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ねこシス1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2009年10月10日 18時53分29秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ねこシス』(伏見つかさ先生原作、かんざきひろ先生イラスト)が発売中です。

表紙は、本作の主要登場人物である東雲姉妹の3人が仲良く登場。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のファンの方なら『なんだか黒猫が大人しくなったような感じのキャラがいるな~?』と思うかもしれませんが、黒髪セーラー服姿の次女、千夜子は、黒猫のルーツとなったキャラクター…というか、そもそもこの作品自体が俺妹のプロトタイプ的位置付けの作品であったという事があとがきで伏見先生本人から明かされていたり。

コミック等で作家さんが自分の作り出したキャラをひとりのスター俳優の様に見立てて、自分の手掛けた他の作品にもチョイ役で登場させたりすることを、俗にスターシステム(元々は映画などの手法)と言う事がありますが、それに近い感覚で楽しむのもアリ!とのこと。
というか、あとがきを読むまで『え?実は千夜子って黒猫と同一人物なの?』と、ちょっとドキドキしていたので、それを聞いてスッキリ&ホッとした気持ちもあったり。
(*^ー^)ノ

お話的には、人間世界で暮らす猫又一家の三女『美緒』が、人間の姿になれたことをキッカケに、7日のあいだ人間世界を初体験するという展開です。

猫と人間という種族の違いは、両者の間にどの様な関係を築いているのか?
その美しいところと醜いところの両方を自身の目で見極め、人の姿で生きるのか、猫の姿に戻るのかを選択するという重要な岐路に立たされた美緒ですが、天然ぽわぽわ系な彼女が巻き起こす、あるいは巻き込まれる騒動をキッカケにして、人間社会の良いところと悪いところが浮かび上がって来る…という流れが自然で、とても読みやすい作品だと思います。
ネコの習性にちなんだネタも盛り込まれているので、ネコ好きの方なら更にニヤニヤ出来るのではないかと。
個人的には、そこまでネコの生態について詳しくありませんでしたが、トリビア知識的な感覚で楽しく読むことができたので問題ないかと。

ネコにとっての常識と、人間にとっての常識は大きく異なる訳ですが、純真な美緒の視点を通じて上手く物語に織り込むことで、温かさや切なさ、やりきれなさを描き出しているのが見事でした。

基本的には、ぬるめのほのぼのホームコメディなのですが、所々に哲学チックな問題提議が行われているような、不思議なギャップ感覚が魅力的な作品だと思います。

ラノベと言ったらバトルや恋愛がメインとなりがちな風潮ですが、この作品ではむしろ家族愛こそが大きなテーマとして取り上げられている気がしました。

…と、そんな感じでほんわか良い話系の作風である本作ですが、やはり千夜子のオタっぷりに吹いた!という事は書いておかないとww
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
中盤をかなり切ない系の方向に持って行っていたので、意外と黒猫とは方向性が違うのかな~と、見せかけて!
ヽ(゜▽、゜)ノ
ラストの展開にはニヤニヤが止まらなかったです。
コレは俺妹を読んでいるかどうかでかなりお笑い指数が違ってくるのではないかと思うので、出来れば先に俺妹も読んでおいて欲しいかなと思います。
『こんな展開を待っていた!』と、思わずテンションが上がった件。
・・・この千夜子、本気でノリノリであるww

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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