こいつは、思ってる以上に性悪だぞ

ネットで「石丸構文」というものが流行っている（？）らしい。

都知事選直後のメディアとのやり取りでの石丸伸二の対応が、「質問に質問で返す」とか「さっき言いましたよね」とか、あまりにも「人を見下している」ということで、お笑い芸人のふかわりょうが「この人、サブウェイで注文できるのかな」と一言つぶやいたことが元で、一気にいろんなバージョンが出来上がったそうだ。

こういう面でのネットの反応の素早さは、ある意味驚嘆できると思うのだが、今回の都知事選では石丸陣営もかなりネットを利用しているので、必ずしもネットがいい影響を与えているとは言い難い。

このたびの「石丸構文」にしても、基本的には「石丸が店でいろいろと注文する際に、相手の質問に対して言いがかりをつけるような答え方をする」という形のものが多いのだが、よく読んでみると、石丸の答えはまるでムチャクチャであることがわかる。

例えば、コーヒー屋でコーヒーを注文する際、店の人が「アイスですか？ホットですか？」という質問をした時に、「石丸構文」では「私、温度の話をしました？」と答えており、以下訳の分からないやり取りが続いている。

こんなのは、店の人が「ほお～　温度の話をしないで、いったいどんなコーヒーを出せと言うの？」みたいな対応をしてきたら、石丸としてもこれ以上イチャモンのつけようがない。

何が言いたいかと言うと、実際の石丸の対応というのは、相手の質問の意味をちゃんと理解している上で、あえて「は？どういう意味ですか？」とか「それは、さっき答えましたよね」とか言い返していることが多く、つまりは「質問の意味を理解していないヤツ」ではないということだ。

あるいは、「手応えはどうですか？」と聞かれた時に、普通に自分なりの回答をしてもいいのに、あえて「手応えの定義は？」みたいな質問で返して、相手を困らせるとか。

特にメディアが集まった場での質疑というのは、時として同じような質問をされる場合がある。

私もそのような経験があるが、そういう場合は「先ほども回答しましたように・・・」と、「さっき回答しましたよ」という含みを持たせた上で、同じ回答をもう一度する。

ところが、石丸の場合は「さっき回答したじゃん。覚えてないの？それとも、別の質問だと思ったの？バカなの？」みたいな切り返しをするので、返された方は絶句してしまう。

要は、ネットで言われている以上に石丸は狡猾であり、性格が悪く、どうしようもなく「イヤなヤツ」だと思う。

こんなヤツを見て「すばらしい！」などと思う若者が多いようなので、今後も石丸が変に持ち上げられることが心配される。

まあ、メディアは「頭が悪い」ということがあらためてわかって、それはそれでいいのだけど・・・