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『ブレイドライン アーシア剣聖記』の感想レビュー(ライトノベル)

2009年09月01日 16時41分31秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『ブレイドライン アーシア剣聖記』(水野良先生原作、津雪先生イラスト)が発売中です。
表紙は高名な剣聖クオンの息子で、本作の主人公であるヒエンと、いにしえの妖精の姿をした少女セラ。
初巻の表紙を飾るのは主人公とメインヒロインというのはある意味黄金律とも呼べるパターンだと思いますが、2人の関係は友達でも恋人でもなく実は○○でした!というサプライズ展開があり、かなり驚かされました。
妖精の少女と出会うボーイミーツガール展開を予想していた方は多いのではないかと思うので、設定の斬新さという意味ではかなりのものかと。
詳しい過去については次巻以降を待つ感じのようですが、○○愛から恋愛へと変化、発展するようなシナリオならどんな描かれ方になるのか非常に気になりますね。

お話的には『ロードス島戦記』を手掛けた水野先生が原作という事で、今までは西洋騎士スタイルのファンタジーもののイメージが強かったですが、本作では和風&大陸風の世界観をベースにした作りになっています。

純粋な剣技のみならず、高まった気を用いて武術と呼ばれる技を使う者=“武使”として鍛錬に励むヒエンが鬼達が企む大掛かりな計画に巻き込まれていく…という展開です。

才能もあり、努力家でもあるヒエンですが、まだ年が若くて荒削りな所も多く、ちょっと危なっかしい一面も。
女性に関しては不器用で、野暮ったい所もある彼ですが、小太刀の二刀流で戦う時の気迫はかなりのもの。
がむしゃらな野生味と真っ直ぐな意志の強さは、今後の成長ぶりを期待させてくれます。
主人公として好印象ですね。

修行の様子や、その中で彼が抱いている考えなどが丁寧に描写されており、世界観や彼のキャラクターが分かり易く伝えられているので感情移入しやすいです。
また、そんな彼に惹かれるヒロイン達とのやり取りでは、お互いを大切に想う気持ちが素朴に描かれ、飾らない本心が見え隠れする様子にグッと来ました。
自分の気持ちを持て余してしまうあまりに、すれ違ってしまう事もあれば、相手を当人以上に理解しているからこそ、あえて適度な距離で踏みとどまる事もあるといった感じで、多感な青春時代らしさを感じさせつつ、安っぽくならないように気遣われた演出が好印象です。
(*^-^)b

ここに恐らくメインヒロイン的ポジションに上がって来るであろう少女武士スズリとの出会いや、セラの存在がどう絡んでくるのか?そして、修行先で交流があった茶店の少女ミオリや、生まれ故郷の幼なじみ姉御肌のキリハといった元から縁のあったキャラ達がどう動くのか?といった感じで、恋愛絡みの見所は沢山ありそうですね。
それぞれのキャラ毎に立場やヒエンに惹かれる理由が違っているのも上手いなと思います。

敵組織である鬼道衆の全容や、スズリ、セラの過去、クオンの現在など、気になる謎の配置も絶妙ですね。
当面の敵となりそうなトキノに至っては、その存在自体が謎だらけですしww

初めから大きなスケールで展開していくことを見据えた作品なので、期待感は十二分かと。

また、骨太に描かれたストーリーを華やかに彩る、津雪先生のイラストは必見です。
ヒエンの力のたぎりは荒々しく&男らしく、ヒロイン達はひたすら可憐に妖艶に、と、燃えと萌えの両面からイラストで魅せてくれます。
ロードスの時代から水野先生のファンだった方だけではなく、若い世代の方が本作品を手に取るキッカケになりやすいかもしれませんね。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。



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