このころ相方は 自身の退院後、世話になっていた長女のところから、一人でなんとかやってみると勇ましく自宅に帰ってきていました。
≪ 2011年 8月26日 ≫
9月1日まで抗がん剤治療が延期されたので
胃腸の不快な症状を抱えつつも、とりあえず退院した。
ここまでちょうど3週間の入院だった。
長女に車で迎えにきてもらい、行き先は病院から30分の彼女の家。
家の近くのスーパーで食べられるものを求めて途中下車。
食べたいものを沢山買い込みレジに並ぶ。
退院したばかりの目に 街はまぶしい。
ふと見るとレジの向こう側に懐かしい人が立っている。
……一足先に退院した相方だった。
行き交う人々の中、
脚に装具をつけ右肩にふくらんだバックをかけた彼がニコニコ笑って立っていた。
久しぶりの再会。。。
近寄り抱き合ってお互いの無事を喜びあう熟年の夫婦。。。
・・・とドラマなら感動のシーンになるはずなのだが。。。
レジを待っているあいだ わたしのおしりの事情が緊迫化し
レジを娘に頼み 身をひるがえしてスーパーのお🚺に行くことに。。。
……現実はなかなかきびしいものです。^^;
この再会は半分 偶然 、半分は 携帯電話のおかげでした。
久しぶりの下界、長女の家はきもちよかった。
三週間ぶりの病院のカーテンの外の食事。
しかも皆揃ってのたのしい食事。
窓からの風が心地よい。
食事のあと 相方はどうしても自宅に帰ると言い張り
送られて ひとりの自宅に帰っていつた。
みんな心配するが この辺は男の沽券なんだろう。
わたしも心配しつつ見送る。
この日は体にいいお水やら あれやこれやを持って
不自由な体で私に会いにきてくれたのです。(´・_・`)
≪ 8月27日 ≫
長女の家で上げ膳据え膳だがやはり気持ちが悪くてあまり食べられない。
あのような手術を受けるとみんなこんな風なのか。
わたしが意気地なくオーバーなのかとも思う。
太田胃散を買ってきてもらい飲む。
あまり変わらない。
夕方、長女と孫と一緒に散歩にいくが、途中で気分が悪くなり車で送ってもらう。
≪ 8月28日 日曜日 ≫
やはり食べたいのに食べられない。
バナナなどは半分でため息。
まるで 童謡の さっちゃんだ。
こんなことはわたしの人生でははじめてだ。
この日は日曜日。
お昼すぎ、長女の旦那さんのNちゃんと長女、孫は三人で近場に遊びに出かけた。
思えば 我々夫婦の入退院騒ぎで この夏はどこへも行っていないはずだ。
「なにかあったら、すぐデンワしてね。」
と長女。
「大丈夫よ、ゆっくりいってらっしゃい。。」
と送り出す。
2時半、食べたかったトーストを半分たべた。
やはりわたしは食い意地が張っているのです。
が、気持ちわるくなり 胃散。
改善されず 自前の和漢薬、陀羅尼助丸 を飲む。
5時ごろ胃腸不快感強くなり、丸まってあぶら汗。
しばらくガマンしてみるがよくならない。
迷いつつ長女にデンワした。
慌てて帰ってきた長女夫婦が私を見て病院へ行こう というので
「やはりそうかな……。」
と思い連れていってもらうことに。
長女夫婦と孫を大騒動させ
車で30分の大学病院の緊急外来に行く。
レントゲンを撮り補液を点滴してもらい入院となった。