ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

トルコから無事帰国

2023-02-17 22:15:37 | 娘のこと

トルコとシリアを大地震が襲った2月6日(月)。

午後半ば、ムスメからメッセージが入りました。

 

ムスメ 「私どこに送られると思う?」

オットー 「トルコ?」

ムスメ 「そうよ」

 

(ちなみにオットーのTurkiyeというスペルは誤りではありません。これが現在の正式な英語表記です。)

 

じつはムスメ、2月6日(月)は有休を取っていました。

週末から大学時代の友人グループでホリデーに行っていて、その最終日だったのです。

でも上司からトルコ行きの指示が来たので、急遽友達に付き合ってもらってキャンプ用品店で必要と思われる防寒具を調達し、

ロンドンのフラットに急いで戻り、荷解きをしてトルコ行きの荷造りをし、午後10時半のフライトでヒースローを発ちました。

被災地までは、三本のフライトを乗り継いだあと、車で辿り着いたそうです。

翌7日(火)、宿泊するはずだったホテルに到着。

 

「泊まる予定のホテルに着いたわ。

辺りはすべてが真暗、何もかもが壊れ、車は乗り棄てられている。

ウォーキング・デッド』のシーンみたい。」

 

(手前の倒壊している建物だったので、もちろんここには泊まれなかったそうです。)

 

ムスメが取材のかたわらスマホで捉えた、被災地の救助活動の様子です。

 

 

 

前足を護るための靴をはいた、救助犬クン。

 

 

2月12日(日):

 

「廃墟と化した町で、焚火で料理したお米と豆を食べるって――

まさに外国特派員だわね!

でも今晩眠る場所が見つからないの。

車の中で一夜を過ごすことになるかも。」

 

その晩は本当に車の中で過ごしたそうです。ほとんど眠れなかったと言っていました。

 

被害を受けずに済んだネットカフェでは、思いがけず癒されたりも

 

「トルコの猫が、(記事を)書くのを手伝ってくれてる」

 

 

 

下の4画像は、インドの救助隊によって被害を免れた学校に設営された、病院だそうです。

 

 

 

そして、9日後の一昨日――2月15日(水)。

ムスメの帰国予定の日です。

 

(17:41) 「戻ったら時間があるとき電話してね」

ムスメ(20:56) 「たった今着陸したわ!」

(20:57) 「よかった!」

 

 

ムスメ(23:09) 「着陸してから2時間」

(23:42) 「私たちの荷物はキプロスに行っちゃったって(泣)」

 

(でもその頃には、オットーと私はすでに、夢の中・・・

 

(翌朝07:19) 「信じられないっ!!(驚・怒)」

 

*       *       *

 

というわけで、以上がムスメのトルコ取材の9日間でした。

トルコでは毎晩平均4時間しか眠れず、瓦礫をよけつつ凸凹道を車移動するのはきつく、

それはそれは大変だったそう。

一番困ったのはトイレで、ほとんどの場合、人目を避けつつ、倒壊した建物のどこかに

場所を見つけて済ませるしかなかったそうです。

あるときトイレするための場所を探していたら、現地の女性が何か話しかけてきたので、

「ここは私たちが避難生活している場所だからトイレに使うな」と言われるのかと思ったら、

「こっちに(トイレするのに)いい場所があるわよ」みたいに案内してくれたそうです。

過酷な状況にある、大変なときなのに、何て優しい・・・(泣)。

 

トルコ地震 厳しい被災者生活 死者4万3000人超に - FNNプライムオンライン

 

自分は、取材が終われば、被災地を離れ、帰る家がある。

被災地とは別世界の日常に戻れる。

けれど被災者には、いつ終わるとも知れぬ厳しい生活が、これからずっと、ずっと、続く。

そう考えるとムスメ、罪悪感を持たずにはいられなかったそうです。

でも・・・ムスメが書いた記事は、7日間連続で紙面に掲載されました。

その記事を読んで、一人でも多くの人が寄付をする気になってくれたら、

ムスメのトルコ取材も被災者の役に立ったことになります。

そう言ってムスメを励ましました。

 

と偉そうなことを言いつつ、私も一緒。

トルコ・シリア地震のニュースを聞いたときは、(大変だな~、気の毒だな~・・・)とは思っても、

誰も知る人のない遠い国での出来事だから、所詮は他人事でした。

でもムスメが行くとなったら、話は別。

大きな余震がきて巻き込まれはしないか。

略奪や反発し合うグループの争いに出くわして、流れ弾に当たったりしないか。

気が気じゃありませんでした。

だからムスメが無事帰国してくれて、本当に安堵しています。

これでようやく、義援金の寄付に取りかかれます。(←遅っ!

 

*       *       *

 

荷物待ちのせいで空港を出るのが遅くなり、ムスメがフラットに帰り着いたのは、16日(木)午前1時過ぎだったそうです。

利用した航空会社は、トルコ航空。

カメラマン氏とムスメの荷物を、ちゃんと探し出して、宅配してくれるといいのですが。

私も以前、日本からの帰りに、一度だけありました。

確かKLMだったと思います。

私のスーツケースが、ヨーロッパのどこかに誤送されてしまって。

でも数日後に、ちゃんと宅配してもらえました。

すぐに必要なものは何も入っていなかったので、

大きいスーツケースを自分で運ばずに済んでラッキー!

とすら思ったものです。

 

ただムスメの場合、じつは明後日の日曜日から、一週間アイスランドにホリデーに行く予定が入っています。

なのでトルコに持参した防寒着や防寒具が必要なのですが・・・

フラットには乾燥機はないので、洗濯したあと乾かすのに時間がかかります。

今日「届いたよ!」という連絡がなかったので、たとえ明日荷物が宅配されても、

洗濯するには時間切れと思われ。

その場合は新たに買い直すしかないでしょうね、まぁ仕方ない。

過酷なトルコ取材のあとだから、アイスランドを心ゆくまで楽しんでくれますように!

 

《 オマケ 》

オットーがムスメと私にクリスマス・プレゼントとしてくれた、ネックウォーマー(←『多機能頭巾』改め )。

トルコで大いに役立ったそうです。

風で粉塵が舞い上がったとき、つねに首の周りに巻いてあるネックウォーマーなら、

引っぱり上げるだけで鼻と口を覆えますからね。

マスクも持っていたけれど、バッグの中に埋もれてすぐには取り出せなかったそうです。

持参して  正解だったね!

上出来、オットー!    

 

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