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覇剣の皇姫アルティーナ4巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年10月29日 17時20分46秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『覇剣の皇姫アルティーナIV』(むらさきゆきや先生原作、himesuz先生イラスト)が発売中です。
表紙は、アルティーナと帝国第三皇子バスティアン。
アルティーナの膂力についてはここまで何度も描かれてきましたが、その更に上を行く怪力の持ち主という触れ込みだったバスティアンがメインのエピソードということでテンション上がりますね。
しかもメガネの似合うイケメンだったとか、天はこの一家の人間に二物以上与えるのかw

お話的には、ラトレイユとの戦いも一段落し、ようやく一息つけるかと思いきや、海を越えたハイブリタニア国が突然戦争を仕掛けてきてさあ大変!軍備も満足にないレジス達の決断とは?
一方、件のハイブリタニアに身分を隠して留学していたバスティアンは、戦争の発端となるお家騒動に巻き込まれていて…という二面展開です。

実際には、レジスとアルティーナ達の登場は冒頭のみで、事実上はバスティアンを主役とした外伝的作風なのですが、インドア派のレジスと違って体育会系(かなりの中二病でもあったりw)なバスティアンの行動が爽快で、いつもとは違うノリになっていて良かったです。
仲良くなった女の子、エリーゼの身に危険が迫っていることを知った彼が、身を挺して彼女を守りながら逃避行を続ける様子はラブロマンスとしては古典的な演出だと思いますが、お姫様とそのナイト役がとてもはまっていましたし、正義のヒーローよろしく得意の怪力でバッタバッタと追手をねじ伏せていくのがカッコ良かったですね。

エリーゼの正体については、わりと初めから見え見えな感じでしたが、彼女を取り巻く環境とバスティアン自身が留学することになった経緯が対比的に描かれていることで、ハイブリタニアとベルガリアのお国柄や思想形態の違いを掘り下げる効果もあったように思えましたし、国は違っても仲良くすることが出来る実例とも言えるふたりの関係は、後々の両国間の未来にも明るい希望が持てそうでなによりでした。
あざといくらいにドラマチックな救出イベントが決定打となったのは間違いないでしょうが、クラスメイトとしても自然と仲良くなっていたふたりなので、仮にこんな状況にならなかったとしてもくっつく可能性は高かったような気もw

また、敵役として登場したオズワルドについては、第一王女のマーガレットに付き従いながらもその権力を巧みに利用して全軍に強い影響力を持っていたりと、かなりの切れ者なのが印象的でした。
立ち位置的にも軍師ですし、あらすじにも“後にレジスの宿敵となる”とガッツリ書かれているだけに、長年のライバル的な存在になってくれそうで楽しみですね。
今回は兵と兵とをぶつかり合わせる戦場ではなく、かなり特殊な逃避阻止包囲網形成VS脱出戦だったわけですが、その先を見通す能力が優れている事は十分に示されていましたし、レジスと違って剣術の嗜みもあったりと、舐めてかかれない手強い相手となってくれそうです。
純粋な悪というよりはむしろ、性格破綻者的なマーガレットの言動にも強烈な個性(そして無駄に高いエロス感w)がありましたし、先の展開が読めないのでワクワクさせられますな(;゜∀゜)=3ムッハー
剣と銃との戦いとか、流石にレジス達に不利な印象ですが、果たして?

敵も味方も(恋愛感情かはともかく)カップルやコンビで活躍する事が多い印象の本シリーズは、様々な絆の形が描かれるのが最大の見所ですね。
特に今回は、男の子らしい男の子と、女の子らしい女の子を中心にした構成ですし、バスティアンとエリーゼがお互いに惹かれ合っていく様子が丁寧に描かれているのでラブコメ好きの方にオススメ♪


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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4 コメント

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正義のヒーローですか! (猫屋敷)
2013-11-02 02:32:21
こんばんは!(こんにちは!)

この作品、書店で見かけて気になってはいるのですが
すでに4巻と言う事で、ちょっと手を出しづらいのが正直な処です ^^;
何冊も積んでしまっているのも理由の一つですが(ここのブログにお邪魔するたびに「ホライゾン」読まなくてはと気にさせてくれます)

しかし、タグに「正義のヒーロー」とあるし、「男の子らしい男の子」とあるので、少なくてもキャラクターとしては好みなのかな?と ^^

とりあえず一巻だけ試しに買ってみようかなぁ?と思わせる、ありがたい感想レビューでした ^^
返信する
>猫屋敷様 (gurimoe)
2013-11-02 11:39:39
・コメントありがとうございます。
ホライゾンは厚さが凄いことになっているので同日発売の別作品の感想上げ優先→お蔵入りパターンになっていることが多いのですが、例えばアニメ版から入ってみて好みに合いそうであればそのまままとめ買い!とかもありかと。
時間さえ十分にあるならコストパフォーマンスは高くなると思いますのでw

最近はファンタジーもの、軍師ものがたくさん出ている印象なのですが、ヒロインであるアルティーナのヒーローっぷり(誤植ではなくw)と、それを支える頭脳労働担当のレジスが見せる奇抜な術策の数々は必見かと。
で、あいまあいまに初々しいラブコメもあって重くなり過ぎない分読みやすいと思います。
4巻はわりと外伝的印象で、新登場のバスティアンの活躍が描かれる回なので、軍略ではなく俺がオマエを守る!的ヒーローシナリオがメインですのでお気をつけをw
返信する
言葉が足りませんでした ^^; (猫屋敷)
2013-11-03 01:15:25
「ホライゾン」はその口ですw
アニメ版から入って、今では、BD、漫画版、原作と揃えています! ^^
ただ、原作はⅥ上の途中で止まっている状態です ^^;
電車の中で読めないので中々進まないので。

「覇剣の皇姫アルティーナ」は軍師ものですか!
やっぱりちょっと読んでみたいですね ^^
能力ものも良いのですが、戦記もののバトルも良いですよね! ^^
返信する
>猫屋敷様 (gurimoe)
2013-11-03 20:21:49
・コメントありがとうございます。
自分よりも川上儲レベル高いですねw
電車では、大抵ブックカバーに入れて読んでいるのですが、境ホラはデカすぎてはいらないwのでカバーを外して表側だけ引っ掛ける感じで読むようにしてます。
…それはそれで移動中ウエストポーチが超重いのですがw

やはりファンタジーからラノベに入ったくちとしては、剣や魔法で戦うものがアツいですね。最近は、魔法よりも銃や攻城兵器なんかが重要になって来たりする作品も増えてきているので、科学的なリアルさも持ち合わせたような感じで面白いかと。
でも、まずはホラ子を崩してからでもいいと思いますよw
返信する

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