涼風野外文学堂

文学・政治哲学・読書・時事ネタ・その他身の回り徒然日記系。

雑感(2題)。

2009年11月21日 | 時事・社会情勢
 政治・行政ネタは少し減らそうと心がけていたのですが、そうしたら書くことが何もないことに気づきました。本読め自分。

【お題その1:事業仕分け】
 事業仕分けの実態が財務省主計局主導であることは、実は大した問題ではありません。(今までほとんど注目されることのなかった予算査定作業を、公開の場で、注目を集めて行うことだけでも意義がある)
 事業廃止等の決定理由が一面的に過ぎるとか、言い分を聞いてくれないとかいうのも、実は大した問題ではありません。(公費で行う事業である以上、どの事業にも公益があり、なかなか廃止し難い事情があるのは当たり前。それを強引に選別し、経営資源を一極集中するための手法が事業仕分けなのだから、切られる側にとっては強引に・一方的に切られるのはむしろ当然のこと)
 最大の問題点は、すべての事業について行わなければ意味がない作業を、一部の事業についてだけ実施していることであって、この「仕分けを行う事業と行わない事業の選別」が必ずしも透明な手続で行われているとは言いがたいところが、今回一番まずいところです。

【お題その2:カツマーvsイケノブ】
 うん、べつに、どっちでもいいですが。
 インフレターゲット論なんて、私が大学在学中ですから、そうですね、もう十年も前に、ほとんど終わった議論だと思ってました。
 別に政策の是非を云々するんじゃなくて、単に技術論としてですが、この超低金利の状況で中央銀行が人為的にインフレ起こす手立てが何かあるのかどうか。単に紙幣たくさん刷れば貨幣価値下がる、みたいな単純な社会構造でないことくらい、さすがに素人の私でも分かります(信用取引がこれだけ高度化した社会で、実体貨幣の流通量はそんなに大きなファクターじゃない)。ジンバブエみたいに国内産業崩壊させればインフレ起こるかもしれませんが本末転倒。