(旧軽井沢 雲場池 10月25日)
北杜夫さんが死去。
中学の頃、遠藤周作と北杜夫が私の友人の間でブームとなった。
私は遠藤派でしたが、A君は熱心な「どくとるマンボウ」派で、ある年、年賀状を北杜夫さんに出したことがあります。
年始になってしばらくたった頃、教室にいるとA君は小躍りしてやってきて、北杜夫さんから返事がきたとの事。
見せてもらうと、丸みのある朴訥な字体の万年筆の文字で一言添えられていました。
後年 A君は出版社に就職し現在は編集長として活躍しています。(はず)
北杜夫さんの誠実な人柄が偲ばれます。
昨日は四半世紀ぶりにゴルフをする。
ぎっくり腰が完治しないところに加え、全身筋肉痛となる‥‥
ゴルフは自然の中で行われるスポーツですが、自然を破壊して造成するのであまり好きではありません。
ところが、その際植栽されたカエデやもみじが大きく育ち、ところどころ黄色や赤色の彩りが見事で、しばらく観賞して
いたい気分でした。しかし実際のプレー中はそんなことをしている余裕はありませんので、残念な気持ちがし、
コンペが早めに終了したので、帰途、旧軽井沢にある別荘地や雲場池周辺を歩いてきました。
観賞とは、模倣が最高度に達したものであり、観賞する対象を「我が物とする」ことであると小林秀雄は述べていますが、
このような錦彩る景色にカメラを構え、自然をモノを切り取る行為も、対象を我が物とする行為であると改め認識しました。