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エロマンガ先生4巻の感想レビュー(ライトノベル)

2015年03月11日 23時19分15秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『エロマンガ先生(4) エロマンガ先生VSエロマンガ先生G』(伏見つかさ先生原作、かんざきひろ先生イラスト)が発売中です。

表紙は、エロマンガ先生こと紗霧と、謎の覆面イラストレーターエロマンガ先生G(グレート)。
如何にも悪役なライバル登場に、流石の紗霧も焦り気味のご様子。
そんな姿も可愛くて(・∀・)ニヤニヤしてしまいますが、本人的にはイラストレーター生命最大のピンチ!なわけで、ハラハラですのう…!!

お話的には、突如現れたエロマンガ先生Gを名乗る怪人物と、エロマンガ先生というペンネームを名乗る権利を賭けて公開対決配信を行うことになった紗霧。
イラストレーターとして正面から自分を打ち負かす程の並々ならぬ力量を持っているだけではなく、意外な因縁を持つ挑戦者を前に、紗霧は最大のピンチを切り抜けることが出来るのか?という、パチもん対決展開です。

前巻ラストの不穏な雰囲気から、ひょっとしたら洒落にならないレベルの悪どい輩に絡まれてしまうお話になるかとハラハラしていたのですが、実際には紗霧がイラストレーターとして一皮むける、成長&感動系ストーリーだったでござるの巻。
あったかいんだからぁ♪(*´∀`*)ポワワ

実際、エロマンガ先生Gの正体についてはすぐに判明&決着までテンポ良く進んでいくのでとても読みやすかったですし、新キャラのアルミ先生のキャラクターも、本質的にはクリエーターとしてとても好ましいものに描かれていて良かったです。
マサムネ&紗霧コンビに勝るとも劣らないエルフ&アルミ先生コンビの絆の深さにほっこりさせられましたし、エルフの思考パターンを掘り下げつつ、彼女がどれだけマサムネに好意を抱いているか再確認できるシナリオ運びがお見事でした。

流石に、出来レースではなくガチでメインのイラストレーターさんに喧嘩を売るという配信企画が公式放映される事はありえなく感じてしまいました(いや、明らかに実力と有名度が上の絵師さんであったとしても、作品途中の交代で読者が受けるショックは大きすぎるでしょうし、マイナス要素大きすぎでそもそも企画として成り立たないんじゃね?的な意味で)が、公式配信番組を持つラノベレーベルも増えていますし、作家さんの顔出しも珍しくなくなってきた今日このごろ、ユーチューバー人気といった世相を反映することで新しさを感じさせる演出は、現実との地続き感があって興味深かったです。
この騒動自体が、後半のコミカライズのエピソードの伏線としても機能している辺りがまた心にくいですね(*´∀`*)ポワワ

ラノベに限らず、全てのクリエーター業に携わる方にとって基本となる心構えや、ものづくりに対する真摯な姿勢、生み出した作品に対する愛やより良いものを作りたいという貪欲な意思といった諸々の要素を描きつつ、マサムネと紗霧がお互いを想い合う気持ちの強さを赤裸々に盛り込むことで、単なる一般論ではないふたりを中心にした物語として完成させているのが好印象でした。
これぐらい本気な作家さん、イラストレーターさんの作品ならいくらでも読ませて欲しい!と思わせるだけの熱量を感じることが出来て、テンション上がりまくりですわ(;゜∀゜)=3ムッハー

ラブコメ的には、紗霧の一人勝ちというか、各ヒロインに新たな魅力を感じつつもマサムネが全くブレないので勝負にすらなっていないという現状なので、紗霧恋人、エルフ友人、ムラマサ先生愛人wという喩えが予想以上にしっくり来る感じですね。
嫉妬イベントや争奪戦はラブコメの華ですが、マサムネの場合、ヒロインズとのお色気イベントに素の反応を見せながらもあくまで紗霧に一途なところが結果的に読者の好感度を上げている部分もあると思うので、受け身メインな姿勢もマイナスにならないあたりが強みかと。
今後も紗霧の味方は増え続けていくと思いますが、マサムネには一番の理解者として支え続けていってあげて欲しいですね。

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