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『とある飛空士への恋歌』2巻の感想レビュー(ライトノベル)

2009年08月01日 19時45分32秒 | ライトノベル・小説
ガガガ文庫のラノベ、『とある飛空士への恋歌』(犬村小六先生原作、森沢晴行先生イラスト)の2巻が発売中です。

表紙は主人公のカルエルを挟んで、義妹のアリエルとメインヒロインのクレア。2巻から両手に花状態とは、カルエルくんもなかなかやりますね~。
(^~^)

お話的には、浮遊島イスラにたどり着き、カドケス高等学校飛空科での生活を始めることになったカルエルが、同じ寮に住む仲間達や、クレアとの親睦を深めていく…といった展開です。

物語の導入部分を語るだけで手一杯だった印象の1巻に比べると、登場人物の増加に伴い、いよいよキャラクターの魅力が光り出したと言って良いかと。

一冊のみで完結する作品としては、今まで読んだラノベ全体の中でも珠玉の出来映えだった『とある飛空士への追憶』のイメージが強かった分、『恋歌』1巻の展開はやや冗長かなと思っていましたが、そこでカルエルの過去の事情を丁寧に描けたのも事実。
2巻のエピソードでも、それが下地にあることでお話に説得力が増している箇所が多々見受けられ、むしろこれからもじっくりと書き綴られていくと良いなと思いました。
(*^-^)b

生き生きと描かれた高校生活のドタバタ部分は、想像以上の楽しさで必見です。
特にアリエルの作るラーメン、『アリーメン』に関する描写には、思わず涎が出そうな件ww
読後にラーメンが食べたくなる方も多いのではないかと。

ラーメンを食べた後のコメント1つを取っても、新キャラ達の性格が上手く滲み出ているので、出番自体はそれ程多くないキャラでも、なんとなくそのイメージが掴めるようになっている辺りが上手いです。
仲良くなるには一緒に食卓を囲むのが一番という言葉が、これほど似合う作品も珍しいかと。
(*^o^)乂(^-^*)

ラブコメ成分も予想よりかなり多めに配合されていてニヤニヤでした。
ちょ、お兄ちゃん、義妹の…(以下略)展開は流石に予想外だった件ww
王族育ちで天然と言っても、さすがにそれは…という気もしましたが、カルエルがアリエルに対して普段どの様な気持ちで接しているのかという事を示すエピソードとしてはわかりやすかったかと。
コレがあったからこそ、アリエルがカルエルをどれほど想っているのかという事を示す箇所もまたハッキリと浮かび上がって来ている気がしました。

アリエルとカルエルの、いつも一緒にいるのが当然のあまりにも近すぎる関係は、カルエルにはそもそも恋愛対象という認識を抱かせず、逆にアリエルには恋心を自覚しているが故のもどかしさを味わわさせる結果に繋がっている事が感じられ、今後の2人の関係性がどうなっていくのか、非常に興味を惹き付けられますね。

一方、クレアとカルエルの、互いを想いあいつつも、自身の過去を秘めなければならない関係については、2人の想いの純真さに初々しさを感じながらも、やがて来るだろう互いが真実を知る瞬間を予想すると不安が拭い去れないというハラハラ感が印象的でした。
予想よりその瞬間自体が早くなりそうな伏線も見受けられ、場合によってはかなり切ない展開になりそうで目が離せませんね。

そんな2人のヒロイン達とのラブロマンスを軸に据えつつ、次巻からはいよいよ空戦も本格的に始まる気配が?と、燃え展開も増えるでしょうし、このまま加速度的に盛り上がっていきそうで楽しみです。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。



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