くらしのなかにアタマのカタマリ

真鶴と札幌と甲府のどこで老後を過ごそうか悩みながらブログを書くのである。

帚木蓬生 『千日紅の恋人』

2009年06月11日 00時32分38秒 | 本を読んだり。

ちょっと前に、同じ作者の『閉鎖病棟』を読んで、他の作品も読んでみたくなって手を出したのがこちら。

千日紅の恋人 (新潮文庫)
帚木 蓬生
新潮社

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父親の遺した古いアパートの管理人・時子の物語です。
家族のように厳しく、そして優しく、アパートの住人達の面倒をみる時子。
いろいろな問題を抱えていますが、彼女は常に気持ちを強く、まっすぐに持って問題にぶつかっていきます。
そんな彼女の前にひとりの男性が現れ、彼女は心を惹かれていきますが…。

恋愛物語といっていいと思うのですが、その部分は割とあっさり。
それよりも、アパートの住人たちとの交流の方に筆が割かれていて、大家さんって大変なのねと思ったり…。
人生、まじめにがんばっていればいいことがあるんだな、と思わせてくれる小説です。


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神戸に城を観に行くのこと。

2009年06月07日 15時17分34秒 | 旅に出たり。
…って、姫路城は姫路市で、明石城は明石市なんですけどね。

旅の二日目は、お城を巡る旅となりました。
まずは、新神戸から電車に乗って、姫路へ。

余談ですが、快速電車であったため、途中ですっとばされた駅の中に須磨がありました。
「ああ、ここに源氏が流されたわけですね」などと思いながら、窓の外をしみじみ…。ここまで源氏を慰めにやってきた頭中将はやっぱりいいヤツだ。
そして、この須磨にある須磨寺には、『平家物語』で有名な平敦盛の首塚があるそうです。


そんな、源氏だか平家だかはっきりしない朦朧とした意識のうちに、姫路に到着してさっそく姫路城へ。

ガイドブックによると、本多忠政をイメージしたという殿が不定期に現れて一緒に写真を撮ることもできるということでしたが、門をくぐるとさっそく発見。しかも殿は二人いました。
そして、写真を撮ってくれるボランティアの方まで。
ここはディズニーランドか? 姫路城おそるべし。


姫路城は天守閣の美しさが有名ですが、石垣もよいです。

姫路城は、他のどこのお城よりも建物内での滞在時間が長かったように思います。
というのも、天守閣だけではなくて、櫓を観て、そのまま渡櫓(渡り廊下みたいな長い長い櫓)を通り抜けて…という感じで、ずっとお城の中(ここは西の丸だったようです)を進んでいくんですね。
渡櫓では途中から奥(女性の住居)に入ったりして、廊下沿いにずっとお部屋がありました。お部屋と言っても板張りの窓しかないようなお部屋なのですが…。
徳川家康の孫で豊臣秀頼の妻として有名な千姫が、再婚する際の化粧料で建てたという化粧櫓なども見られました。
天守閣(大天守)にも登りましたが、武具掛けや狭間(壁にあけてある穴(?)で、そこから鉄砲やら弓やらを射る)、武者溜りなどが観られました。外観は白い優美な姿でしたが、やはりここは武士の城なんですねえ…。最上階からの景色はとても綺麗でした。

さらに、現在特別公開されている乾小天守へ。
スペースが狭いので、15人ぐらいずつの入れ替えということで、少し並びました。
ここでオーストラリアから来たという青年に話しかけられ、謎の言語を駆使して会話しました。「なんで並んでいるすか?」「ここはなんというところすか?」「君たちはどこからきたすか?」とかなんとか聞かれた気がします。「乾小天守」についての説明が一番大変でしたが、多分、通じていなかったと思う。青年よ、すまぬ。
乾小天守から望む大天守は、他では見られない景色で、天守が連なる様が素敵でした。

このあと、お菊井戸(播州皿屋敷!)などを見て、姫路城の隣にある好古園へ。
好古園は、城主が江戸の太夫さんを身請けして住まわせたお屋敷(姫路城西御屋敷)や武家屋敷などの跡に造られた日本庭園です。



このなかにある「活水軒」というお店でご飯を食べました。
せっかくなので、ちょっとぜいたくに穴子とにゅう麺のセットをいただきました。



ちなみに、庭に面した壁は全てガラス張りで、上の写真のような景色を楽しめるようになっています。そのため、窓際(壁際?)の席は人気だったようなのですが、たまたまあいていたので何も言わなくても案内してもらえました。無欲の勝利?

その後、庭園を散策しましたが、とても素敵なお庭ばかりでした。
双樹庵という茶室で、お抹茶と生菓子をいただいたりもして。



お庭はいくつかあって、その間にある通路が上の写真なのですが、なんだかいい雰囲気だったので写真を撮ってみました。
時間がないので、半分も回れませんでしたが、またゆっくりと回りたいです。
でも、姫路城と合わせて、二泊三日ぐらい必要かも…?


名残惜しくも姫路をあとにした私たちが向かったのは、明石でした。
ここでの目的は、明石城と明石焼き。

明石城は電車の窓から目の高さに見える、駅近で素敵なお城です。
お堀には亀が異常に多く、ちょっとビックリしました。白鳥も2羽ぐらいいましたが…。

天守閣は無く(元から無い)、石垣と櫓が残っています。
阪神大震災の時に大きな被害を受けたそうですが、無事に修復されていました。



櫓は、もう少し早く行けば中に入れたのですが、姫路城で時間を取ってしまったため、それは無理でした。残念。
でも、石垣を見られたので、私は満足です。ぐへへ。

明石城を散策したあとは、駅の反対側へ抜けて、明石焼きを食べました。



私、初めて食べたんですけど、めちゃめちゃ美味しいです!
お出汁につけて食べるのですが、熱い!でも美味しい!!


ここでタイムアップ。
新幹線に乗るため、新神戸の駅まで戻りました。
お土産を買って、ふらふらと歩いて行くと、昨夜ホテルのロビーでお会いした方が!!

なんともラッキーなことに、三浦、佐伯、木塚の三選手に遭遇することができました。
本当は団体行動だと思うのですが、何かの事情で遅れたのか三人だけ別行動の様子。
三浦の生リーゼントがとても印象に残りました。
しかし、三人とも野球選手だと知らなければ、とても悪そうな感じで…。(いや、実際は悪人じゃないYO!)


そんなわけで、いろいろ楽しく、幸せな一泊二日でした。
いっしょに旅してくれたyu-koさん、ありがとうございました!


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神戸に野球を観に行くのこと。

2009年06月03日 00時32分53秒 | 旅に出たり。

ブログ仲間のyu-koさんといっしょに、神戸に野球観戦旅行に行ってきました。

関西(っていうか京都)には何度も行ったことがあるのですが、神戸は初めて。
野球も楽しみでしたが、初めての神戸もとても楽しみでした。
新幹線に乗っていざ神戸へ。
ホテルに荷物を置いて、すぐに観光に出かけました。


まずは、北野異人館街にある「香りの家オランダ館」へ。
ここでは、オランダの民族衣装を着ることができるというので、行ってみました。
そもそもは旧オランダ総領事邸だったという建物。その人に合った世界で1本だけのオリジナル香水を調合してくれることから、「香りの家」というようです。
と言いつつ香水は作らなかったのですが、館の中を見学して、オランダ人コスプレをしました。



応接間の写真です。
こんな感じで、どのお部屋でも可愛らしい調度品が見られました。
オランダ人コスプレは楽しかったのですが、木靴のサイズが大きくて…。足を引きずらないと歩けなくて、歩くたびに二人して「ズズズーッ」と、他の観光客が驚くほどの大きな音をたてるのが面白かったです。


このあとは、タクシーの運転手さんオススメの「イタリア館」へ。
(タクシーには乗らなかったのに、とても親切な運転手さんでした。神戸の好感度UP!!)

「イタリア館」は、正しくは「プラトン装飾美術館」というのだとか。
「装飾美術館」というだけあって、私のような素人でも「こりゃすごい!!」と思うような調度品や美術品がずらり。
しかも、日本人のオーナーが別棟(昔はメイドさんのお住まいだったそう)に住んでおり、母屋のダイニングルームではちょっとしたパーティもできるとか。TRT西の幹事さん、ここでオフ会しませんか?うふ。

 

最初の写真はパウダールーム。
ずらりと並ぶ大きな香水の瓶は、実際の香水の瓶と同じ形をしたもので、店頭見本に使っていたものだとか。
パーティーが行われるときは、女性用として実際に使われているそうです。そのため、トイレだけは現代風にウォシュレット。

次の写真は寝室。
半天蓋のベッドが素敵でした。

館の中は、勝手に見て回ることもできますが、蝶ネクタイをつけた執事風のガイドさん(オーナー?)の解説を聞きながら回るのが面白かったです。
アンティークの調度品の他、ミレーやコクトーの自筆デッサンやら年代物のワインやらロールスロイスやら、いろいろとゴージャスなお館でした。

見学のあとは、プール付きのお庭に面したテラスでコーヒーとケーキをいただきながらひと休み。
頼んだアイスカフェラテは、メイドさんがお席で仕上げをしてくれました。
イタリア館、確かにオススメです!


そして、ようやく本来の目的地・スカイマークスタジアムへ。
とても綺麗な球場でした。



思いのほかベイスターズファンが多く、レフト側の席はほとんどベイファン。
全体の雰囲気もよく、ちょっとオリックス(とオリックスファン)が好きになりました。(実はパ・リーグで一番関心がない球団だったのですけど…選手も少し覚えました。)

試合自体は、6-4でベイスターズ敗北…。
結果は残念でしたが、9回に吉村の満塁ホームランを観ることができたのは幸せでした。
今年の吉村は、あまりホームランを打っていないので、これをきっかけにどんどん量産していってほしいです。


そして、本当に偶然だったのですが、宿泊先がベイスターズの選手と一緒でした。
たまたま、エレベーターでジョンソンに遭遇し、さらにロビーで三浦や木塚、ウォーランドなど投手陣にも遭遇。
これには大興奮! 
寝られないかと思ったのですが、疲れていたらしく、しっかり寝られました。てへ。


二日目に続く…。



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