思い合う心

朝の始業前、技術管理のＨさんが私の席にやって来て、プレゼントを
くれました。

薔薇です。

ワー、きれいです。

その瞬間はそう思っただけでしたが、しばらくしてから、

　「これってひょっとして・・・」

そこで後刻、Ｈさんに、

　「これってもしかしてアレですか？」

　「そうですよ、アレです」

　「やっぱり『アレ』なんだ！」

実際の会話は『アレ』とは言っていませんが、説明すると長くなるので、
ここではとりあえず『アレ』にしておいて下さい。


で、『アレ』って何かと言うと、Ｈさんや彼女がメンバーであるＩＳＯＷＡの
環境問題を考える『eco-WA』チームを中心となってＩＳＯＷＡの工場内、
周辺での花いっぱい活動です。

そこで確か去年から、会社の南駐車場のフェンス脇に薔薇を育てているんです。

それならと、食堂で昼食を食べた後、早速現場を見に行きました。




おお、 ”咲いた、咲いた、チューリップの花が・・・”

もとい、曲を間違えました。

”薔～薇が咲いた、薔～薇が咲いた、ピンクの薔～薇～が～”　


そしてよく見ると、



こんなメモが一緒にありました。

いいですね～。

そしたらちょうど全社一斉の６Ｓタイムだったので、当のＨさんがそこに
いました。で、

　「Ｈさん、ご近所の方がお世話してくれるんです？」

　「そうなんです、どうもいつも犬を散歩させている方
　　らしいんですけど、私はまだ一度もお会いしたことが
　　ないんです」


そんな言葉を交わしながら、工場の周囲を歩いていると、



いる、いる。やってる、やってる。

購買のメンバーがせっせとお手入れしてます。新入社員で購買で研修中の
Ｋくんも一緒に汗を流していました。




こんなアートのような作品もあります。


工場の中に戻ると、段ロールのＩくんが夏に備えて緑のカーテンの準備を
していました。Ｉくんといえば、数日前に、

　> 今朝どなたかに素敵な贈り物を頂きました。
　> Ｎさんとも話しましたが
　> とても嬉しい気持ちになりますね。
　> ありがとうございます。

という謎めいたメールを全社員に発信していたので、

　「そうそうＩくん、アレどういうこと？」

こうして案内してもらったのがコレです。

　　　　　　

　「月曜に出社したら、コレが植わっていたんです」

　「誰が植えたか分からないの？」

　「分からないんです。だからああいうメールを流したんです」

　「じゃあ、週末にわざわざ会社に植えに来てくれたんだ」

　「そうだと思います」

　「うれしいね～」

　「足長おじさんですね」


ＩＳＯＷＡ全体に、eco-WAの精神が広がっていて、ほのぼのとしたお昼休み
でした。

足長おじさん、そしてみなさん、ありがとう。