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芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

排他思想

2006年09月21日 | Weblog
ヨーロッパの列強がアジア、アフリカ、南米に進出して来たのは、15世紀末からであり、その地域は次々と植民地化されていった。新大陸と命名されたアメリカの700万人にも上る原住民インディオ、インディアンは抹殺され、植民地化したアフリカから拉致された黒人奴隷が、新たに植民された。米国の黒人奴隷は、いまだに人権を無視された非差別の状態だが、南米の黒人奴隷がそれほど酷い非差別状態でないのはなぜなのであろうか。米国の支配者が人権を振り回して国際社会で暴力を振るう以前に、まず米国自身が自国の非差別民を救済するのが筋というものである。絶大な武力という暴力によって多くの国を植民地化して来た欧米列強からわが国を守るため明治維新以来、富国強兵策が取られたが、結果的には開国させられて百年足らずで人権と民主を掲げる、実は暴力国家、米国の植民地と化してしまったわけだ。
その暴力国家につくのか、富国強兵によって再びアジアからアフリカにかけての国々を植民地化して行くのか、日本をどの方向に持っていくかを開国と攘夷に揺れた幕末に戻って今こそは反省しなければならない時である。
暴力国家によって無理強いされたことをより弱い国に転嫁するという政策はその国々の国民の反発を受ける。我々一般国民は、海外の国民とお互いに友好的にそれぞれの国を旅できるのが望ましい。
米国人だから、或はその手下の日本人だからといって、石を投げつけられたり、殺されたりする国民同士の関係にはなりたくない。しかし、現実は日本も海外派兵をし始めたのだから、軍事力によって他国を支配する可能性と危険性がでてきた。
国民は、豊かに過ごすため、他国民を不幸に突き落とすことに鈍感であることは、欧米諸国の最近の他国民に対する排他的な動向からわかる。植民地からの安い労働力が問題になるように、日本もいずれは、外国人労働力を導入する必要がでてくるし、現に違法合法の外国人労働者がすでにいる。日本の若者の失業は、それと密接な原因を構成している。