はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

今年(2011年)の米アカデミー賞には正直がっかり

2011年02月28日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 『英国王のスピーチ』は良質な作品だとは思うが、米アカデミー賞作品賞に値するか、と問われたら、私は首を傾げざるを得ない。理由はレビューで書いた通り。  それ以上に、トム・フーパーが監督賞受賞と言うのが憤慨もの。彼のどこに全候補者の中で抜きんでた演出力があったと言うのだろう?今回は、クリストファー・ノーラン監督が『インセプション』でノミネートされていなかったことにも違和感があったが、デビット・フィ . . . 本文を読む
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(2)英国王のスピーチ(原題:The King's Speech,2010,英,豪)

2011年02月27日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 前評判がすこぶる高い本作を、昨日、家族で見て来た。  感想を結論から言うと、「確かに見るに値する佳作だが、期待したほどではなかった」前評判に煽られて、私が期待し過ぎたのがいけないのか、或いは、私の感性やtasteの問題なのか…  主役級の3人(コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター)の演技のアンサンブルは申し分なく、現代映画界を代表する名優の競演を堪能できた。おそら . . . 本文を読む
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銅版画技法を学んでいます

2011年02月25日 | お知らせ
 実は今、某所で銅版画技法を学んでいます。昨年、芸大で1日制作体験講座を受講しましたが、今回は週1回2時間半、計8回の、基礎から丁寧に学ぶ銅版画制作講座。殆ど初心者なので、複雑?な工程がなかなか覚えられず、工程をひとつ飛ばす失敗をやらかすなど、少々情けない思いをしつつも、しかし夢中になって制作に取り組んでいます  無から何かを創り上げる作業は、やっぱり楽しいです。日常の細々とした面倒臭いこ . . . 本文を読む
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地震被災者の救出を祈る

2011年02月25日 | お知らせ
 このところ、自宅の築年数の経過に伴う、自宅内で使用する設備機器の老朽化で買い換えやら、定期点検やらが続き、落ち着かない日々が続いている。やっぱり業者とは言え、知らない他人を自宅に入れるのは神経を使う。特にリフォーム業者なんて、無遠慮に室内をじろじろ見回し、隙あらば、次の商談(あっちが壊れている、こっちが壊れかけとか言ってさ…)に持ち込もうと手ぐすね引いているように見える。おかげで凹んでいる。 . . . 本文を読む
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財)河鍋暁斎記念美術館に行って来ました(2)

2011年02月20日 | 文化・芸術(展覧会&講演会)
 山口静一先生からいただいた資料を読むと、河鍋暁斎への関心がさらに深まったので、思わず2冊の本を買い求めてしまった。  京都国立博物館で暁斎の肉筆画展が開催されたのを機に発刊されたムック本『別冊太陽 河鍋暁斎』(平凡社、2008)と、明治期に「お雇い外国人」として来日し、日本の近代建築の礎を築いた英国人建築家で、暁斎の愛弟子でもあったジョサイア・コンドルの著作『河鍋暁斎』(岩波文庫、2006)であ . . . 本文を読む
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財)河鍋暁斎記念美術館に行って来ました(1)

2011年02月11日 | 文化・芸術(展覧会&講演会)
住宅街の中にある河鍋暁斎記念美術館、外観 先日、美術館ボランティア・スタッフ有志で、埼玉県蕨市(最寄り駅:JR西川口駅)にある(財)河鍋暁斎記念美術館(カワナベ・キョウサイ・キネンビジュツカン)に、行って来た。 河鍋暁斎記念美術館は、JR西川口駅西口を出て徒歩15分の、住宅街の中に慎ましやかに佇んでいる、白亜の三階建てだ(展示室は1階のみ。写真には写っていないが、建物左側にはミュージアム・シ . . . 本文を読む
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2月の雑感

2011年02月04日 | はなこのMEMO
この10日間に、ちょっと感じたことあれこれ… ■アジアカップで決勝ゴールを決めた李忠成選手を巡る報道 アジアカップはカメルーン戦辺りから見始めて、すっかり嵌ってしまい(笑)、スポーツ観戦嫌いの夫が出張で不在なことを幸いとばかりに、深夜に一人で見ていた。 日本-オーストラリア両者共に、なかなか点の入らない決勝戦。延長戦での、長友選手の弾丸クロスから、李選手の鮮やかなボレーシュートで1点入った時 . . . 本文を読む
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(1)ソーシャルネットワーク(原題:The Social Network,米国,2010)

2011年02月01日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 年頭から、時代に斬り込む映画のダイナミズムを感じさせるような、勢いのある作品の登場である。(米国では2010年9月公開)。現代の世相を描き、人間の不完全さゆえの葛藤を描き、知られざる名門大生のキャンパスライフ(笑)を描いて、見応えがある。  今や全世界で利用者が5億人とも6億人とも言われる世界最大のソーシャルネットワークサービス(SNS)、フェイスブック。その創業者マーク・ザッカ-バーグが、ハ . . . 本文を読む
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