実習船やいづは那覇に停泊中。
隣には三重県立水産高校の実習船「しろちどり」もいるようです。
実習船やいづのフェイスブックに写真がでています。
学園生の写真も紹介してくれていますよ!
https://www.facebook.com/pages/category/High-School/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9-%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5-112368329580266/
それでは水産高校引率職員の報告。
航海21日目。冬型の気圧配置となり、朝から北風が強い。
漁業学園実習生はバス研修に行かれました。本船の隣には僚船の“しろちどり”が時化の中、入港しました。
実習生は病気、怪我もなく全員元気である。
なお「しろちどり」は三重の「県の鳥」から命名したそうです。
やいづと同じカツオ一本釣りの練習船となります。
水産高校の実習船でも、カツオ一本釣りをするのは少ないようですよ。
生徒たちは、いよいよ焼津に向けて出港となります。
16日の夕方に入港予定です。
寒くて驚くだろうなぁ。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
園長のつぶやき
今週末の見学会は4組が来園予定です。
うち二組は中学生。
50期生は中学卒業者が少し多くなりそうです。
最近減っているのが20才以上の社会人。
もっと来て欲しいですが、これも人手不足で仕事がたくさんあるせいでしょうか?
ところで、静岡県知事は「実学」を重要視しています。
実学は「世の中に出て、実際に役に立つ勉強」のことです。
学園ではすべてが実学。
授業や実習だけでなく、寮生活も実学の場です。
それも、すべて漁師になることに的(まと)をしぼっています。
静岡県には私のような水産技師が60人ほどいます。
偏差値の高い、有名大学出身者も少なくありません。
やはり有名大学出身者は仕事もできる!
・・・とは、なりません。
大学は試験で高得点をとれば入学できます。
入学試験には解き方があり、決まった答えがあります。
ところが仕事は、必ずしも答えが決まっているわけではありません。
初めての案件では、解き方(対処方法)もわかりません。
自分で解決法を考え、関係者の協力を得て、結果を出す必要があります。
有名大学を出ている人が、必ずしも仕事ができるわけではないと言うのは
大学では本当の実学を教えていないから・・・かもしれません。
もちろん、大学は県の職員の養成機関ではありません。
就職の準備に進学するところではなく、特定の学問を学ぶところです。
だから、大学を出た人だって、本当は就職前に実学を学んだ方が良いはずです。
県の水産技師だって、
コミュニケーション力
チームワーク
臨機応変(りんきおうへん)な行動
が求められるのは漁師と同じです。
このような能力は学力試験では評価できません。
学園の入学試験でも、受験者の漁師に必要な資質を評価するのは困難です。
ただし、入学したら、これらの資質が伸びるように指導します。
そして、その資質を評価して仕事を斡旋します。
ですから、もう大学を出た人でも漁師になるために学園に来る価値はあるはずですよ!