誰も助けてくれなかった…

2012-04-08 03:32:35 | ニュース
 うとうととテレビをつけたまま眠ってしまったらしい。
 ふと目が覚めた時、ドキュメンタリーの放送が流れていた。

 概略しか判らないけど、姉妹がいて、妹は障害者(障害者年金のようなものはもらっているようだ)、姉は病気で働けない。生活保護を申し出るが断られる。

 今はどうか知らないが、この生活保護を受けるというのは大変な労力を要する。変な言い方をすれば技術がいる。
 役所というのは少ないことが点数が上がるからできれば受けたくない。出しているものもいろんな理由をつけて切ろうとする。

 だから本当に必要な人の所へは回らず余裕のある、上手く役所の役員をかわせる人がもらうことになる皮肉がある。


 ずい分前に聞いた話だから今に当てはまるかどうか判らない。


 そしてやがて姉妹の部屋のガスが止まる。妹の障害者年金が入る。それを姉は家賃として当てて払った。通帳の残りは何十円。ガス代を払うことはできない。

 寒い冬だ。姉は何枚も厚着をして病に死を迎える。


 もうここでテレビを切った。


 どこかで誰かが手を差し伸べこういう状況にある人がいると報告があげられたはずだ。


 でも、それができない。なぜなら、個人情報の壁に阻まれるという。


 人の生命がかかっている状態で個人情報も何もないし、報告したところで生命を助ける行為が罰せられることだろうか。


 なんだか話を聞いていたら気持ちが寂しくなった。

 誰も助けてくれない。行政さえ手を出してくれない。


 何かがおかしい。人を守れない個人情報とはなんだ…。それでは意味をなさない。


 寂しい、苦しいだけの話だ。


 手を差し伸べなければならない者の所へきちんと手が行くように、それが正しい行政の在り方のはずなのに…。

 私はこのままいたたまれない気持ちのまま朝を迎えることになるのだろうか。

 全て他人事ではない、この話の前で。


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