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天翔虎の軍師の感想レビュー(ライトノベル)

2013年04月20日 20時18分25秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ『天翔虎(カルーディア)の軍師』(上総朋大先生原作、庄名泉石先生イラスト)が発売中です。
表紙は、メインヒロインのミオと主人公のシエル。
若いながらも国を背負って立とうとするふたりの眼差しが眩しいですね。

お話的には、フレリカ王国の姫と将軍の息子として幸せに暮らしていたふたりでしたが、トーレ帝国の侵略によって王国は滅び、王とミオは人質として囚われてしまうことに。
自身も父である将軍を失い、仲間と共に落ち延びたシエルは、いつかミオ親子を救い出し、フレリカ王国を再興するために軍師になろうと決意。
あえてフレリカ侵攻の策を仕掛けた張本人である帝国の大軍師“天竜老(デュロン)”ディオラの元で軍略を学びつつ、虎視眈々と機会を狙い続けること数年、ようやくミオ親子を救出する機会が訪れようとしていた…という反撃開始展開です。

前シリーズ『カナクのキセキ』は、シリアスで重めな純愛路線が特徴的でしたが、本作はかなりライト寄りというか、同じ愛でもラブコメ&ハーレム系のノリなので読みやすかったです。
いや、ミオとシエルは王道な相思相愛系ラブラブっぷりでイメージ通りだったのですが、爆乳ドSな幼馴染や武闘派系妹(※の様にあにき呼びで慕ってくれる部下)、不思議系貧乳ライバル軍師と、据え膳整い過ぎで爆発しろw
可愛い絵柄との相性もピッタリだと思いますし、普段あんまり軍記物ラノベを読まない人にもオススメかと。
とりあえず、拙者もメガネの似合う美少女に、エロっぽい表情で“幸せの海老固め”極められたいでござるぅ!(;゜∀゜)=3ムッハー

シエルをはじめ、姫を助けだそうと仲間になったキャラ達は、それぞれ一芸に秀でていて、最初からある程度能力値が高めの状態からスタートする分、サクサクお話が進んでいく印象でした。
最初は弱かった主人公たちが、特訓を繰り返して強くなっていく…的なカタルシスはありませんが、やはり集団戦での頭脳戦や駆け引き、そこに至るまでの布石と言った部分こそが主題だと思いますし、有能な将である仲間達のひととなりを紹介するという方向性も妥当だと思います。

また、1日1回、人智を超えたレベルの効力を発揮する魔法の品・アーティファクトの存在も、切り札的な要素として上手くお話を盛り上げてくれたので良かったです。
ぶっちゃけ、反則というか、簡単にバランスブレイカーになりそうな要素なので、ものすごいアーティファクトがバンバン出て来たら知略でどうにか出来るレベルじゃなさそうなのが心配ですが、そういう限定的な状況だからこそ!というお話も後々見られそうで楽しみ。

情勢的には、フレリカ王国だけではなく、帝国の圧政に苦しめられていた近隣諸国でも次々と反撃の狼煙があげられるという波乱の展開なので、まずは祖国奪還を目標にしつつも、他国とどのような関係を築いていくのか?という部分にも注目したいところかと。
少しずつ領地を増やして、支持を集め、最終的には帝国打倒&天下統一を目指す歴史SLGの様な流れになると盛り上がりそうですね。

自分の師であるディオラとは、いずれ雌雄を決することになりそうですが、自分の兄弟弟子である天才軍師、“天竜姫(テュリオン)”ユミカと“天翼狼(ジオード)”アレイアとの関係がどうなっていくのかも大きな見所ですね。
特に、ユミカは元々シエルに気があるご様子ですし、ヒロインにして宿敵という役どころが胸熱♪
直接対決、はよ!

最近のラノベ業界的にも、軍記モノや軍師そのものがクローズアップされた作品がたくさん出て来ている印象ですし、ファンタジー系の世界観が好きな人なら尚更要チェック!ですね。
全体的に、あえて説明を簡略化してテンポ重視の傾向が強いのが、本格的な戦術合戦や政治的な背景等を重視する向きにどう映るのかが気になるところですが、大胆な作風変更が新たなファン層を呼びこんでくれると良いなと思います。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。



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