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gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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タイタニア2暴風篇の感想レビュー(小説)

2008年11月18日 16時57分14秒 | ライトノベル・小説
講談社文庫から田中芳樹先生原作、『タイタニア』の2巻、暴風篇が発売中です。

アニメ化でも話題の同作ですが、前の巻で弟のアルセスを主人公のファンによって殺されたザーリッシュが、敵を討つべく腰を上げるという展開です。
敵を討つと言っても、自分自身が復讐心に燃えているという訳でなく、とある理由で仕方無く…という感じなのがユニークでした。

ファンはタイタニアにとって脅威とならない、ちっぽけな存在で、『タイタニアの5家族』の当主であり、猛将として知られるザーリッシュ自らが出向いてくること自体、異例な訳ですが、果たしてこの難局をどうやって突破するのか?というのが見所かと。

また、ザーリッシュが進軍する一方で、タイタニア本陣では権謀術数が入り乱れる様子が描かれているのもポイントです。

前巻でリディアやバルアミーと出会ったジュスランでしたが、この巻では新たなキャラクターとの出会いが。
テオドーラというその女性は、はじめは伯爵夫人の座を目指しているのですが、そこにとどまらず、更に上を目指すべく野望を燃え上がらせているご様子。
時には自分の体すら交渉材料にしつつ、したたかに高みを目指す彼女がどこまで成功を勝ち取っていくのか、今後も目が離せません。

キャラクター同士の思考の読み合いと駆け引き、政治的な判断など、知的に、精密に描かれた文章は、説得力が高いです。

2冊目にして、早くも大きな事件が起こってしまう本作。
是非書店でチェックなさってみて下さいませ。



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