角川スニーカー文庫のラノベ、『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』(枯野瑛先生原作、ue先生イラスト)が発売中です。
表紙は、ヒロインのクトリ。
キャッチーなタイトルと泣いている美少女という組み合わせに興味をそそられた方も多いのではないでしょうか?
こんな美少女にお願いされたらホイホイ救いに行かせて頂きますとも!(;゜∀゜)=3ムッハー
お話的には、準勇者として世界を守る最後の戦いに挑んだ主人公・ヴィレムでしたが、とある事情で数百年後の世界で目覚めることに。
戦いの結果、彼以外の全ての人間が滅亡してしまったことを知らされたヴィレムは、亜人達が主流の世界で徴無しと蔑まれながら無気力な生活を続けていたものの、ひょんな事から人間と見た目が似た少女・クトリと出会い、彼女とその仲間達が“妖精兵”として命懸けの戦いを強いられている事を知って…という終末世界系ボーイ・ミーツ・ガール展開です。
世界を救いたかったのに救えなかった!という、勇者にとって最悪の結末を迎えた未来で生きなければならないヴィレムの絶望感は察してあまりありますが、地表が壊滅した後も浮遊する島に乗って爬虫類やら動物やらの特徴をその身に宿した亜人達がたくましく生き残り、時折襲来する“獣”と呼ばれる存在と闘いながら生活を続けているという世界観はなんともファンタジックでワクワクしてきますね。
ヴィレムが元々暮らしていた時代=古代になってしまったわけですが、使い方もよくわからない、使える者も少ない当時の強力な兵器=聖剣を使って年端もいかない少女達にバンザイ・アタックをさせる軍とか、完全に使い捨て兵器扱いでゾッとしない件。
正に世も末!という感じですが、妖精兵自体がその為に作られた存在である故に淡々と使命を受け入れるクトリ達の姿が切なかったです。
作られたと言っても感情が全く無いわけではなく、環境が特殊過ぎて世間知らずな所も多いものの、歳相応の少女らしく恋愛に興味を示したりもする彼女たちを見て保護欲をそそられるのは自然だと思いますし、孤児院出身のヴィレムにとっては尚更というところでしょうね。
状況的にはハーレムですし、ラッキースケベなイベントもありますが、むしろ彼女たちの父親役として、娘の成長を見守る視点で接するヴィレムが好印象でした。
ロリコンアイランドで幼女を餌付けとか超ウラヤマシス!…おっと、誰か来たようだ(正座)
序盤は、浦島太郎状態のヴィレムがどうやって今の生活を続けていたのかという説明や、クトリ達の妖精兵としての側面を知らずに、純粋に仲良くなろうと試行錯誤する様子を丁寧に描いているのでゆっくりペースですが、中盤以降はヴィレムの元準勇者としての実力が発揮されるとともに、彼が最後の戦いをどう生き抜いたのかといった秘密が明かされ、戦い方の教官役兼、数少ない聖剣の本来の使い方を知る者としてチートぶりを発揮してくれるので、一気に盛り上がる感じで面白かったです。
日常と戦闘訓練シーンのギャップで、一粒で二度美味しい的な違う方向性の面白さを楽しめるのが良い感じですね。
ラブコメについては、韜晦系ハーレムものであることが作中でメタ的に語られていたので今後の新ヒロイン追加にも期待出来そうですね。
いや、女の子しかいない妖精の中で男がひとりなわけですから、こっちの展開になるのが王道だろうと思いますし、取っ付き易くて良さそうですが、ヴィレム自身が老成した考え方の持ち主であり、元の時代での人間関係なんかも色々あったみたいなので、そこまでクトリ達を異性としてがっついた目で見ていないのでどうなりますことやらw
メインの3人娘だけを特別扱いというわけではなく、同居中の幼女たち全員を気遣いながらプリンセス・メーカーよろしくそれぞれ導いていくような方向性なのかなと。
ほら、あれなら育て方次第では結婚エンドもありますし(*´∀`*)ポワワ
バトルについては、お膳立てをしっかりしたあとで読者に色々委ねている終わり方になっているのが独特の演出になっていましたが、個人的には具体的な描写と3人娘の軍服正装姿や、出来ればそれぞれの聖剣を構えて敵と戦闘中な感じのイラストも欲しかったところかなと。
戦いそのものが目的ではなく、あくまで新たな生き方を見つけてこれから親子ともどもがんばっていきまっしょい♪の為の手段なのだろうとは思いますが、それはそれとして、ヴィレムの教えを実践しながら見事勝利する!というカタルシス感が欲しかったですね。
この1巻で完結なら、2時間映画風の余韻でアリだとも思うのですが、ゆくゆくは更に強大な敵との死闘が描かれていくと思いますし、勿体無かった気が。
美少女ゲームでいうなら、ヒロインとの出会い&共通ルートで土台作りまでが終わった感じですし、次巻以降の各ヒロインとのヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフにも期待したいです。
気になった方は、是非、チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は、ヒロインのクトリ。
キャッチーなタイトルと泣いている美少女という組み合わせに興味をそそられた方も多いのではないでしょうか?
こんな美少女にお願いされたらホイホイ救いに行かせて頂きますとも!(;゜∀゜)=3ムッハー
お話的には、準勇者として世界を守る最後の戦いに挑んだ主人公・ヴィレムでしたが、とある事情で数百年後の世界で目覚めることに。
戦いの結果、彼以外の全ての人間が滅亡してしまったことを知らされたヴィレムは、亜人達が主流の世界で徴無しと蔑まれながら無気力な生活を続けていたものの、ひょんな事から人間と見た目が似た少女・クトリと出会い、彼女とその仲間達が“妖精兵”として命懸けの戦いを強いられている事を知って…という終末世界系ボーイ・ミーツ・ガール展開です。
世界を救いたかったのに救えなかった!という、勇者にとって最悪の結末を迎えた未来で生きなければならないヴィレムの絶望感は察してあまりありますが、地表が壊滅した後も浮遊する島に乗って爬虫類やら動物やらの特徴をその身に宿した亜人達がたくましく生き残り、時折襲来する“獣”と呼ばれる存在と闘いながら生活を続けているという世界観はなんともファンタジックでワクワクしてきますね。
ヴィレムが元々暮らしていた時代=古代になってしまったわけですが、使い方もよくわからない、使える者も少ない当時の強力な兵器=聖剣を使って年端もいかない少女達にバンザイ・アタックをさせる軍とか、完全に使い捨て兵器扱いでゾッとしない件。
正に世も末!という感じですが、妖精兵自体がその為に作られた存在である故に淡々と使命を受け入れるクトリ達の姿が切なかったです。
作られたと言っても感情が全く無いわけではなく、環境が特殊過ぎて世間知らずな所も多いものの、歳相応の少女らしく恋愛に興味を示したりもする彼女たちを見て保護欲をそそられるのは自然だと思いますし、孤児院出身のヴィレムにとっては尚更というところでしょうね。
状況的にはハーレムですし、ラッキースケベなイベントもありますが、むしろ彼女たちの父親役として、娘の成長を見守る視点で接するヴィレムが好印象でした。
ロリコンアイランドで幼女を餌付けとか超ウラヤマシス!…おっと、誰か来たようだ(正座)
序盤は、浦島太郎状態のヴィレムがどうやって今の生活を続けていたのかという説明や、クトリ達の妖精兵としての側面を知らずに、純粋に仲良くなろうと試行錯誤する様子を丁寧に描いているのでゆっくりペースですが、中盤以降はヴィレムの元準勇者としての実力が発揮されるとともに、彼が最後の戦いをどう生き抜いたのかといった秘密が明かされ、戦い方の教官役兼、数少ない聖剣の本来の使い方を知る者としてチートぶりを発揮してくれるので、一気に盛り上がる感じで面白かったです。
日常と戦闘訓練シーンのギャップで、一粒で二度美味しい的な違う方向性の面白さを楽しめるのが良い感じですね。
ラブコメについては、韜晦系ハーレムものであることが作中でメタ的に語られていたので今後の新ヒロイン追加にも期待出来そうですね。
いや、女の子しかいない妖精の中で男がひとりなわけですから、こっちの展開になるのが王道だろうと思いますし、取っ付き易くて良さそうですが、ヴィレム自身が老成した考え方の持ち主であり、元の時代での人間関係なんかも色々あったみたいなので、そこまでクトリ達を異性としてがっついた目で見ていないのでどうなりますことやらw
メインの3人娘だけを特別扱いというわけではなく、同居中の幼女たち全員を気遣いながらプリンセス・メーカーよろしくそれぞれ導いていくような方向性なのかなと。
ほら、あれなら育て方次第では結婚エンドもありますし(*´∀`*)ポワワ
バトルについては、お膳立てをしっかりしたあとで読者に色々委ねている終わり方になっているのが独特の演出になっていましたが、個人的には具体的な描写と3人娘の軍服正装姿や、出来ればそれぞれの聖剣を構えて敵と戦闘中な感じのイラストも欲しかったところかなと。
戦いそのものが目的ではなく、あくまで新たな生き方を見つけてこれから親子ともどもがんばっていきまっしょい♪の為の手段なのだろうとは思いますが、それはそれとして、ヴィレムの教えを実践しながら見事勝利する!というカタルシス感が欲しかったですね。
この1巻で完結なら、2時間映画風の余韻でアリだとも思うのですが、ゆくゆくは更に強大な敵との死闘が描かれていくと思いますし、勿体無かった気が。
美少女ゲームでいうなら、ヒロインとの出会い&共通ルートで土台作りまでが終わった感じですし、次巻以降の各ヒロインとのヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフにも期待したいです。
気になった方は、是非、チェックなさってみてくださいませ。
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