今だから…昭和さ ある男のぼやき

主に昭和の流行歌のことについてぼやくブログです。時折映画/書籍にも触れます。

ジャパニーズ・ブルース~田端義夫

2005-07-27 14:02:05 | 昭和の名歌手たち
田端義夫、大正8年(1919)の元旦生まれだから、86歳。
未だに現役で、時折、NHKやテレビ東京でお目にかかれる。
歌手の中では現役最年長クラスに属する。
戦前から活躍するスタァ歌手、最後の生き残りでもある。

ちなみに同年代の現役男性歌手では他に高英男(シャンソン歌手、1918年生まれ、デビューは田端より遅い)がいる、女性歌手では青葉笙子(上原敏と「鴛鴦道中」)や小笠原美都子(元祖「十三夜」)がいる。

しかし、この三人と田端の違いは、田端は「現役」であることをアピールし続けていることにあると思う。
(あと田端のヒットの多さは群を抜いている)

もう「過去の人」扱いの中「島育ち」のヒット。
1970年代、もう「懐メロ歌手」かと思いきや、沖縄海洋博の頃には「十九の春」を歌い、ヒット。紅白出場の話もあったらしい。
そして伝説のラスベガスでの大当たり。

最近では84歳10カ月でレコーディングをして、アルバムとして発売してしまう。
インディーズではなく。
さらにテイチクの70周年コンサートにも堂々の特別出演。
年下の菅原都々子(この方のキャリアは田端より上)の出演は無い。

ステージに立つということは、精神的にも体力的にもある程度無いと厳しい。
それをこの年齢まで続けている。
もはや「声が出る、出ない」という次元を超えて、凄いとしか言いようが無い。
おまけに田端の場合、ギター演奏付きである。
たいしたものだ、同年代の人間にここまでやれる人が何人いますか?
そう考えると田端の凄さが少しは理解できるのではないだろうか。

田端の目標は90(88?)歳までは現役、だそうだ。
そう言わず、日本の現役歌手記録(あるのか?)を塗り替えて欲しい。

話は飛ぶ。
田端ははっきり言って声量があまりないように思う(若い頃から)。
だが高音の伸びがいい。
元祖ブルース歌手といってもいいのではないだろうか。
私が最も好きな田端の歌は「玄海ブルース」。
泥臭いようでそうではない名曲だ。
テレビでは最近は「かえり船」「島育ち」「大利根月夜」のローテーションとなって、あまり披露される機会はないが、機会があったら御一聴いただきたい。

最後に…バタヤン・森光子・モリシゲの3人組はこのまま不死鳥の如くいるように思えてしまうのは私だけだろうか。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (JJ)
2005-10-27 11:49:25
あまりアクティブじゃないようですね。(笑)
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Unknown (JJ)
2005-10-02 18:31:37
はじめまして!松尾さんに関する日記にコメントさせて頂きました。
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