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はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1033 ~ ディア・エヴァン・ハンセン

2021-11-27 | 映画評
今日は「ディア・エヴァン・ハンセン」を見ました。

トニー賞でミュージカル作品賞を含む6冠を獲得したブロードウェイミュージカルを映画化。どこにも居場所のない孤独な少年の人生が、とっさについたうそをきっかけに一変する。『ワンダー 君は太陽』などのスティーヴン・チョボスキーが監督を担当。主人公を舞台版に続きベン・プラットが演じ、『メッセージ』などのエイミー・アダムス、オスカー女優ジュリアン・ムーア、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』などのケイトリン・デヴァーらが共演する。

主演:ベン・プラット
共演:ケイトリン・デヴァー、ジュリアン・ムーア、エイミー・アダムス
その他:アマンドラ・ステンバーグ、ニック・ドダーニ、コルトン・ライアン、ダニー・ピノなど


<ストーリー>
家でも学校でも居場所のない高校生エヴァン・ハンセン(ベン・プラット)は、ある日自分宛てに書いた手紙を同級生のコナーに持ち去られる。その後コナーは自殺し、手紙を見つけた彼の両親は、文面から息子とエヴァンが友人だったと勘違いする。彼の家族をこれ以上悲しませたくない一心で、思わずエヴァンはコナーと親友だったとうそをつく。彼らに聞かれるままに語ったありもしないコナーとの思い出は、人々を感動させSNSを通じて世界中に広がっていく。


感動的で涙が出る話だ・・・と思っていた。

確かに、途中までは盛り上がる。

実は友達でもなんでもなかった同級生が、自殺した時に自分が自分宛に書いた手紙を持っていたことで、彼の両親が勘違いしてしまい、その後自殺した彼のための追悼会が開催されたことから、ますますウソだと言えなくなってしまう、という展開で、いい話に向かっている感じはしていた。

この時に歌われるいくつかの歌も、なかなかに感動的でいい歌なんだけど、やがてウソがバレてしまってから、一気に話が盛り下がる。

話の流れからしたら、しょうがない展開なのかも知れないが、最後どうなるんだろう、と少しは期待してはみるものの、「やっぱり、ああなっちゃうよね」という結末となってしまった。

最初は「ウソをウソのまま突き進み、やがてウソが現実となっていく・・・」みたいな展開を想像していたのだけど、さすがにそれは無理だったみたいだ。

結果的に、ハッピーエンドではない上に、悲しい話でもない。

友達がいない上に、家族だけではなく同級生にも迷惑を掛けまくっていた男の子が自殺した、というだけの話で、その男の子に対してたいしていいエピソードがあるわけではないからだ。

確かに、この男の子をはじめとして、主人公や追悼会を計画した女の子も、みんな心に悩みを抱えている。

そういう子供たちが、やがて自分を取り戻して、それぞれ立派に成長していく・・・というわけではないので、何だか後味が悪い結末になってしまった感じだ。

エンドロールで流れてきた曲も、どこかで聞いたことがあるような曲で、「ザ・グレイテスト・ショウマン」で使われた曲に似ていたので、余計に感情移入できなかった!?

とは言え、出演した人たちは皆さん歌がうまかったし、エイミー・アダムスやジュリアン・ムーアまで歌っていたのには驚いた。

ということで、評価はちょっと甘めに「B」にしておきます。

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