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アルジャン・カレール上巻の感想レビュー(ライトノベル)

2014年10月31日 23時07分17秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『アルジャン・カレール 〜革命の英雄、或いは女王の菓子職人〜〈上〉』(野村美月先生原作、マニャ子先生イラスト)が発売中です。

表紙は、アルジャンとロクサーヌ女王。
元軍人のクールなイケメンがいるお菓子屋さんとか、彼目当ての女性客でめっちゃ人気が出そうですね。
そんな彼がどうして女王様と知り合うことになったのか、軍を辞めて菓子職人になったのか、ミステリアスな部分にも興味を惹かれますわ(*´∀`*)ポワワ

お話的には、劇作家のオーギュストが美味しそうな匂いに釣られてたまたま入ったパティスリーで店主のアルジャンと出会い、彼と交流を深める内に知ったその数奇な運命を物語として書き留めたもの、という体で語られており、アルジャンの作る美味しくも斬新な絶品お菓子の数々と、それを食べて幸せになる人々の日常や、軍人時代のアルジャンと女王になる前のロクサーヌとのロマンティックな逃避行(時には追手との銃撃戦も!)が描かれています。

上下巻同時発売ということで、基本的にはセットで買われる方がほとんどだと思いますが、アルジャンが何故お菓子職人になったのか、ロクサーヌとはどういう関係なのかといった読者が最初に気になるであろう部分については上巻内でほとんど明らかにされており、オチも含めて綺麗にまとまっているのが好印象でした。
むしろ、こんな魅力的なキャラ達の物語をもう一冊読めるなんて、素敵やん(*´∀`*)ポワワな

お菓子関係に深い造詣が無くても、オーギュスト達の語るセリフによって見た目・匂い・味・食感等の十分なお菓子描写がされているのでめちゃくちゃ美味しそうなイメージが伝わってきますし、何より幸せそうに食べる人々の様子に心温まって、思わず自分までごちそうさまと言いたくなってしまいますね。
まさに読んで味わう事のできるライトノベル、といった雰囲気♪
特に、オーギュストやロクサーヌがお菓子の出来栄えを褒める時の詩的な表現の数々とセリフ回しからは、これでもかと野村先生節が炸裂しまくりで(・∀・)ニヤニヤでした。
本心から好きだと思っているものだからこそ、あんなにも楽しげに話すことが出来るのでしょうし、そこまで人をトリコにするお菓子を作り上げてしまうアルジャンの凄さも更に掘り下がる感じですね。

お菓子作りや銃の腕前もさることながら、アルジャンの心根の優しさについても事件中の行動を通じてしっかりと描かれており、これは女泣かせというか、たくさんの女性を夢中にさせてしまってもしょうが無いwという感じですね。
そんなモテモテオーラを放ちつつも、一途にロクサーヌの菓子職人として彼女のために美味しいお菓子を作り続けるというスタンスを貫く姿がまたカッコイイですわ。
ぶっちゃけ、逃避行中に十分ロクサーヌの恋愛フラグは立っていたと思いますが、やはり身分の差の問題から考えると結婚エンドは難しそうかしら。
アルジャンにとっては、ロクサーヌは異性である以前にもっと大切な存在として守るべき対象になってしまっている感じですし、下心やら功名心といった要素とは別の、彼女の持つ気高いラヴィアンローズ宮殿のような魂そのものの美しさに惹かれたのだと思うので、俗世間的な意味で結ばれるよりも深い部分で繋がっていることのほうが重要なのかもしれませんね。
そんなふたりだからこそ、彼女のためだけの特別なお菓子を作り続けるという行為が、名誉等とは関係なく、ある種崇高で決して色褪せない愛情表現としての意味も帯びてくる様に感じられました。
なるべくなら、ふたりにはこのままこの一見無駄でこの上なく贅沢な暮らしを満喫させて上げたいところですが、下巻ではまたきな臭い事件が起こってしまうご様子。
…感想書くよりも早く下巻をオカワリ(^ - ^)_□しなきゃw


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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