トンネルの向こう側

2007-11-13 00:08:33 | 戯曲塾
 すっごいすっごいどっちつかずの気持ちで私は物を書いてきた
 
 戯曲塾に入ってからは特にそうだった。

 よく言えば気を使ってるんです。
 自分が書いたもので誰かが傷つくことに恐れを抱いていたのね。

 物語って毒にも薬にもなる。元々そういう要素を持ってるものだから。
 でも何処が毒なのか。何処からなら許されるのか。
 
 何処で誰を傷つけることになるのか、それをフォローするにはどうすればいいのか。
 そこの所が計算できない。

 計算し尽くせるものでもないんだけど、できるところまではしておきたい。

 でも完璧な頭の人っていないし、そこに気を使うならもっとすることあるだろうってことにもなるし。

 それでもすっごいすっごい気は使うことになる

 気を使うって、言い方を変えると常に誰かの顔色見てることなのね。
 誰かの顔色見ながらちまちました心持ちで書いたものなんて、誰の心にも響かないのよね、結局の所。

 見事な堂々巡りさ
 
 判ってるんだけど、でもどうしても、どうしても、抜け切れない堂々巡りの迷宮の中。
 
 後はただどうでもいい事に気を使って心底疲れ切った私がいるだけ。ほぼ無為に。思うほどの話も残せないまま。

 これは最低

 もうたくさんっ

 ほんのちょっとだけ、今は光りが見えたかもって思う。だからあえて書いてみてもいいかと思った。

 でも入りかけのトンネルの暗闇の中で、もしかしてあれが出口の光?って思ってる程度だと思うよ。