祖国へ帰ろう

2007-11-30 00:00:19 | 日記風
 「我が祖国へ帰還します」

 テロ特措法の関係で、インド洋上にて給油ができなくなって自衛隊が日本へ戻ることになった時、この台詞が出た。

 ドラマじゃない。テレビのニュースの中ではあるけど、現実の中で出た台詞。

 祖国・・・。日常の中でそんな言葉、使うことあるだろうか?
 祖国なんて単語、身に染みてない。

 ドラマの中で、歴史とかそういう感動的なドラマの中でしか耳にしない台詞。

 祖国へ帰る。

 凄いショックだった。
 祖国なんて言葉、私の現実の中で今まで使ったことないかも。
 それ程遠い、非現実な言葉。

 でもそうであれるって、恵まれた環境なんだよね。

 それから少し考えちゃった。祖国について。
 外国へ行きなれている人は自然、日本について客観的に考えるチャンスもあるだろう。私なんか本当に旅行で出た時しか客観視することないから。でもそれって幸せな状況で考えることだし。
 
でももっと切羽詰った環境で考える人達が他の国には一杯いる。

 今回の任務で出ていた方々は身に染みて「祖国」と言う言葉を聞いたことだろうな。
 物凄い懐かしい、まるで母の胸に飛んで帰るそんな思いすらしたんだろうな。

 離れてみて知るその重み。

 祖国か・・・。そんな言葉と日常の中で出会わないってことは、やはり穏やで幸せなことなんだろうな。