はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

虐めを「歓迎」しているマスコミ

2006-11-09 | 日記
今週の『週刊文春』 

さっそく流行に便乗し、『虐め(原文はひらがな)』問題について特集を組んでいる。 

数人の識者(?)にいろいろな意見を求めているが、やはりそう簡単にはいかない。  

まず、ノンフィクション作家の久田恵。 

遺書を残しても復讐にはならない』という見出しなので、ちょっと違和感があるなと思って読んでみると、
『いじめていた本人は、感受性が育っておらず、他人の気持ちに寄り添うことができていない。そもそもいじめている時から罪悪感を感じていないため、意外に傷ついていない』
とおっしゃる。 

まず「罪悪感を感じる」は、すぐにPCの文章校正機能に引っかかる。 
ここは「罪悪感を持っている」とすべき。 

こいつはホントに作家か?ということは置いておいて、虐めた本人が罪悪感を持っていないことは認めるが、だからと言って、「遺書を残しても、意外と傷つかない」というのは違うだろう。 
傷つかないのは、学校やマスコミが実名を隠すからであって、こいつらの実名を世間に晒してしまえば、反省するかどうかはともかく、少なくとも効果はあるはずだ。 

つまり「遺書を残してもダメだ」というわけではなく、その遺書をなかったことにするからダメだ、ということ。 

名指しされて、驚かないヤツはいない。 
必ず何らかの反応をするはずだ。 
だからこそ、こういうバカガキの名前は表に出すべきだと思う。  


次は、なぜか赤井英和。 

『子供と一緒にいじめ対策を練習する』という見出しだが、虐めのターゲットは母子家庭の子が多いという。 

元ボクサーを父親に持つ子供が、たとえ虐められていたとしても、ひとたび父親が学校に抗議に来れば、いくらアホなガキだって「これはヤバい!」ということくらい理解するはずだ。 
もちろん、親がきちんとケアをすることは大切だが、少なくとも虐めという名の暴力を平気で行うヤツは、相手の家庭の事情とか総合的にちゃんと判断(?)しているだろうに。  


まともだったのは、藤原正彦教授。 

『テレビ報道が自殺を助長する』という見出しも納得がいくものだし、最後の『いじめをなくすには、「いじめは卑怯だ」という意識を親と教師が力づくでも叩き込むしかない』というのは正論だ。 

『教えるのではなく、叩き込むのだ』というところがミソ。 
これができていないからこそ、虐めがますますエスカレートする。 
そして、それを助長しているのがマスコミだ。

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