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ひとつ海のパラスアテナ3巻の感想レビュー(ライトノベル)

2015年09月18日 17時39分29秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ひとつ海のパラスアテナ3』(鳩見すた先生原作、とろっち先生イラスト)が発売中です。

表紙は、アキと重要キャラのシュマリ。
透明な海と美少女のミズギ姿が眩しいですね。
普段は少年ハートなアキの女の子アピール、(・∀・)イイネ!!

お話的には、セジングフロートが海に沈む様を目の当たりにしてショックを隠しきれないアキ達。
少しずつ状況が判明する中、海に落としてしまったオルカの大切にしているぬいぐるみを捜索すべく、ひとりで潜水捜索をする決意を固めたアキでしたが、海の脅威と人の脅威の両方に直面することになってしまい……という一難去ってまた一難展開です。

前巻ラストのハッピーエンドからバッドエンドへと叩きつけられる怒涛の引きにも驚かされましたが、なんとか希望が見えてきそう!と思えた矢先にまたもや生命の危機に晒されるアキが可哀想でしたね。
リアルなサバイバル描写に定評のある本作なだけに、読み物としては一番手に汗握って盛り上がるシーンなわけですが、何回死にかけてるの!?と思うと流石に同情せざるを得ない件。
今までよりは準備万端というか、かなり好条件かつ、アキ自身の意志でその場にとどまることを決意する流れだったので気持ち的に油断していましたが、気付いたらお馴染みの絶体絶命状態でござるw
主人公だからどうせ助かるんでしょ?と思いたい気持ちもあるわけですが、完全に詰んでるとしか思えない孤立無援&泣きっ面に蜂の無理ゲーっぷりに、何度も背筋が寒くなりました。
衰弱→孤独→自暴自棄のコンボ、マジハンパねぇわ!((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

ゴミ漁りと蔑まれつつも、海底からのお宝引き上げで生計を立てているスカベンジャー達とのやり取りも今巻の大きな見どころ。
暴力で襲い掛かってくる海賊・シーロバーとはまた違った価値観を持つ彼らですが、セジングの人々の思い出の品々を目の前で掻っ攫って行くのは流石にやり切れないものがありますね。
この辺り、アフターとビフォアの倫理観・価値観の違いもあって味わい深かったですが、オルカのぬいぐるみを探さなくてはならないアキとしては、大きな厄介事以外の何物でもないわけで。
お互いに譲れない信条があるのをどうやって解決していくのかに要注目かと。

ラブコメ的には、正妻ポジのタカに加えてツンデレロリのオルカと両手に花のアキでしたが、美人な色白お姉さんのシュマリと急接近でネンゴロになるというフラグ建築士属性(゜∀゜)キタコレ!!
頭脳担当のタカやオルカだけでなく、ダイバーとして有能なシュマリまでたらしこむとか、このままハーレム船長になってしまうつもりなのかw
イイぞ、もっとや(ry
個人的には、先輩ポジションで交流&憧れの存在化する流れなのかと思っていたのですが、世界観を広げるための導入イベントとしても、アキと出会ったことで1人の人間が自分の殻を破って生まれ変わるまでを描くストーリーとしても上手く機能していて良かったと思います。
弱さを受け入れるという強さや、時代が移り変わろうとも変わらない、生きていく上で大切なものとは何かについて、たくさん教わった気分ですね。

さて、チラ見せされていた世界のありようについて、大きくメスが入った形になりましたが、アフター以外の選択をした人類達の末裔がどう物語に絡んでくるのかとても興味深いですね。
本作ならではのカンヨークやビフォア時代との文化差など、アフター=本作の世界そのものというのが今までのイメージでしたが、更に広く、深く掘り下がっていく物語を今後も追いかけて行きたいと思います。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。

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