gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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ソードアート・オンライン6巻の感想レビュー(ライトノベル)

2010年12月09日 19時05分31秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット』(川原礫先生原作、abec先生イラスト)が発売中です。
表紙はゲストヒロインのシノンとキリトさんのGGOコンビ。
片や実力派の典型的スナイパー、片や掟破りの超接近戦剣士のふたりが背中を預けあう構図に、ゲーム好きとしてテンション上がりますね。
やはりオンラインゲームと言えば協力プレイが醍醐味、というわけですが、シノンが異性としてキリトさんを意識し始めているということもありますし、単なるチームとしての役割分担にとどまらない『親密な関係』になれるのかどうか、読む前からワクテカでしたw

お話的には、『死銃』編後編巻ということで、いよいよBoB本戦突入&ラスボスとの接触という盛り上がりまくり展開です。
飛んでくる銃弾を光剣で真っ二つ!というキリトさんのケレン味あふれるシーンも見所ですが、狙撃のポイント確保から撃ち合いに備えたカバーポイントの確認、一撃必殺&外せば即死亡確定という緊張感あふれるスナイパー戦の醍醐味をシノン視点で楽しめるのが熱いですね。
MMORPG+FPSというシステムになっているのがGGOの世界観ですが、特にFPSに触れたことのある方は、文章から醸しだされるその空気感を感じることが出来るのではないかと思うのでオススメ。
というか、前巻や他のガンアクションものラノベを読んだことがキッカケでギアーズ2とかブラックオプスとかに手を出した私が通りますよっとw

カラーイラストでは、キリトさんを温かく見守る女の子達がいつもどおりのハーレムっぷりを感じさせてくれますね。
今回もキリトさんマジパネェっす!の法則は揺るがず、ということで安心しましたw
とは言え、ゲームの勝敗的にも、それに直接人の生死が掛かっているという意味的にも、全編に渡ってシリアスな展開の今巻なので、単純に萌え~♪な感じのイラストよりも、真剣な表情で戦っている姿が多かったのが印象的ですね。
いや~、戦う女の子、マジカッコ可愛いっすなぁ!
メインのシノンはもちろんですが、本妻アスナの一枚絵の貫禄と言ったらw
オビにぶっちゃけプロポーズの言葉が載っていたり、まさかの◯◯プレイとか、シノンイベントのインパクトが目立つ今巻ですが、今後の恋の鞘当て戦争の行方も気になるところです。
敵役の『死銃』の存在感が、いかにも恐怖&死の象徴!的に描かれているのもハードボイルドでカッコ良かったです。

前巻で描かれた、シノンのトラウマだけでなく、キリトさんの過去とも大きく関わってくる意外な展開には驚かされました。
というか、普通に読み進めていた箇所が、実は大きな伏線でした!というポイントが多々あり、断片的に与えられていた情報がひとつの形に組み合わさっていく流れが、ラノベ読みにとっての至福の時間を感じさせてくれたので大満足です。
そこで読むのをやめるという方はいないと思いますが、前巻を既に読まれた方には早く読んで頂きたいところかと。

現実世界で正当防衛とはいえ殺人を犯してしまったシノン=詩乃と、アインクラッド時代に誰かを救うためとは言え、事実上人を殺めてしまったキリトさんの苦悩や葛藤、そしてそれにどう立ち向かっていくのか?といった辺りにスポットが当たっており、その対比や重なりなど、心情面を掘り下げつつ描かれる文章は、説得力がとても高かったです。
キリトさん達が戦うオンラインゲームの世界は、ものすごい情報量とは言え仮想の世界なわけですが、GGOのエピソードでは仮想と現実の関係性に特に深く切り込んだ内容になっていたのも印象的でした。

また、キリトさんサイドだけではなく、『死銃』サイドでも、形は違えど現実と仮想の境界に彼なりの解釈があったということが明かされるラスト付近の展開は衝撃的で、色々と考えさせられる部分が多かったです。
そんな基本的に重い話が続く中、キリトさんやシノンが、それぞれにある種の答えや手応えをキッチリと見つけ出す方向へと繋げられている事で、読後感が爽やかなのは嬉しい限り。
仕込んでいた伏線は全部回収しました!という感じにまとまったことも好印象で、うまく一段落ついた感じですね。
ページ数的なボリュームも今まで以上でしたし、ここで終わりかな~?というところから更に問題発生&事件の答え合わせへと、もう一段階ギアを上げた上でまとめきったのも素晴らしかったです。

新たな伏線のこともありますし、アスナが活躍するという噂の次巻の新展開にも期待大です。
…とりあえず、『浮気する時は、剣筋バレにも注意しないとダメ。』ちぃ、覚えた(マテ、というか、キリトさんぐらいの超一流プレイヤーじゃないとそんな状態にはならねぇw
2月発売のアクセル・ワールド新刊共々、楽しみに待ちたいと思います。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
名言? (三羽鳩)
2012-10-25 00:07:06
私の事、覚えていてくれたら光栄です。
またまた質問です。
キリトが言ったらしいセリフで、「仮想世界なんかない」と言ったらしいのですが、いつ言ったのかご存知ですか?またしても、変な質問をしてすみません。
返信する
>三羽鳩様 (gurimoe)
2012-10-25 11:29:23
・コメントありがとうございます。
その聞き方や内容から察するに、多分アリアの時にコメントいただいた方だったと思うのですが、継続して閲覧していただけているようでありがとうございます。

でも残念ながらそのセリフには心あたりがないのでごめんなさい。
『この世界での強さは、単なる幻想に過ぎない。』というセリフならなんとなく覚えているのですが、それにしてもどこで使われたのか覚えているというレベルでもないですし。
6巻にコメントを頂いたということは6巻のどこかにあるのかもしれませんが、最新巻のセリフでさえあやふやな自分には難易度高すぎですw

ググっても出てこないですし、それほどファンの間で話題になった文脈でも無いと思うのでご容赦下さいませ。
たまたま覚えていたりすることもあるとは思うので、お聴きいただく分には特に問題ありませんが、感想の内容も含めて、「常に正解」を書いているわけでは決してありませんので、その点はよろしくお願いします♪
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