ちょっと前に紹介した、今年の夏購入したグリーンファン2という扇風機。
「続きはちょっと長くなるので、また後日ね」と書いたまま、その日の
内にタイムリーに書くべき出来事がたくさんあって、なかなか書けません
でしたが、やっと出番が来ました。
わが社の機械も関わっているだろう段ボールの箱に入って、届きました。
まずふたを開けてみると、
何やら、開けたところに書かれています。何って書いてあったかというと、
うれしいじゃないですか! これだけでも何だかワクワクしてきます。
次のふたを開けると、
今から品物を取り出そうとしているのに、
「この箱は収納にお使いいただけます。」
そして右側にはしまい方を説明するイラストが。ホウ、ホウ。
「へ~、夏が終わったら、この段ボールの箱に入れてしまえって
ことか!」
こうしてすべての上ぶたを開けてみると、
同梱されていた取り扱い説明書にも、開梱方法だけじゃなく、徹底的に
しまい方も詳しくイラストで紹介されています。
そして、
「収納および輸送時にご利用いただくために箱の保管を
おすすめします。」
配送、開梱が終わった後の『段ボール箱』の役割がこれでもか、これでもかと
触れられています。
ここまで書かれると、リモコンや専用の工具などが入っていたビニール
袋も捨てられなくなり、きちんと保管することにしました。
さらに開梱を進めます。
一番上にあった付属品や小物部品が入ったトレイを取り出すと、その下には、
手前が扇風機の台、中央がモーターといった本体、
そして奥が扇風機のファン(羽)・ガード(安全カバー)部でした。
ファンガード部を確認してみると、
前ガードとファン、ファンとサイド/裏ガードの間にも、緩衝用の段ボールがセット
されていて、これについても、
収納方法がイラストで明示されています。
そしてここにも、
「ダンボール製の緩衝材は、収納および輸送時に必要です。
箱に戻して、保管してください。」
と段ボールの緩衝材すらも、捨てずに『保管』するよう指示されています。
もちろんファンガード部分と台の部分を保管するための袋まで用意されて
いるんです!
このグリーンファンを組み立ててみて、段ボールの目指すべき方向のひとつが
感じ取れました。
季節で使う品物は、使わないシーズンにはここに保管することを強く意識して
梱包用の段ボールを設計し、ただメーカーから消費者宅までの配送だけじゃなく、
消費者宅で保管用に長く使われる。
そう、保管機能も持たせれば、段ボールも使い捨てじゃなくなるんですね。
わが家では、これまで扇風機は組み立てた状態で保管していましたが、
ここまで段取りされると、箱はもちろん捨てず、夏が終わった時には
分解して、また段ボールに収納して、保管しようと思います。
そして何よりすばらしいのは、こういう保管スタイルを製造メーカーが
推奨することによって、「自社の扇風機を『愛機』にしてもらおう」と
いう作り手の意思が感じられ、使う側も「『愛機』として大切に使おう」と
いう気持ちに自然になります。
その作り手から使い手への愛情のバトンタッチを段ボールが仲立ちできると
したら、段ボールに携わる者として、こんなにやりがいのある仕事はない。
こういう機能をどう段ボールに持たせるかを考えることが、段ボールの存在
価値を高め、
「段ボール=使い捨て=リサイクルはしてるがリユースはできない」
という消費者の意識を変えていく突破口になるのではないか。
扇風機でも段ボールも使って『愛機』化できることを示したグリーンファン2。
『自然の風』という開発ストーリーによる『愛機』化に段ボールもちょっぴり
貢献できていることが、とても誇らしいです。
ダンボールをこれだけ上手に使える
というのは感動ですね。
機械とダンボールが一体になっている
ような感じでしょうか。
まさに、作り手と買い手が一体になった
モノづくりがなせる技なのでしょうね。
段ボールの緩衝設計、包装設計を通じてお客様のお役に立とうとする弊社にとっても本当に参考になるお話でした。ありがとうございます。
使い捨てに思われいる我々の業界にも、光が見えました。
本当に商品の価値まであがったように感じます。
お客様にもこんな取り組み、提案を通じ、段ボールの価値向上に取り組んで行きたいです。
「扇風機メーカーと段ボールメーカーが一体になった
コトづくり」でしょうか。
とにかくすてきです。
「段ボールを通じて世界中に夢を」
夢とはかなり距離がある段ボールだからこそ、
いつも近付けないかと思って、考えています。
お互い段ボール業界で生きる者同士、愛される段ボール
目指して、お互い頑張りましょうね。
そういう使い方もあるのですね。
ルンバ、グリーンファンと高橋さんの後を追って
います。また何かすぐれものがあったら、教えて
下さい。
素直に感動してくれてありがとう。
この梱包は、うちのものではないけど、これくらいの包装は驚きでもなく、当たり前ですよ。
こういう知恵の勝負を、ずっと僕たちはしています。
包装が商品と一体になった姿はステキです。
そういう知恵が正しく評価される世になって欲しい
ですね。