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はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1282 ~ 夜陰に消えて(Netflix)

2025-04-10 | 映画評
今回は「夜陰に消えて(Netflix)」です。

誘拐された我が子の救出のため、ある危険なミッションに乗り出す男のサスペンス映画。Netflixで2024年7月11日から配信

主演:リッカルド・スカマルチョ
共演:アナベル・ウォーリス、マッシミリアーノ・ガッロ、ガイア・コレッティ、ロレンツォ・フェランテなど

<ストーリー>
難しい離婚調停のさなか、人里離れた別荘に子供たちと出かけた父親。ところがその晩、突然子供たちが失踪し、男は危険なミッションに乗り出すことを余儀なくされる。


Netflixで2024年7月に配信されたイタリア映画である。

主人公は、突然子供たちが失踪し、その後犯人と思われる人物から身代金の要求があったことで動揺し、昔の仲間に金を借りに行ったところ、危ない仕事を頼まれてしまい、その後不慮の事故等もあって、決められた時間に間に合わないかも?という展開となるので、ある意味ハラハラ・ドキドキする。

ところが、誘拐されたと思っていた子供たちが、なぜか母親の元にいたことから自体は急変。

妻(=母親)に「どうしたんだ?」と尋ねたところ、「何の話?」と主人公が幻でも見ているかのような返答をするところで、鈍い私としても「なるほど、そういうことか」と気が付く。

つまり、誘拐騒動は母親が親権を得るために仕組んだお芝居だったのである。

ということが判明した時点で、それまでのハラハラ・ドキドキ感が吹っ飛んだ。

逆に「はあ??」と思ったのである。

親権を得るためとは言え、そこまで手の込んだ芝居をするかね、ということだ。

まず、妻は主人公にウソの誘拐事件を仕掛けた時に、この後主人公がどういう行動に出ると思ったのだろうか。

たまたま(?)主人公が危ない仕事(麻薬取引)に手を染める展開になったから、「それが表沙汰になってもいいの?」と主人公を脅す結果になったわけだけど、冷静に警察にでも通報されたら、一気にウソがバレてしまう。

というか、ひと騒動があって翌朝主人公が妻のところに行った際、子供たちが何にも知らずに(?)そこにいたわけだから、その時点で違和感はあるはずだし、妻にウソを言われて驚くのはいいとしても、その後子供たちを問い詰めたら、別に誘拐なんかされていないことなど、すぐにバレてしまう。

何だって、こんな杜撰な計画を立てたんだろう、と思うわけだ。

それでなくても、離婚調停は妻の方が有利に進んでいた。

そんなバカみたいなことをしなくても、そのままいけば親権は自分のものになったはずだ。

余計なことをしたせいで、逆に親権を取られてしまう結果となるのは当然だろう。

とは言え、主人公もそのまま子供たちを連れて、今住んでいるところに戻るのだけど、その後離婚調停はどうするつもりだったんだろう。

「妻がウソの誘拐騒ぎを起こしました」って言ったとしても、主人公の危ない仕事の方が犯罪だし、印象は悪いだろう。

そういう中途半端な余韻を残したまま終わるのかと思っていたら、ラストシーンで、主人公たちのところに妻の姿が・・・

これって、ホラーなのか?

とにかく、監督の意図していることがまったくわからない映画でした。

ということで、評価は「C」にしておきます。

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