静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ミクロネシア研修生の日本語授業

2019年09月18日 08時46分06秒 | 学園行事

学園に来ているミクロネシア研修生の授業内容をご紹介します。
午前中は教室で日本語の勉強。
講師は遠洋カツオ一本釣りの会社の方。
カツオ船でよく使う漁師言葉のレッスンです。

テストは学園の実習用教材を英訳したものです。

日本人なら、なんとなく分かる言葉もあります。
例えば
「えさば」
は餌場で、生きたイワシを入手する場所のことです。
また
「きたぞー」
はカツオが見つかり、漁が始まる合図です。
竿のことを「ハネ」と言います。
これはカツオ一本釣りをハネ釣りと言うからです。


一人は今週から仕事に出航です。
きっと、この日本語の授業が役に立ちますよ。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
10月のAO入試をお考えの方は、なるべく早く見学をしてください!
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ryoushi.jp/regional/22/post_192.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
昨日の続きですが、私は沿岸漁業復興のカギは
「漁師が経営ができるか」
にかかっていると思います。

と言いながら、学園では経営の勉強はしません。
それは、ほとんどの卒業生は遠洋でも沿岸でも「雇われる漁師になる」からです。

ところが、ほとんどの沿岸漁業は個人経営。
10トン未満の小型漁船のオーナー兼漁師です。
複数で船に乗る場合もありますが、同乗するのは家族です。

一つ例を出します。
漁師は魚を捕ることは、がんばります。
でもたくさん捕れるときは、他の漁師もたくさん水揚げします。
すると市場での値段が下がり「大漁貧乏」となります。
そこで、たくさん取れることより、高く売れるほうが重要です。

こんなことは、個人でも商売人なら当たり前のこと。
逆に考えれば、漁師は経営がわからなくても、今までやってこれた。
だから、経営がわかれば沿岸漁業もまだまだ魅力がありますよ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする