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『アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)』2巻の感想レビュー(ライトノベル)

2011年06月16日 17時14分50秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)2』(兎月山羊先生原作、笹森トモエ先生イラスト)が発売中です。

表紙は純白のドレスを身に纏った雪名。
綺麗な白髪や肌の色と合わさって、かなり神秘的な雰囲気ですね。
劇中の紅白ドレス対決を脳内で妄想するとテンション上がりますw

お話的には、文化祭を前に浮き足立つクラスメイト達とは裏腹に、どこか一線を引いてしまっている雪名でしたが、クラスの出し物として行う演劇のヒロイン役に選ばれて少しずつ変化が。
一方、町では謎の連続殺人事件が発生しており、主人公の誠一も巻き込まれてしまうことに…といった展開です。

1巻では、雪名の過去とその能力の秘密を知って尚、彼女の側に居続けることを選択する誠一の姿が感動的に描かれたわけですが、雪名のアキレス腱とも言える『自分の両親が東京内戦の元凶』であるという事実は、そう簡単にぬぐい去れない負い目として彼女を苛んでいるわけで。
個人的には、その事実を隠したまま、日常生活の裏側で敵と戦っていく展開になるのかと思っていたので、早々に掘り下げ&ひとつの決着を描く展開になったことに驚かされました。

誠一とは既に切っても切れない関係となっている感のある雪名ですが、今後シリーズを続けていくことを考えれば仲間となるキャラが多いに越したことはないでしょうし、ラブコメイベント的にも学園モノ要素を強めていくのは有効だと思うので、その地盤作りと考えても今回のお話は上手く機能していたと思います。
というか、折角の学校イベントなのに、友達いなくて(´・ω・`)ショボーンというのは、雪名があまりにも可哀想ですしw

数学用語の集合と写像というキーワードと絡めながら、世界観の掘り下げと今回の敵の能力説明を順を追って説明していく流れは丁寧で、本作独自の造語や設定が増えているものの、理解がしやすくて良かったと思います。
コワモテな明津との派手な異能バトルのシーンで盛り上げる一方、タデウスの地味ながらも恐るべき能力が効果的に演出されていいて、それらの総体とも言える数秘術の万能性と神秘性が上手く引き立てられていたかと。

ゲストヒロインである来栖真意のかかえていた悩みが今回の見所だったわけですが、『実は答えははじめからそこにあったにも関わらず気付けなかった系』の王道を行くシナリオが切なさや儚さを強く感じさせてくれました。
また、誠一が、追い詰められたところから華麗に大逆転する様子は、『問題に対する柔軟な発想と公式の使い方さえわかれば必ず答えにたどり着ける数学的明快さ』とでも言うべき醍醐味を感じさせてくれましたし、ひとつのお話の中でそれら文系と理系の両面の面白みをうまく融合させていたのはお見事でした。

1巻の主要メンバーであった妹、秋月刑事、ディエゴといったキャラをあまり使わず、新キャラを軸に据えた構成だったことはラノベのセオリーからすると少数派で異端っぽく感じましたが、これも『数の支配(リテラル)』に立ち向かう『数の支配に屈しない者(アンチリテラル)』の心意気というものなのかも?と妄想する試みw
メインヒロインである雪名の可愛らしさは十分に掘り下げられていましたし、安易なハーレム展開に頼らずに純愛を描いていこうという方向性は評価すべきところかと。
ところで、ロリキャラが増えているのは良いとして、2巻になって雪名の頭身が下がったイメージなのは自分だけでしょうか。
シリアスモードの表情少なめで大人っぽい時の姿とのギャップ萌え…これはアリですねw


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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