gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

ゲーム・アニメ・ライトノベルの感想サイトを目指します。Twitterでもつぶやいてみたり。

レンタル・フルムーンの感想レビュー(ライトノベル)

2009年06月18日 14時24分36秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『レンタル・フルムーン 第一訓 恋愛は読みものです』(瀬那和章先生原作、すまき俊悟先生イラスト)が発売中です。

表紙はメインヒロインの満月ツクモと、マスコットキャラクター的なポジションのオコジョ少女、クルン。

決して万能ではない…どころかおっちょこちょいで負けず嫌いな所もあるものの、一本筋の通った性格が凛々しいツクモと、空回りすることもありながら、そんなツクモを必死にフォローする様子がケナゲなクルン。
貸本屋『満月堂』の店員と、そのアシスタントである2人と出逢った事で、主人公の桐島新太は世界の危機に関わることに…という展開です。

ツクモやクルンがどの様な役目を持っているのかや、それをしなくてはならない理由付けについては序盤で分かり易く説明されており、そこに新太が加わるメリットも十分あるので説得力は高いです。

また、ちょっと“残念”なキャラクター達が織り成すファンタジック・ラブコメディというキャッチコピーが印象的な本作品ですが、登場キャラクター達の性格設定はセリフや行動で一貫して描かれており、丁寧にキャラを立てているのが好印象でした。
個性的な部分が際立った結果が、思わずクスッと笑ってしまうようなシュールな言動へと結び付いていて、良い意味での“残念”さにニヤニヤさせられました。
(^~^)
的確な新太のツッコミが、相手のキャラクターを広げる感じで上手く機能していて、テンポ良く、すんなりと馴染んでいけたので良かったです。

また、新太の読書に対する思い入れの深さは相当なもので、ライトノベルが好きな方には共感できる部分も多いのではないかと思います。

恋愛は読むもので、するものではないというポリシーを持つ新太が、ツクモと行動をする内にどの様に心境を変化させ、またそれに向き合って行くのかが本作の大きな見所だと思います。
自分の気持ちに気付き、変化を受け入れ成長していく新太の様子は前向きで、見ていて心地良いです。

直接のキッカケとなったツクモの存在だけでなく、親友コンビや姉といった周囲の人物達が新太を見守っている様子も温かくてステキでした。
特に重要な役目を果たしているにも関わらず、姉については詳細がまだあまり明かされていないので、2巻以降の活躍にも期待したいです。
というか、ラスボスのあのシンボルが今後も見られるのかと思うと、今からちょっとワクテカかもww
かなり予想の斜め上を行く展開も多かったですが、個人的にはこんなノリも有りかなと思うので、とても楽しめました。
マジメな成長の部分が最後までしっかり描かれているからこそ、笑いは笑いとして堪能出来た感じかと。

セリフに意外と名言チックなものも多い、ハートウォーミングな良作です。

気になった方は是非、チェックなさって見て下さいませ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。