はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

(31)『トランスフォーマー』だよ~ん♪

2007年08月21日 | 映画(2007-08年公開)
 ひぃぇ~ な、なんじゃ、こりゃあ~

 ”誰か”と関わることは自分のチャンネルを増やすことなんだなあとつくづく思う。自分単独であれこれ考えても関心の幅は限られてしまう。おばさんの私がなぜ、まさに男の子向け映画である『トランスフォーマー』を楽しめたかと言えば、それはひとえに息子のおかげである。

 彼が小3の頃、テレビ東京で『ビーストウォーズ』 というアニメが放映されていた。タカラ社製の変型おもちゃが米向け輸出で人気を博しアメコミ化されるなどして後、カナダでアニメ化(この画像がまた結構COOLだったのよ!アニメでは初のフル3DCG?)されたものだ。それが逆輸入という形で日本で放映されたらしい。息子は忽ちそのアニメに夢中になった。以後、息子の誕生日&クリスマスプレゼントはしばらくの間タカラ社製の変型おもちゃが続いた。

 このおもちゃ、とにかく凄い。どうもうまく表現できないんだけど、細かい部位を折り曲げたり、中に入れ込んだり、はたまた中から引き出したりすることでロボット⇔動物に変型できるのだ。考え出した人の脳みそって一体どうなっているんだろうと感心することしきりだ。折り紙文化のなせる技なんだろうか?

 製作総指揮を務めたスピルバーグも我が子のおもちゃに自分自身が夢中になり映画化を決めたのだと言う。童心に返って子供と一緒に夢中になるのは誰にでもあり得ることだと思うが、そこからさらに一歩進んでそれをビジネスに結実させてしまうと言うか、自分の表現様式でそれに新たな命を吹き込んでしまうところが、やっぱりスピルバーグの凄いところだと思う。

 劇中、日本製品への敬意ともとれるセリフが登場する。日本人としては誇らしい限り(最近、日本製乾電池の不具合など、その信頼性も揺らぎがちだからね。我が家なんて、★ONY製品がすべて1年前後で壊れてしまったよ…ショートした僅か500円のチップの交換の為に、出張費+技術料で軽く1万円越えだよ。しかもおつり用の小銭くらい用意しておけよ!まったく(`_´プンプン))

 作品はあくまでも映像に拘っている。いかにCGの粗を隠してトランスフォーム(変型)をスムーズに見せるか?宇宙から飛来した悪玉トランスフォーマーとそれを迎え撃つ米軍のと戦闘を迫力あるものに見せるか?に全神経を集中させている感じだ。この際ストーリーの緻密さや整合性は置いといて(笑)。また映画ではトランスフォーマーはロボットから動物ではなく、米産業の象徴とも言える車へと変型する。その意味で”ちゃっかり米国礼賛?”と取れなくもない。

 脳が蕩けそうな猛暑は、冷房の効いた映画館で、こんな映画を見てスカッとしたいもんです。しばし猛暑を吹き飛ばす映画という意味では今夏、『ダイ・ハード4.0』と並ぶ双璧でしょう。それなりにツッコミどころもあるのですが、これは肩の力を抜いて、頭を空っぽにして見ましょう!(笑)。

 なお本作に関して、本ブログでリンクさせていただいている『超映画批評』のレビューが参考になった。このテのジャンルのレビューはこの批評サイトに限る!


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