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再生のパラダイムシフト1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年01月22日 17時56分13秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『再生のパラダイムシフト リ・ユニオン 』(武葉コウ先生原作、ntny先生イラスト)が発売中です。
第24回ファンタジア大賞<大賞>&<読者賞>受賞作ということで話題の本作。
アニメショップ等でもかなり大きくコーナーを作っている様で、流石は大賞作だな、というイメージですね。

表紙は主人公の橙矢とヒロインのほのみ。
仲睦まじい爽やかなカップル的雰囲気が好印象というか、羨ましいですのうw
個人的には、口絵のほのみ単体イラストの方が描写が細かくて美少女度が高く感じるので、イラスト買いされる方は確認されると良いかも。

お話的には、一度崩壊を迎え、人類が潜水都市で暮らすようになった世界を舞台に、残留体と呼ばれる強力な力を持つ化け物を倒す部隊に所属する主人公の橙矢が、記憶喪失の少女・ほのみと出逢う…という、王道のボーイ・ミーツ・ガール展開です。

本作オリジナルの設定である、『エネルギー源である涙晶と、使用者のイメージ力次第で何にでも応用の利く万能の力・思考昇華(パラダイムシフト)』の存在が本作の肝かと。
条件さえ整えば、ほぼチート状態で攻撃も回復も思いのまま!という武器と、過去の事情でまるで不死身の様な肉体を持つ橙矢の活躍は、いかにも主人公!という感じで受け入れやすいと思います。

また、美人な上司と優しい姉、ノリの良い男友達にと主人公にホの字の幼馴染クラスメイトと、とてもソツの無いキャラ環境に加え、その上美少女と出会ってしまう…と、これまた人気の出そうな要素を計算して盛り込んでみました!な設定は、イマドキの美少女ラノベシーンを象徴するものと言えるかと。
ハーレム的なヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフはもちろん、怪物との血沸き肉踊るバトル、過去に抱えたトラウマの克服や、友達との本音でのぶつかり合い、やがて明かされるヒロインの謎!と、かなりの幕の内弁当的構成なので、デビュー作ながら完成度は高いと思います。
流行りの要素や設定を上手く組み合わせて一つの作品を作り出しなさいという命題に対する答えとしては、ほぼ満点という感じかと。
そういう意味では、まるで教科書のお手本のような優等生的な出来栄えですね。
大賞を取ったのにも頷けますし、即戦力級な印象も受けました。

ただ、決して他作品のパクリではないのですが、いわゆるテンプレート的な展開がベースなので、読んでいてものすごく驚いた!というような部分が無く、先の展開が読みやすかったのは残念かも。
消去法的にオチが見える感じというか、このタイミングでこの伏線なら、こうなるのが自然かなぁと予想した通りの結果が描かれていったので、少し物足りなく感じてしまいました。
尺的に残り僅かなページしかない状態でラスボス戦に突入してしまったので、バトル的に盛り上がる前に結果が出てしまった気がしますし、そこは過剰気味になっても良いので“橙矢の戦闘能力としての”パラダイムシフトの凄さを前面に押し出して欲しかったかも。
中盤の、暴走気味戦闘のほうは、かなりゾクゾクさせられてカッコ良かったので、クライマックスではそれを越えて欲しかったなと。

とは言え、巻内で起こった各問題については、きっちり解決がなされていましたし、セリフ回しを中心に、ヒロインズの可愛らしさは十分アピールされていたので、純愛系美少女ものに必要な要素は十分満たせていたと思います。
2巻では学園生活もたっぷりと描かれそうな気配ですし、ほぼカップル成立状態ながら三角関係で更に盛り上げていきますよ~!な流れは、諸手を上げて歓迎したい所。
ふたりが恋の鞘当てをしている間に、みよみよ先輩は僕がもらっていきますね( ー`дー´)キリッ

「カッコイイ男の子と可愛い女の子が、紆余曲折を経て、それぞれの中に救いを見てめでたく結ばれる」的な、いわゆる良い最終回だったなぁオーラはよく出ていたので、単巻での起承転結については申し分無くまとめられていて良かったです。
また、パラダイムシフト能力と、潜水都市といった本作独自の設定については、更に掘り下げることで本作ならでは!な、オリジナリティをもっと出していけると思うので、次巻ではその辺りに期待したいと思います。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

【ファンタジア大賞】再生のパラダイムシフト【PV】



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんちわっす (medeski)
2013-07-03 09:58:38
自分もようやっとこの作品のレヴューに手を掛けました。改めて自分のレヴューとグリモエさんのレヴューを比べると、言ってることはほとんど変わらんのに、我ながら辛いことに気づきましたわ(笑)

>ほぼカップル成立状態ながら三角関係で更に盛り上げていきますよ~!な流れ

個人的には、こういう視点を自分でも組み入れたい。
返信する
>medeski様 (gurimoe)
2013-07-03 12:06:20
・コメントありがとうございます。
点数自体はそれぞれの基準によるものだと思うので、直感でそう思ったのならやはりその点数にするのが良いんじゃないかと思います。
(というか、レヴューを拝見しましたが、その感想内容にしてはむしろ高い配点だなと思ったぐらいですね。)
オビで持ち上げられすぎていたので期待過剰になった感は否めませんでしたが、2巻ではまた新ヒロインを追加しつつ順調に掘り下がっている感がありましたし、機会があればお読みいただくのも良いかと思います(`・ω・´)ゞ
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