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はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1288 ~ スペクトル(Netflix)

2025-04-30 | 映画評
今回は「スペクトル(Netflix)」です。

戦場に現われた未知の敵に立ち向かうアメリカ人技師と米軍特殊部隊の戦いを描いたSFアクションスリラー。主人公クライン役に「ワールド・ウォーZ」のジェームズ・バッジ・デール。共演に「シャッター アイランド」のエミリー・モーティマー、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」のブルース・グリーンウッド。Netflixで2016年12月9日から配信。

主演:ジェームズ・バッジ・デール
共演:エミリー・モーティマー、ブルース・グリーンウッド、マックス・マーティーニ、クレイン・クロフォード、コリー・ハードリクト、ルイ・オザワ・チャンチェン、ジミー・アキンボラ、ディラン・スミス、フィリップ・バルコックなど

<ストーリー>
内戦状態にある東欧モルドバで反乱軍鎮圧の任務にあたっていたアメリカ軍兵士が、姿の見えない奇妙な敵に襲われて変死した。真相解明のため現地に派遣されたクライン博士は、高性能カメラで敵の姿を捉えてその正体を見極めるべく、CIAの女性職員フランと共に特殊部隊に同行することに。しかし敵は肉眼で見えないだけでなく、超高速で移動する上に触られただけで即死、さらにマシンガンも手榴弾も効かないという恐ろしい存在だった。大量の敵に取り囲まれてしまったクライン博士たちは、決死の脱出を図るが・・・


Netflixで2016年12月に配信された映画だ。

結構なお金をかけて製作されたのではなかろうか、と思えるほど、映像はしっかりしていた。

「姿の見えない奇妙な敵」と書いてあったので、勝手に地球外生命体かと思っていたけど、全然違った。

特に、姿が見えないだけではなく、こちらの銃弾は一切効かない上に、壁まで通り抜けられるので、襲われたら防ぎようがない、という恐ろしい何かなので、中盤までは「もしかしたら精神的な物体?」などと、自分でも何だかわけのわからないことを想像していた。

その物体が多数出現するのが、ロシアから独立したモルドバという小国なのだけど、そこでの反乱鎮圧のために派遣された米軍が窮地に陥る、という展開だ。

途中までは、それほど大きくはないにしても、ちょっと期待していたのだが、中盤以降なぜか話が一気に安易に進んでしまう。

その得体の知れない物体は、「鉄クズ」があるとそれを通過できないという事実が発覚したあたりから、あり得ないほど簡単に話が進む。

その前にも、似たようなシーンはあったのだけど、主人公がちょっと連絡あるいは提案しただけで、あっという間にそれらの装置や武器が準備されている、というのは、いくら何でも安易すぎる。

というか、そもそも「鉄やセラミックは通り抜けられない」という理屈は突如出てくるのだけど、建物には鉄は一切使われていないのか?

とにかく主人公であるクライン博士は、逃げ込んだ難民センターの中で、突如「わかったぞ」と言い、「連中はボーズ凝縮によって作られた兵器だ」と、聞いているこちらにはまったく理解できない理屈を説明し始める。

さらに、それらが製造されている場所(発電所)まで簡単に判明する。

しかも、「正体がわかったから、対策は簡単だ」とばかりに、そいつらを倒す武器を量産する。

この間は、たぶん数分(?)だったと思う。

だって、次のシーンでは、再編成された一個小隊がほぼ全員その武器を持って出動したのだけど、いったいいつそんな武器を量産したのか、まったくわからなかったし。

「通り抜けられない」としても、「飛び越す」ことはできるんじゃないの?とかいう疑問も湧いて出てくるのだけど、それに対する回答も一切ない。

そして、戦場に赴くのは初めてという、主人公とCIAの女エージェントが、二人だけで発電所の中枢に入っていく。

行くまでには兵隊たちの援護があるのだけど、中に入る時はたった二人だけ。

中で敵の反撃に遭うとか、何らかの防御態勢が整えられている、とかということなど、一切考えていない、この無謀な作戦にはちょっと呆れてしまった。

そして、最後は二人によって、「ボーズ凝縮によって作られた人間兵器(?)」の製造装置を破壊して終わり、というすばらしいハッピーエンドが待っている。

だけど、そんな恐ろしい兵器を作ったモルドバの独裁政権の首謀者って、いったいどこで何をしているの?

劇中では、兵器の製造責任者が死んでいる場面が出てくるのだけど、何がどうなってこうなった、という説明が一切ないので、兵器が勝手に暴走をし始めたとしか思えないような描写だった。

そいつらが街中にわんさか湧いて出ているらしいので、もはや独裁政権自体が存続していないとしか思えないような感じなんだけど、最後は「良かった、良かった」で終わっているので、何とも違和感バリバリでした。

ということで、途中までは少しハラハラ・ドキドキしたけど、最後の方では結構呆れていたので、評価は「C」にしておきます。

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