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葉桜が来た夏3巻~白夜のオーバード~の感想レビュー(ライトノベル)

2009年02月16日 15時09分58秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『葉桜が来た夏3~白夜のオーバード~』(夏海公司先生原作、森井しづき先生イラスト)が発売中です。

今巻でも新しい女性キャラが登場!
白夜と名乗ったその少女に、葉桜は驚きを隠せないのですが、その理由は…?というような展開です。

表紙や口絵のカラーイラストがとても可愛らしいので、チビっ娘スキーな方は要チェックかも。
特に本編内イラストにある、洋服の買い物シーンで見せる笑顔は破壊力高すぎ!学、葉桜、白夜の疑似親子的3ショットという感じで描かれているのですが、中から幸せが伝わって来そうな様子がステキで必見です。
別のイラストでは学のネクタイを直す葉桜というお約束な1コマを描いたものもあり、2人の結び付きが着実に深まっているというイメージが伝わって来ます。

ただし、お互いを理解する気持ちが深まっているとはいえ、心の中の全ての見透かせる訳ではなく、白夜との出逢いをキッカケに、2人はそれぞれ相手の気持ちに不安を感じはじめてしまうというのが今巻の大きなテーマだと思います。

相手のことは理解しているつもりだったのに、大事な場面で自分を信じてもらえていないのではないだろうかと不安を感じる事は、人間同士の恋愛でもよくあるのではないでしょうか?

学にとっては葉桜が優れた種であるアポストリだという先入観もあって、自然と『彼女は強い』というイメージを抱いているわけですが、普段のイメージと違う意外な弱さを目の当たりにし、彼女の本当の気持ちを理解していくことになります。

彼女を理解していく過程で、そんな彼女に対して自分がどんな想いを抱いているのかという事にも改めて気付くという展開は、ある意味ロマンスとして王道と言えるのではないでしょうか。

この作品の事件にはアポストリの高度なテクノロジーが付いてくる事が目立ちがちですが、学と葉桜の2人がどれだけ気持ちを通じ合わせる事が出来るかというテーマは、科学力などに左右されない普遍的なものであり、このシリーズの最大の魅力であるとも思います。

1巻で葉桜が学を叱咤激励した事と対象的に、今回は学が葉桜の為に東奔西走するというあたりも、2人の関係をよく表しているかと。
相手の世話になりっぱなしなのではなく、互いが互いを支え合うという姿勢は、『共棲』というシステムの本来の意義にも通じるものがあるでしょう。

ただ、『共棲』システム自体の不自然さ、歪さについても、この巻で改めて浮き彫りになった気がします。
『共棲』が終わった後、学と葉桜は一緒に居続ける事が出来るのか?
コレは以降の巻でも大きな問題になりそうですね。

また、今まであまり目立たなかったクラスメート達との触れ合いや、茉莉花の意味ありげなセリフと過去についても今後の展開が楽しみです。
とりあえず委員長の名前と立ち絵イラストは欲しいところですね(^_^;)

さらには、謎の男性水無瀬の行動も見逃せません。
起承転結がハッキリしている今巻ですが、エピローグのあの引き方にはゾクゾクする事間違い無し。
早くも次巻が待ち遠しいです。

気になった方は是非、お読みになってみて下さいませ。



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