花々の勢いに感動し、写真を撮らせていただきました。
すごい。
向かって左端と真中の家の前面が、びっしりと花で埋まっています。
この2軒の住人の方々は、外に出ない限りきちんと花を観賞できないわけですから、これすべて通りがかりの人のため。
毎日の水やりだって、かなり大変なのでは? ありがたいことです。
このあたりの家々は、高齢者しか入居できない Sheltered Accommodation。
まだ介護を必要とはしていないけれど、完全な独立生活はちょっと不安に感じる高齢者向けの住まいです。
急に助けが必要になったら、電話一本で来てくれる管理人さんがついているので安心。
普通に独立生活しながらも安心できて、なかなかよろしいのでは。 特に近くに身内が住んでいない場合は。
私も将来、こういう所に住むのはやぶさかではありません。
3軒長屋の向かって右隣に見えるフラットも、高齢者向け住宅です。 入居できるのは、やはり年金生活に入ってからでしょうか?
もちろんそれも、空きがあればの話ですが。
カメラをしまおうとして、いつもは閉まっている木戸が開いていることに、
そしてその木戸の向こうから見られていたことに、気づきました。
犬に。
・・・ かわいい~っ!
ご主人様のため、「怪しいヒト」 をさり気なく見張っていたのでしょう。
ワンコも飼っていいのなら、ますますこういう住宅に入居してもいい気分になってきたぞ。
このあと、写真を撮った左端の家の窓からおじいさんが手を振ってくれているのに気づいたので、
私も手を振り返しました。 両手で Thumbs up ! もして。
(勝手に写真を取られたことに抗議してこぶしを振り回していたのの見間違いではないことを祈る。 )
イギリスのネコはほとんどがなつこくなくて、近寄ると逃げてしまうのが多いのですが、
もうすぐ我家というところで珍しく逃げず、しかも撫でさせてくれたネコに出会いました。
そのお宅の前庭も、花々で縁取りされていて素敵。
花はいいな~ と思いつつも、我家の庭に関しては、何をする気もないネット中毒の私です。
工作が趣味で、土日は好きなことをして過ごしたいオットーも同様。
・・・ 通りがかりの皆さん、すまん。
今日の記事タイトルですが、(たしか 『猫は見ていた』 っていう日本の女性推理小説家の作品があったなぁ) と思って、
それをもじってつけたんです。 でも調べてみたら、仁木悦子さんの 『猫は知っていた』 でした。
仁木悦子さんて4歳のときに歩行機能を失い、30歳までは寝たきり生活、手術後車椅子で生活できるようになり、
58歳で腎不全のため亡くなっていたんですね。 これは知りませんでした。
健康で生活できることに感謝しなくちゃ! です。
《 どうでもいいオマケ 》
先日朝の風景です。 はす向かいの家(我家と同じ準一戸建て)の屋根に、スズメが鈴なりになっていました。
なにげにヒッチコックの映画 『鳥』 を思い出してしまった。
あれ、子供の頃初めて見たときは、結構怖かったっけなぁ・・・ (遠い目 )。