4月1日

今日は能登半島地震から３カ月、いまだに８、１０９人もの人たちが避難生活を送り、断水は７，８６０戸に及ぶと今朝のニュースにあった。部分的には生活の再建に向けて頑張っている人たちは居るが、被災者の殆んどはまだ再建の入り口にも着いていない。
　倒れた家の撤去は手つかずで、映像を観ると道をふさいだ瓦礫が延々と続いている。３カ月が過ぎたからという理由だけで、支援が打ち切られるところもあり、正に政治の貧困が被災された人たちを一層苦しめている。
　日本の中央では、専ら自民党安倍派議員の政治資金がらみの処分に話題が集まっているが、いま一番困っている人たちに手を差し伸べるのが政治の喫緊の課題だろう。マスコミもこの問題の幕引きに手を貸さず、被災者に寄り添った報道を繰り返しやるように、私たちの監視の目を強くしなければいけない。
　また、今日から食品の値上げが２，８００品目に上り、値上げ率は平均で２３％というから驚きだ。公的年金は２．７％引き上げられるが、２００４年に導入されたマクロ経済スライドの仕組みで、実質的には目減りとなる。
　相撲は荒れる春場所といわれるが、我々庶民の生活はますます荒れてくるのではないか。それにしても大人しい日本国民よ。民主主義の進んだ国では直ぐにデモが起るだろうに、江戸時代からお上に従うことに慣れた平民は、どんな仕打ちにも耐えるように飼い慣らされてしまったか。デモがすべてではないが、自分たちの主張や要望をきちんと政治に反映させる知恵がいる。
　今日は４月1日、エイプリルフールで憂さを晴らしたいが、そのようなユーモアを出す気力もなくなりそうだ。

映画大学の裏門にあるソメイヨシノ　まだこれからだ

幹にへばりついて咲いていたソメイヨシノ

近くの場所にあるヤマザクラ　ほぼ満開だ