尼崎の株式会社大川工務店社長blog

大川工務店の社長の注文建築日記

構造見学会の見方  6

2013-01-24 08:22:11 | 構造見学会
 さていよいよ構造体の見方ですが、木造の場合、何処の工務店でも在来工法であれば作り方は同じ筈です。


 違うのは使う材料です。


 柱が桧の無垢材なのか集成材なのか、または杉材を使っているのか?


 梁が米松なのか、集成材なのか? 材質の違いが会社に拠って違います。


 自然素材系の会社は杉材を使用している場合が多いですね、それとローコスト住宅を売りにしている会社は杉材が多いようです。


 一般的に杉材の場合、桧や集成材に比べて強度が落ちます。ですから柱なら全ての柱を12cmだったりします。


 太い柱を売りにしている工務店の有りますが、それは杉柱を使用している事が多いので注意してください。


 桧が関西では一般的ですが、集成材も多く使われています。


 無垢桧の場合、建ててからも変形する場合が多く有り、クレームに繋がるので集成材を使用する場合が多くなっています。


 外部に足場があって足場にはシートが張って有りますが、家自体に雨対策は行って有るでしょうか?


 木造住宅でも構造体に雨が掛かるのは避けたいです。


 木は水分を含むと膨張します、膨張したまま施工を進めると乾燥してきたら変形するようになります。


 膨張しているのに釘やネジで止めてしまうと、元通りに戻れ無くなってしまいます。


 これが床鳴りやドアの開閉不具合に成る可能性があるんです。


 現場の養生も見学会で見る重要な要素ですね。



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