公約違反の危機

　７日に口答試験の日程が張り出されました。それによると１４日から３日間に渡り行われることとなっています。
　試験の日程が発表されるとターム終了というのがイスラーム大学の慣例らしく、レベル３の講義は突然終わってしまいました。ほとんどの科目は講義も復習に入っていたのですが、フィクフ（イスラーム法理解）などは教科書を終えないまま試験を迎えることに。ですがフィクフは自分が一番苦手とする、落とすとしたらこれだろうという科目。もし１科目でも落とすと３週間の補習の後、追試を受けさせられます。真夏のクソ暑いサウディに３週間も足止めなど喰らいたくないので、これだけは避けなくてはなりません。
　さて公約だったムンターズ（９割）。リヤードの日本人ムスリム学生と話した際、『満点を狙うつもりじゃないと、ムンターズは取れないよ』と言われてしまいました。私のように最初からムンターズ狙いの者はやはりジャイイド・ジッダン（８割）止まりなのでしょうか。
　公約を果たすのはちょっと厳しそうですが、頑張れば手が届くかもしれませんし、気を抜いたら総崩れしてしまうかもしれません。とにかく諦めず暗記に励みたいと思います。

イード君の秘密

　困った時にいつも助けてくれる『イード君』と私の共通の友人から、驚くべきイード君の秘密を聞いてしまいました。
　なんとイード君はイラクでの活動家『ザルカウィさん』のいとこだというのです！
　ちょっと本人には『ザルカウィさんのいとこなの？』と聞くことは憚られ、今のところ事実確認できてはいないのですが、その友人がこんなことでウソつくとも思えませんし、冗談で口にするような話題でもないですから、たぶん本当のことでしょう
　機会があったらイード君にザルカウィさんの人となりを尋ねてみようと思っています。

ザルカウィーさんのご近所さん

　イスラーム大学のヨルダン人学生で、アメリカからテロリストと目されている活動家『ザルカウィー』さんのご近所さんがいます。
　そのヨルダン人学生によると『アメリカに対して面と向かって抵抗しているのは彼くらいだから素晴らしい』とのこと。ザルカウィーさんの行動が正しいか間違っているかはともかく、彼の実家は常に政府に監視されその家族の移動等は制限されているという話です。
　最近、大学内では『どこどこでなになにが起こる』といった不穏なうわさをちらほら耳にします。うわさの真相はよくわかりませんが物騒ですよね。ちなみに今のところ日本で爆破事件等が起きるという話を聞いたことはありません。

あぁ、試験出席不許可

　学院の掲示板に試験出席が認められない学生の名前が張り出されました。その理由は講義への欠席過多ということです。
　幸い、私はそのリストに載っていませんでしたが、同じクラスのイケメン・イギリス人『ニコラス君』がその中に入っていて、残念ながら留年決定ということに。もっともニコラス君はかなり優秀なので、講義が退屈過ぎるため休みがちといった感じがしないでもありません。
　正確な日数はわかりませんが、うわさによると１５日までは休んでも大丈夫なのだとか。『なーんだ。安心してもっと休んでおけばよかったー』なんて思ってしまいましたが、いけませんねえ（笑）。試験をパスできたら語学院最後のクラス・レベル４になるわけですし、次のタームも学部への準備としてしっかりと学んでおかなくてはなりません。

暑い・・・

　マディーナは４月の末からここ数日にかけて更に暑さを増しています。
　去年、マディーナに来てすぐの頃もそうだったのですが、暑さによる疲労ですっかりやられてしまい、先日は疲れ果てて学院にさえ行けないくらいでした・・・
　私はひょろっとしていて一見ひ弱そうなのですが（１８３センチ、６０キロなもので）病気に対しての抵抗力は案外強く、カゼをひくなんてことはほとんどありませんし、多少体調を崩したところでほっといてもすぐ回復します。寝込むなんていうことはまずありません。ですがこの暑さに対する疲労だけはどうしようもないですね。
　しばらくすれば慣れるのかなー、とも思いますが、学院の先生は『今年はまだ暑くないよ』などと言います。これから更に暑さが増すことは間違いないわけで、あと１ヶ月なんとか乗り越えられるようアッラーに願っている毎日です。