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天鏡のアルデラミン3巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年04月11日 14時57分28秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンIII』(宇野朴人先生原作、さんば挿先生イラスト)が発売中です。
表紙は主人公のイクタとヒロインのヤトリ。
ひとりずつでも文と武の天才という印象のふたりですが、コンビを組むとますます死角無し!な強さで、頼もしい限り♪

お話的には、前巻の激戦の末の勝利から一転、戦力が消耗したまま大軍勢からの撤退戦がスタート!という大ピンチ展開です。
イクタの軍師的頭脳戦が見所な本シリーズなので、ある意味では読者待望のシチュエーションと言えるかもしれませんね。

圧倒的な物量で攻められるというだけなら、まだ何とかしてくれそうだなと安心してみていることが出来たのですが、今巻から本格登場の敵役、「不眠(ねむらず)の輝将」の二つ名を持つジャンの登場で、全く予断を許さない展開に((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
自分に負けず劣らずの戦術眼を持つ好敵手+それを支持する有能な部下達を相手に、イクタがどのような手段で立ち向かうのか?というのが今巻最大の見所かと。
名前とイラストのある味方キャラクターでも、死ぬときは死ぬ(´;ω;`)ブワッということを、前回の戦闘で見せつけられたばかりですし、今回も最初から最後まで心臓バクバクでした。
もしかして、このセリフって死亡フラグ?と思ってしまう箇所も何ヶ所かあり、気が気じゃなかったですw

初めからお互いに面識があったわけではなく、戦場で巡らされた相手の策を見ることで、敵部隊の中に頭がキレる奴が居る!と意識し合い、お互いの次の手を読み合いながら、有効な一手や予想もつかない奇策を弄しあう、という流れがスリリングで、ふたりの頭の回転の速さがダイレクトに伝わってくる良い演出だったと思います。

実力伯仲な者同士だったからこそ、どちらかがボロ勝ちで決着!とはならずに一進一退の攻防となったわけですが、苦しい戦況にあっても逃げ出さず、イクタを信じて付き従う部下達との信頼関係があったからこそ、寡兵であるにも関わらず、最後まで諦めずに戦いぬくことが出来たのだと考えれば、彼が少しずつ積み上げてきたものがいよいよ芽吹きはじめたと言えるのではないかと。
「絶望的な局面の中でも、人々を諦めさせずに導いていける存在。」というのは、上司としても理想ですし、戦場においては、人はそれを英雄と呼ぶのでしょうね。
やがては「常怠常勝の智将」とまで知られていくイクタの名は、この戦闘に参加していた者達の間で一気に知名度を高めたのではないかと。
技術的に進化した銃の存在が、用兵の方法論を新たなステージへと移り変わらせていく過渡期を舞台にしているという設定も、新たな英雄が台頭していく土俵としてうってつけですし、銃を使った新戦術が次々と実証されていく流れも、まるで時代の生き証人になったような感覚で楽しめるのが胸熱♪
そういう意味でも、本作は「英雄の誕生とその伝説的な偉業を目の当たりに出来る」のが醍醐味の作品というイメージですね。
まだ3巻なのにエラい貫禄と説得力なので、軍記物好きにオススメ。

ラブコメ的には、実はイクタと昔馴染だったナナクからの好き好きアピールが(・∀・)ニヤニヤでした。
しかし、拙者もよぅじょに夜這いかけられたいでござるのう(;゜∀゜)=3ムッハーとか思っていたら、イタクがまさかの◯◯◯イベントで思わずタマヒュンだったというね…((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
イクタのことだから、もちろん好意に気付いていないわけでも無いのでしょうが、部族を救うという部分も含め、ナナクに対して真摯に向き合っているからこそ、単なるパフォーマンスではなくあそこまで本気の誠意を見せることが出来たのだと思いますし、色んな意味で男らしかったと思います。
これは、ナナクも惚れなおすでぇ!&シャミーユ殿下との鞘当て期待♪

…と言いつつも、真のヒロインはヤトリ説が不動な件。
◯◯◯イベントの時も、怒りながらも取り乱してはいなかったあたり、イクタの行動を尊重している様子が窺えますし、戦場でも日常でも忌憚なく背中を預け会える仲とか、恋人というよりはむしろ長年連れ添った老夫婦の域に感じられますのことよw
もう、お前ら早くくっついちゃいなYO!

終わってみれば、なかなか意外というか、面白いオチも付いたなぁという印象の本作ですが、戦闘の規模もますます大きなものとなりそうで次巻が楽しみです。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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