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神曲奏界ポリフォニカ~エイディング・クリムゾン~の感想レビュー(ライトノベル)

2008年09月17日 00時41分53秒 | ライトノベル・小説
・GA文庫のラノベ、『神曲奏界ポリフォニカ~エイディング・クリムゾン~』(榊一郎先生原作、神奈月昇先生イラスト)の感想レビューです。

ポリフォニカレッド、クリムゾンシリーズ、赤ポリなどと呼ばれる榊先生のシリーズもこれで7巻目。
予定より1ヶ月遅れの刊行となりましたが、その分約500ページという超ボリュームです。

前作『ジェラス・クリムゾン』と合わせて、上下巻構成になる本作では、ゲストヒロインのリュネアの成長を軸に、人間と精霊という2つの種族間で繰り広げられる葛藤や軋轢について描かれています。
また、事件を起こした人物達以外に不穏な動きを見せる存在が登場。ファンの方ならニヤリと思う演出も多いかと思われます。

とりあえずは『ジェラス・クリムゾン』を読んでいないと話についていけない構成になっていますので、その点には注意が必要です。その内容さえ覚えていれば、お話の中心に来る伏線については割と序盤に示されているので、ラストを予想しつつ読み進めていくのも容易かと思われます。

派手な乱入者の登場や、バトルシーンとは対象的に、シナリオ構成自体は丁寧な仕上がりでした。
先に喩えをあげてから、だからこの場合はこうなるのだ、という説明をするシーンが多いので、その分説得力の高い文章になっている印象です。

最大のピンチは乗り越えたものの、崩壊を始める海上施設に閉じ込められるというシチュエーションにドキドキです。
極限の心理状態の中、むき出しになった人間の感情が精霊に与える影響とは?
果たして人間は、精霊のよき隣人としてあり続けられるのか?シリーズ全体を貫くテーマの一つに、真っ向から挑むようなお話なのかもしれませんね。

バトルが多いので、コーティ大人モードのファンの方にオススメ。
また、ペルセルテとミゼルドリッドの活躍も見所です。
特にペルセルテの神曲楽士としての活躍ぶりには感動させられました。

全体的にシリアスモードなので、分厚いながらも、ついつい引き込まれて読み進めてしまうこと間違い無し。

前巻をお持ちの方は、是非ゲットなさって下さいませ~。


上巻のレビュー記事はこちらです。





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