東京レイヴンズ第2話の感想レビュー

ダブルヒロインものかと思ったら、2話で北斗が逝っちゃった～(´；ω；｀)ブワッ回でした。
主人公を庇って死ぬというのは王道演出ですが、非戦闘系の女子キャラ＆自分が最近気になっていた＆相手からも事実上の告白を受けた直後だったというわけで、春虎の絶望感ここに極まれり！という感じでしたね。
北斗が殺された直後にブチ切れて覚醒！という展開にならずに、土御門家を継ぐ実力者である夏目の元を訪れて式神化される→見鬼の能力も使える状態になったのは、（少なくともこの時点では）土御門家の落ちこぼれ的な存在である春虎の取り得る唯一の手段であったと共に、長年逃げ続けてきた弱い自分との決別でもあったわけですが、多少回復したとはいえ鈴鹿に力を奪われた夏目と、式神になって間もない春虎のコンビで十二神将にどうやって立ち向かうのか楽しみ。

鈴鹿にも鈴鹿なりの理由があって死んだ兄をよみがえらせる為に必死だったわけですが、自分がどれだけ罪深いことをしているのか、仮にそれが為されたとして兄がどう思うのかといったあたりのことを自覚していなかったわけではなく、あのまま春虎が誠意を持って説得を続けていれば、事態を穏便に収拾出来る可能性もあったかもしれませんね。
呪捜官の人のも、立場上放置しておくワケには行かなかったのも判りますが、もう少し春虎の説得を見守っていてくれれば不幸な展開にならなかったと思うと切ない所です。
覆水盆に返らずを地で行く展開というか、1つボタンを掛け違ってしまったことで連鎖的に取り返しの付かない状況へと突き進んでしまった春虎と鈴鹿。
夏目捜索への仕込みだったとは言え、ファーストキスまでした間柄なのに(´；ω；｀)ブワッ

ただ、北斗が土蜘蛛の攻撃を受けたあと、血や内蔵をぶちまけて死んでしまうのではなく、粒子をばら撒いて消滅＆人型の御札を残していたというのは、彼女が普通の人間ではなく、式神、それも人間と見間違うほどの精巧さを再現できる高度な技術を体得した術者でないと無理なレベル、という事実を表してもいるわけで。
この辺りの解釈と掘り下げがどうなってくるのかが見所ですね。
ぶっちゃけ、アニメ版は流石に綺麗にまとめられているなぁという印象で、ヒント多すぎな気がしないでもないですが、事実上の告白から数日経って再会した時が今生の別れの時だった、という春虎の心に大きな傷を残す重要イベントですし、今後のラブコメ関係にも影響してくる部分なので要チェックかと。
答えは比較的早めに明かされるので、次回までに色々予測しておくのが良いかなとｗ

さり気なく春虎をフォローするために警察署に張り込みにいく冬児の友情や、なんだかんだ言いつつも春虎と会うのが楽しみで仕方ないオーラが出まくりの夏目、孤高を気取りつつも春虎の優しさに惹かれてしまう鈴鹿といった具合で、各キャラの心情が繊細に描かれていたのも好印象でしたね。
雨の中を全力疾走する春虎の胸中を思うとこちらまで胸が苦しくなってきますし、強力な力を持ったり、名家の家柄だったりといった環境＆事情に関係無く、若者らしく懸命に生きようとする青春らしさにグッと来てしまいました。
土御門夜光の存在や、泰山府君祭の儀式と効能といった部分も掘り下げられてきましたが、この辺りは一瞬聞いただけで全てを理解するのは難しいと思うので、公式の用語解説なんかを参考にされると良いかと。




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