gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

ゲーム・アニメ・ライトノベルの感想サイトを目指します。Twitterでもつぶやいてみたり。

薔薇のマリア11巻~灰被りのルーシー~の感想レビュー(ライトノベル)

2009年04月30日 17時28分02秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『薔薇のマリア11.灰被りのルーシー』(十文字青先生原作、BUNBUN先生イラスト)が発売中です。

表紙は髪型が変わって可愛さ&凛々しさアップの主人公マリアローズと、今巻が初登場の新キャラクター『ルーシー・アッシュカバード』の2人。
今巻から新章突入という事で、ニューカマーであるルーシーには要注目!ですね。
あの意外な設定にはカタリ同様、驚かされました。
(^~^)

とある事情でエルデンにやって来たルーシーですが、到着早々、可愛い顔と世間知らずが原因でトラブルに巻き込まれてしまいます。
サンランド無統治王国の首都であるエルデンではよくある日常とは言え、このままでは大変な事に…。
と、そこに現れ、ルーシーを助けてくれたのは誰あろうマリア!
強面の男達を追い払い、手をさしのべる姿はまさに聖女!!
マリアに導かれるまま、案内された先には本編でもお馴染みのトマトクンのお屋敷で…という展開です。

マリアとクランZOOのメンバーとの出逢いを彷彿とさせる展開にテンションが上がりました。
o(^▽^)o
単身で侵入者稼業を続けてきたマリアとは違い、経験値0の状態でアンダーグラウンドへと同行する事になったルーシーが、自分の無力さを痛感する…という辺りも懐かしさでニヤニヤです。
今回は、ルーシー視点でお話が描かれている分、マリアも強者として描かれているのがポイント。
劣等感に苛まれ、内心の葛藤が見え見えなルーシーに対し、マリアがどのように振る舞うのかは必見です。
自分もそのみじめさの経験者だけに、ルーシーの気持ちには色々と思うところがあるご様子。
守られる側から守る側へ移ったマリアを見ていると、その成長が感じずにはいられません。
更には、今までのシリーズを読んで来た読者自身も、ある意味エルデンで生き抜くノウハウについては理解が深いww訳で、ルーシーの迷走の結果を予測しつつ読み進めていくのは、ちょっとした保護者気分も味わえてニヤニヤです。

『自分にあった生き方』をルーシーが模索しようとする場面では、過去のお話で登場したエルデン在住のキャラクター達もゲスト出演したりと、心憎い演出が光ります。
コメディ成分多めで失敗を重ねていくルーシーですが、とある努力家の人物との出逢いをキッカケに光明を見出す場面にはグッと来ました。
結末が描かれていなかったエピソードがここに来て明らかになり、マリア達の行動が少なからず影響を与えている事実が感じられて胸が熱くなりました。
(T_T)

徒労に見えたルーシーの迷走も、終盤、ここぞという場面で教訓として役立ったりと、完全なムダとはならない辺りも上手いです。
自分の意志で見つけようとする気持ちの大切さが、過去のマリアと同じくルーシーの背中を押す原動力となる展開が熱いです。

終盤の流れも、薔薇のマリアファンならコレしかないだろうというレベルで納得のいくものだと思います。
過去のマリアをルーシーに投影しつつ、現在のマリアの成長とZOOでの明確な役割も同時に見ることが出来るというかなり贅沢なバトルシーンに大満足でした。

暗い部分もしっかりあるものの、マリア達が見守っているという安心感があるため、全般的にいつもより明るいイメージな分、新章スタートに向いたお話になっていたと思います。
読後感も爽やかで、今後の展開が楽しみです。
というか、アジアンがどう動くのか見物ですねww
ルーシー自身にもまだまだ秘密がありそうな感じですし、意外な繋がりみたいなものもあるかもしれませんね。

今までに出て来たエルデンを中心にした世界設定も簡潔にまとめなおされている感じで、ともすればシリーズ未読者がこの巻を読んでも普通に楽しめそうな印象を受けました。
むしろ、この巻を読んだ事で1巻から読み直してみたい気分になってくるかも!?
ヾ(≧∇≦*)ゝ

心にガツンと来る系のお話が読みたい方にオススメのシリーズです。
気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。